愛知県名古屋市熱田区神宮にある熱田神宮。名古屋駅から名鉄名古屋本線に乗って約6分で神宮前駅に。駅を出てからは徒歩約3分で熱田神宮に到着できます。神宮前駅から熱田神宮へと入るのに一番近いのは東門となります。東門側には約300台分の駐車場もあり車でのアクセスも安心です。
東門の鳥居を潜れば、そこは静謐で清澄な世界となります。第一鳥居、第二鳥居、第三鳥居と並ぶ参道まで進んでみましょう。
東門ではなく、正門である南門から入りたい方は、東門側の駐車場に車を停めてから外周に沿って行くと良いでしょう。南門の第一鳥居から入り、帰りは東門から駐車場に向かうのがオススメです。また南門にも約40台分の駐車場が完備されていますので、最初から車で、南門に向かうことも可能です。
手水舎の北側には、弘法大師・空海のお手植えとも言われ、樹齢は1000年以上と伝わる大楠があり、歴史を積み重ね現在に至る生命力とその巨大さに圧倒されます。
その左隣には愛知県酒造組合から献酒された酒樽が、縦に5段、横に14列と並んでいます。『古事記』及び『日本書紀』に日本武尊(やまとたけるのみこと)が尾張(現在の愛知県西部)で宮簀媛命(みやすひめのみこと)と会った時「大御酒盞(おおさかずき)」が捧げられる場面が記されています。当時、熱田の地で酒造りが行われていた事を示すものと考えられています。
因みに積み上げられた酒樽は四斗樽で一つの高さは約60センチです。隣の大楠の迫力があり過ぎて献酒された酒樽が小さく見えてしまいますが、実際には、こちらも幅と高さ共に壮観です。
外玉垣御門(とのたまがきごもん)、その中央の奥へ凸状に伸びた部分が四尋殿(よじんでん)となっており、二つを合わせて拝殿と呼ばれています。
拝殿の内側は、「中重(なかのえ)」と呼ばれ、例祭をはじめとする祭典や神事が多く執り行われます。その中にある鳥居は「中重の鳥居」と言います。
その先に「内玉垣」、「瑞垣(みずがき)」と続き、一番奥に位置する社殿が熱田大神(あつたのおおかみ)をお祀りする「本殿」です。
主祭神(しゅさいじん)の熱田大神は草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を御霊代(みたましろ)とする天照大神(あまてらすおおかみ)のこと。また、相殿神(あいどのかみ)には天照大神、素盞鳴尊(すさのおのみこと)、日本武尊、宮簀媛命、建稲種命(たけいなだねのみこと)の五柱の神様をお祀りし、「五神(ごしん)さま」とも呼ばれます。
室町時代の境内の様子が描かれた享禄年間(1528年〜1531年)の古図にも描かれている高さ約3メートルの梅の木。花が咲いても実がならないので「ならずの梅」と呼ばれています。奥に見えるのが「授与所」でその右手側に「神楽殿」と続きます。
「ならずの梅」の南側には1686年(貞亨3年)、将軍徳川綱吉(1646年〜1709年)の再建による「西楽所(にしがくしょ)」もあります。熱田神宮内でも数少ない明治以前の建造物の一つです。
織田信長(1534年〜1582年)が桶狭間出陣の際、熱田神宮に神仏に祈願の内容を伝えた文章である願文(がんもん)を奏します。桶狭間の戦いでは見事に今川義元(1519年〜1560年)が率いる軍勢に大勝したので、その御礼として奉納した塀がこちらの「信長塀」。
土と石灰を油で練り固め、瓦を多数積み重ねたもので、京都・三十三間堂の「太閤塀」、兵庫・西宮神社の「大練(おおねり)塀」と並んで、日本三大土塀の一つに名を連ねています。
上述の弘法大師・空海、織田信長、徳川綱吉以外にも、源頼朝、豊臣秀吉、徳川家康などの縁も伝わっています。その他、境内には本宮の他に別宮八剣宮(べつぐうはっけんぐう)をはじめとする44の神社や日本三大燈籠の一つ“佐久間燈籠”や名古屋最古の石橋とされる“二十五丁橋”もありますので、そちらも合わせてお参り下さい。
一年を通して、約60もの祭典と約10に及ぶ神事が執り行われ、多くの参拝者が訪れる場所。参拝は24時間可能ですが、柔らかな陽光の降り注ぐ早朝の時間は特にオススメです。参拝者の方も少なく、新しい一日の始まりの時間と清澄な熱田神宮の空間をゆったりと巡ることが出来ます。
以上、壮大な歴史を体感しながら境内を参拝できる熱田の杜、愛知県名古屋市「熱田神宮」の御紹介でした。
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(2025/1/17更新)
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