雪上車で行く?春の志賀高原横手山頂ヒュッテとクランペットカフェ

雪上車で行く?春の志賀高原横手山頂ヒュッテとクランペットカフェ

更新日:2016/01/19 13:31

和山 光一のプロフィール写真 和山 光一 ブロガー
志賀高原の標高2307M横手山山頂には、標高日本一のパン屋・横手山頂ヒュッテと日本初上陸のイギリス発祥の軽食パン・クランペット カフェがあります。夏季はスカイレーターとリフトで山頂に登れますが、春先は、スキーヤーしかリフトに乗れず、積雪の車道やゲレンデを歩くこともできません。そんな観光や食事目的の人の為に送迎サービスがあるのを御存じですか?電話一本で雪上車で山頂のグルメに連れていってもらえますよ。

大自然に抱かれた白い高原・志賀高原の最高峰「横手山」

大自然に抱かれた白い高原・志賀高原の最高峰「横手山」

写真:和山 光一

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上信越高原国立公園のほぼ中央に位置する志賀高原は、約20ものスキー場を擁する、国内屈指のスキー場銀座です。そのなかでも最も標高が高い横手山。きりりと冴えた日には、山頂からは浅間山、八ヶ岳、北アルプス、そして日本海の水平線を望む360度のパノラマが広がります。また横手山山頂付近は、志賀高原で唯一樹氷を見ることができ、厳冬期(1〜2月)、氷をまとった白い樹木は、冬の日差しを浴びてきらきらと輝き、さながら大自然がつくりだす芸術作品のような美しさです。横手山・渋峠スキー場は、標高2307Mと国内で最も高い位置にあり、「雲の上のスキー場」と言われています。100%天然雪で、例年5月の連休まで滑走可能なので、シーズンのはじめから終りまで足かけ6か月、滑りが楽しめるスキー場です。

雪上車ORスノーモービルで行く横手山山頂

雪上車ORスノーモービルで行く横手山山頂

写真:和山 光一

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横手山の夏は、スカイレーター(動く歩道約5分)とスカイペアリフト(約5分)で、誰もが空中散歩を楽しみながら山頂に到着することができます。しかし冬季は、スカイレーターが休止し、4月下旬の春スキー時には、渋峠ロマンスリフトを利用して横手山山頂からのスキーを楽しむスキーヤーで賑わいますが、リフトは、スキー、スノボーでの利用者でないとリフトが使用出来ないのです。また積雪の車道やゲレンデを歩く事も禁止されています。これではスキーをする人しか横手山山頂からの360度パノラマの絶景が見れず、山頂の絶品グルメも味わえません。

でも安心してください。観光や食事で山頂へ訪れたい人は、横手山頂ヒュッテへ連絡し、スノーキャット(黄色い雪上車)かスノーモービルでの送迎が利用できるのです。この時「環境整備協力金」として一人600円が必要となるので、ヒュッテの券売機で購入して、帰りの送迎車へ乗車する時に運転者へ渡して下さい。(TEL 0269-34-2430)

待ち合わせの目印は、渋峠ホテル前の赤い雪上車。

待ち合わせの目印は、渋峠ホテル前の赤い雪上車。

写真:和山 光一

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長野県と群馬県の県境となる渋峠。峠には渋峠ホテルが建っているのですが、標高2000m超えの高地に建っているのも珍しく、さらに県境上に建つホテルとしても有名です。ホテルの壁に「ぐんま」と「ながの」の表示と、玄関前にも県境のラインが引かれていて、旅行者は、ここを跨いで記念写真をを撮っています。

送迎待ち合わせ場所は、この渋峠ホテル前の道路を挟んだ向かい、渋峠ロマンスリフト前に置かれたオレンジ色の雪上車が目印です。寒い時は中に入って待つこともできます。

一緒に山頂まで向かう人数によって、お迎えが雪上車であったり、スノーモービルであったりします。二人だとスノーモービルでのお迎えです。運転手の後ろに二人縦に並んでまたがり、雪の坂道をぐんぐんと登っていく感覚は、バイクとは違う爽快な乗心地と面白さです。是非という方は、利用者が少ない早い時間帯が狙い目ですよ。

