写真:東郷 カオル
地図を見る五代友厚は維新の動乱で衰退した大阪経済を近代化に導いた立役者。「大阪の恩人」と言われるほどにその生涯を大阪の発展に捧げ、49才という若さで他界。五代は家業に固執する大阪商人たちを説得し、多くのジョイントベンチャーを興します。大阪市内には五代ゆかりの場所が数多く残っており、そのうちのいくつかは今なお大阪の経済の重要な役割を果たしています。
五代友厚像があるので一番有名なのはこちらの「大阪取引所」。大阪のビジネスパーソンならだれもが一度は目にしたことのあるこの銅像ですが、このモデルとなった人物が五代友厚だと知ったのは最近のこと…という大阪人も結構多いはず。
「大阪の恩人」と言われながらも、普段の生活ではなかなか触れる機会のない五代の功績。ですが、証券の街・北浜近辺には大阪の近代化に大きく貢献した五代の銅像が残っています。
写真:東郷 カオル
地図を見る大阪取引所から土佐堀通りを少し西に行ったところにある「光世証券」。この入口にも五代友厚の銅像があります。
それぞれに味はありますが、3体あるうちでは一番男前。シュッとした今時のお顔立ちです(笑)。
一般的な銅像はおじさんの姿のものが多いですが、五代の銅像はどれも若くて男前。若くして活躍し49年という短い生涯ですから、どの銅像も若いのです。光世証券では、五代の近代日本の先駆者としての功績を称え、その精神と勇気を今に伝えるために、銅像を玄関に置いています。
写真:東郷 カオル
地図を見る大阪商工会議所には3体の銅像があります。一番入口側に建つのが五代友厚像。五代は大阪商工会議所の初代会頭です。ちなみに後の2体は7代会頭の土居通夫、10代会頭の稲畑勝太郎です。
五代は大阪商工会議所の礎となる大阪商法会議所設立に際して、「万が一、後に会へ加盟を申し込んでも拒絶、もしくは巨額の入会費を徴収する」という強引な勧誘で60名の同志を獲得したといいます。つまり「様子を見てから入るか入らんか考えまひょか」というズルは通用しなかったということです。
※話し言葉に大阪独特の方言あり
写真:東郷 カオル
地図を見る銅像だけではなくもっと五代さまについて知りたいという方は、商工会議所が運営する大阪企業家ミュージアムへどうぞ。
こちらへはドラマで五代友厚を演じるディーン・フジオカさんも見学に来られています。没後130年企画「大阪の恩人・五代友厚」特別展示が、2016年2月13日まで開催されていますので、是非足を運んでみてください。
大阪企業家ミュージアムや大阪市営地下鉄で入手できる「びっくりポン!な大阪マップ」を片手に五代さまゆかりの地を探索してみるのもおすすめです。
ゆかりの地はビジネス街に集中していますので、のんびり見学しながら次から次へと歩いていくと良いお散歩になりますよ!
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(2024/3/29更新)
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