夢窓国師ゆかりの庭園&国宝・岐阜県多治見市「永保寺」

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夢窓国師ゆかりの庭園&国宝・岐阜県多治見市「永保寺」

夢窓国師ゆかりの庭園&国宝・岐阜県多治見市「永保寺」

更新日:2015/11/29 15:41

直 旅道のプロフィール写真 直 旅道 トラベルコーディネイター、通訳案内士(英語)

岐阜県に存在する3つの国宝建造物の内2つは、多治見市の「永保寺」にあります。
また、ここの庭園は鎌倉時代から南北朝時代の高名な禅僧「夢窓国師」の造形で国の名勝にも指定されています。
国宝と名勝を一度に楽しむ事ができる心落ち着くお寺。季節毎に違った表情を見せてくれる岐阜県のおすすめスポットをご紹介いたします。

永保寺の池泉回遊式庭園は、日本庭園の祖「夢窓国師」によるもの

永保寺の池泉回遊式庭園は、日本庭園の祖「夢窓国師」によるもの

写真:直 旅道

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緑に覆われた静かな小路を歩いていくと、やがて見事な庭園が目に飛び込んできます。この庭を造ったのは鎌倉から南北朝時代の国を代表する禅僧で日本庭園の祖ともいうべき、夢窓疎石(夢窓国師/1275-1351)。永保寺の庭園は国の名勝にも指定され、見るもの全ての心をとらえます。

禅僧であり、類稀なる作庭家でもあった夢窓国師は、後醍醐天皇や足利尊氏とも親交があり、多くの名庭園を世に残しました。代表的なものに鎌倉の瑞泉寺、京都の苔寺や天竜寺などがあり、その後の金閣や銀閣の作庭にも多くの影響を与えた人物です。

鎌倉時代に創られた歴史を感じる国宝「観音堂」

鎌倉時代に創られた歴史を感じる国宝「観音堂」

写真:直 旅道

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池の橋を渡った所に佇むのが国宝に指定されている鎌倉時代の建造物「観音堂」です。1314年、夢窓国師がこの地に来られた翌年に建立され、堂内には観音菩薩像が本尊としてまつられています。

この観音堂を含めた庭園は、四季折々に美しく変化し、多くの観光客が景色を楽しみに訪れてきます。

観音堂では、禅式の結婚式も行われる

観音堂では、禅式の結婚式も行われる

写真:直 旅道

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ここ「永保寺」では、禅式ウエディングも行われます。観音堂内で観音菩薩様に見守られながら式を行う事ができます。

この観音堂、通常は扉が閉まっていて堂内の観音菩薩を拝謁することはできません。結婚式の行われる日は、扉が開き堂内で式が行われますから、見学者は柵の外から観音様を拝む事が可能です。

結婚式は、荘厳でありながらも優しい雰囲気の中で行われます。名勝の庭園を歩く新郎新婦の姿はとても美しく、一般の見学者からも祝福されとても幸せそうです。

もうひとつの国宝「開山堂」は静かに歴史を刻む

もうひとつの国宝「開山堂」は静かに歴史を刻む

写真:直 旅道

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永保寺もう一つの国宝「開山堂」は、室町時代初期の代表的建築で禅宗建築の様式を今に伝えています。
時代が鎌倉から南北朝時代へと移り、亡くなった夢窓国師を祭るため1352年ごろ足利尊氏によって建てられたといわれ、敷地内の一番奥で歴史を静かに刻んでいます。

境内にある大銀杏は樹齢700年の人気撮影スポット

境内にある大銀杏は樹齢700年の人気撮影スポット

写真:直 旅道

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本殿の玄関前にある高さ25.3mの大銀杏の木は樹齢約700年になります。多治見市の市指定文化財にも指定されている歴史の証人。

紅葉の季節には、見事な黄色に染まり圧倒的な存在感を増します。
この大銀杏も人気の撮影スポットになっています。

おわりに

7代の天皇から国師号を与えられ、〈七朝の帝師〉とも称えられる、夢窓疎石。一箇所に留まることなく、多くの作庭に関わり、ここ美濃の国にも素晴らしい庭園を残してくれました。
永保寺ではすぐ横に土岐川が流れていて、境内を歩いていると川のせせらぎが聞こえてきて自分が豊かな自然に抱かれているようです。
またここは国宝を抱えるお寺としては珍しく入場料も駐車料金も必要ありません。四季を通して楽しめると思いますから、ぜひ訪れてみてください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/11/21 訪問

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