横手山のニューカマー日本初クランペット専門店「クランペット・カフェ」

横手山のニューカマー日本初クランペット専門店「クランペット・カフェ」

写真:和山 光一

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2013年12月〜2014年5月まで志賀高原横手山にてスターバックスコーヒー横手山山頂店が1シーズン限定オープンされていましたが、その後の横手山展望台2Fスペースに2015年5月に開店したのが「クランペット・カフェ」です。展望台にあがる入口には、カラフルなアルファベットで「CRUMPET CAFE」の文字が目にとまります。広々とした店内は、ファーストフード店のように上部にメニューが、そしてカウンター越しにオープンキッチンとなっていて、その前に薪ストーブがある山小屋風の家具やインテリア、テーブル・椅子が配置されています。

ストーブを囲んで仲間と話をするのもよし、暖炉の前でゆったりとくつろぐのもよし、これまでのゲレンデ食堂やカフェとは違った心地良い雰囲気があります。

クランペットは、小麦粉・牛乳・イースト・砂糖・塩・水・ベイキングソーダという7種類の材料のみを使用してシンプルに塩味に焼き上げたイギリス発祥の軽食パンです。表面はクリスピー、中はフワフワ&もっちりとした、新しい食感で、この生地に、蜂蜜、ジャム、クリームチーズ、バター等甘いもの、ハム、トマト、卵等塩系のものをトッピングすると、軽食としてもおやつとしても美味しく楽しめます。因みにコーヒーはおかわり自由です。

標高日本一のパン屋で有名「横手山頂ヒュッテ」

標高日本一のパン屋で有名「横手山頂ヒュッテ」

写真:和山 光一

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横手山頂の老舗「横手山頂ヒュッテ」は、昭和27年に万座草津越えのスキーヤーや登山者の遭難に対応すべく建てられたのが始まりの山荘。日本一標高の高いパン屋さんを営むことで有名です。

焼きたてパンが味わえる雲の上のパン屋さん。プレーンな定番ものから菓子パン、惣菜パンまでさまざまなものが約十数種類ほど揃っています。山小屋・横手山頂ヒュッテの「雲の上のレストラン」には何故かロシア料理が似合います。野菜や肉がたっぷり入ったボリューム満点の『ボルシチスープ』は、トマトベースでじっくり煮込んだ野菜と、自慢の手作りパンとの相性がピッタリです。

また具だくさんのクリームシチューと塩味が効いたパンとの相性がグッドな『きのこ雲スープ』は、マグカップに入ったシチューをきのこ型を模したパン生地で閉じこめた大人気のパンシチュー。パンをカップの中のクリームシチューに漬けて食べます。パンをつまむと、中から湯気が立ち上がり、熱々のシチューは冷えた体を温めてくれます。具には県内産のシメジがたっぷり使われていて、もっちりとしたパンとシチューが同時に味わえるナイスな味わいなのです。どちらも山型パンにサラダ・ロシアンティーがついたセットもあり、おすすめです。

春は志賀草津高原ルート(国道292号)が通行解除で絶好のドライブコース

その昔、善光寺から草津まで信仰の旅人でにぎわった草津古道も、今は、志賀草津高原ルート(国道292号)が走り、長野県湯田中・渋温泉郷と群馬県草津温泉を結ぶ約41Kmの山岳観光道路です。そのうち、長野県の志賀高原陽坂(標高1820m付近)から群馬県草津町天狗山(標高1250m付近)の区間約22Kmは11月中旬から冬期閉鎖となりますが、4月下旬に解除されて再び開通します。そしてこの時期の醍醐味はなんといっても雪の回廊を行く絶景ドライブなのです。

立山黒部アルペンルート上にある室堂の雪の大谷が全国的には有名ですが、雪の高さでは及ばないものの自分の車で、両側を高い雪の壁に挟まれた中を行くドライブは、標高の高い地点を通る山岳道路ならではの醍醐味です。

また渋峠から群馬県側に車で1〜2分進むと、日本国道最高地点(2172m)の石碑があり。ここも絶好の展望スポットです。因みに標高第2位は長野県佐久穂町を通る国道299号通称「メルヘン街道」の麦草峠付近の標高2127mとのことです。

このまま草津温泉や万座温泉に行くもよし、信州・群馬観光のドライブルートに是非組み入れていただき、横手山山頂で素敵なブレイクタイムと洒落てみてはいかかでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/05/10 訪問

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