写真:Lady Masala
地図を見るまずは、おしゃれなショップやレストランが立ち並ぶハイストリートを抜け、テムズ川を見渡すことのできるリバーサイドへと下りてゆきましょう。ベンチに腰をかけて、きらきらと輝く水面や、すいすいと泳ぐ水鳥たちをぼんやりと眺めているだけで、あっという間に時は過ぎてゆきます。時折、カヌーやボートが行き交う姿も見えてきます。ボートを漕いでみたいなら、貸しボートでテムズ川下りに挑戦しましょう。
ベンチでテイクアウェイしたサンドイッチをほおばるのもよいですが、お腹がすいたら川を眺めながら食事ができるレストランに入りましょう。お天気がよければ、外のテーブルでどうぞ。テムズ川を眺めながら食事ができるなんて、はるばるロンドンまで来た甲斐があったというものです。
写真:Lady Masala
地図を見るリバーサイドを小道に沿って歩いていると、緑が美しい Terrace Gardens(テラス ガーデンズ)にたどり着きます。ローズガーデンもあるオープンスペースには、サッカーボールを蹴る子どもたちや、犬を散歩させる近隣の人々の姿も。
そこから続く石段を上って、高台を目指しましょう。途中に見えるのは、季節の花々が美しく咲きほこるロックガーデン。石段の傾斜は急で息が切れますが、たどり着いた展望台から見下ろすテムズ川と、豊かに広がる緑の大地の美しさには一見の価値があります。
写真:Lady Masala
地図を見る展望台のさらに先にあるリッチモンド公園は、ロンドンにあるロイヤルパーク(王立公園)のなかでは最大の規模を誇ります。その大部分は、草木が生い茂る自然のオープンスペース。野生のシカをはじめ、野鳥やクワガタムシなどの生息地として自然保護区域に指定されています。ピクニックや日光浴を楽しみながら、その緑あふれる空間をゆったりと満喫したいものです。
ロイヤルパークとは、もともと、王族が狩りを楽しむために所有していた土地のこと。現在はリッチモンド公園として開放されている土地には、17世紀にロンドン市内で蔓延した黒死病(ペスト)から逃れるために移住してきたチャールズ1世によって、宮殿が建てられました。
その建物は残されていませんが、狩りのために放たれたという「アカシカ」と「ダマジカ」の末裔が野生化して公園内に生息しています。運がよければ、彼らにお目にかかれるかもしれませんよ。
写真:Lady Masala
地図を見るリッチモンド公園内にある Isabella Plantation(イザベラ プランテーション)には、100種類を超えるツツジが植樹されています。その規模はイギリス国内でも有数。4月下旬から5月上旬にかけてのツツジが満開の季節には、最も美しい姿を見せてくれます。
また、地面に敷きつめられた青い絨毯のように咲きほこるブルーベルの美しさは感動的。色とりどりの花々が咲き乱れる庭園内は、まるで極楽さながらです。
春だけではなく、夏にはユリやアヤメ、秋には紅葉、冬にはヒースの花と、庭園には四季を通じて楽しめるような工夫がなされています。
リッチモンドの洗練された街並みと、よく手入れされた美しい緑の空間には、ロンドン中心部では味わうことのできない魅力があります。歩きなれた靴を履いて、テムズ川沿いを散策してみましょう。心地よい風に吹かれながら、充実の一日を過ごすことができるはずです。
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この記事を書いたナビゲーター
Lady Masala
旅とマーケット、蚤の市めぐりが大好きな庶民派ロンドナーです。ロンドンを中心にイギリス、ヨーロッパの見どころを歴史や文化とともに紹介いたします。また、趣味で集めているアンティーク・ヴィンテージ食器の魅力…
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(2025/2/7更新)
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