「江島神社」があるのは、神奈川県藤沢市の最南端に位置する一大景勝地、江ノ島。今なお数多くの伝奇が残っていて、その中の一つが天女(弁財天)と五頭龍(牛頭鬼)の物語。簡単に紹介すると、二人(柱)が出会った時の話で、物語に出てきた島が江ノ島になります。
弁財天は水神、音楽技芸の神様といった側面がありますが、現在では「縁結び」または「縁切り」の神様として信仰を集めています。
島の中にある江島神社は、大きく三つの社に分けられています。
正門から案内すると、弁財天が安置されていて、数多くの御利益スポットが集まる「辺津宮(へつみや)」、一日を通して美人が集まる「中津宮(なかつみや)」、そして龍神伝奇発祥の地、岩屋洞窟に近い「奥津宮(おくつみや)」となります。それぞれ別の神様が祀られており、古くは総称で江島大神や江島明神と呼ばれていましたが、ある時期の神仏習合により「弁財天」として新たに祀り上げられることとなります。
本来はこの「三柱参拝」をもってして弁財天の御利益がいただける、というのが本来の参拝方法。これは非常に大切なことなので肝に銘じていただきたいと思います。
そして中でも縁結びに特化しているのが、辺津宮にある「むすびの樹」というスポット。まずは写真を見て下さい。どうですか?江島神社の御神木に「あの人と縁を結びたい」といった参拝者の願い想いが、溢れんばかりにくくりつけられています。
笑いながら恋人と来る者、泣きながら一人で来る者、はたまた付き添いで来る者。それらの想いを分け隔てなく受け入れているのが、むすびの樹。なんだか暖かいスポットですね。
江ノ島では、妙な音が時折鳴り響くことがあります。これは強風が吹き上げる時、江ノ島を形作る洞穴や断崖に風が当たり、自然が奏でる音になるからです。そんな普段聞きなれない音が聞けるかもしれないスポットが「龍恋の鐘」。そこで永遠の「縁」を誓う二人の儀式はいかなるものか――。
鳴り響く自然音は、まるで音楽の神様、弁財天がそこに訪れた人々を祝福しているかのようです。二人で仲良く鐘を鳴らして、今回の日本三大弁財天、縁結びの旅は一段落を迎えることでしょう。
※ちなみに写真下部の柵にくくりつける鍵を忘れてしまった時は、日中なら、龍恋の鐘入り口向かって右、参道沿いの店で買うことができますのでご安心を。
皆様はこんな都市伝説を聞いたことがありますでしょうか?
弁財天が祭られている場所に行くと、二人の縁が切れるというもの。
これは諸説ありますが、弁財天が二人の仲を妬んで分かれさせるというのがあります。弁財天は五頭龍(牛頭鬼)と夫婦ですが、なぜだか二人はそうそう会うことが出来ないらしいです。
例えば、江ノ島弁財天と五頭龍は60年に一度しか会うことができず(還暦巳年祭という行事で次ぎは2049年に会うことができる)その辺りから縁切りの都市伝説が広まったのでしょう。ですので縁結びの神様であり、同時に縁切りの神様でもあるのです。
しかしながら江島神社や龍恋の鐘を一通り回るとなると、少々トレッキングすることにもなります。その間、二人で足並みをそろえて向かうことになるでしょう。もしかしたら龍恋の鐘までいけるほど仲が良い間柄、だから江島神社を参拝した、さらにいえば日本三大弁財天にお参りした二人は、強い縁が続くのかもしれませんね。
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(2024/10/14更新)
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