写真:安藤 美紀
地図を見る「いかようかん」を生み出したのは、約60年続く函館の老舗和菓子店 柳屋。ここは本格的な和菓子から函館の銘菓 ロマネスク函館まで、様々な和菓子を作り続けています。
一度見たら決して忘れることができないビジュアルの「いかようかん」。一体どのようにして作られたのか、気になりませんか?
…そこで、「いかようかん」誕生の秘密をお聞きしてきました!
「いかようかん」は、1997年に作られた歴史ある和菓子。柳屋がリニューアルした時、殺風景だったお店を少しでも華やかにしようと、当時いた和菓子職人さんが考えたのが「いかようかん」だったそう。
もともとディスプレイ用として作られた「いかようかん」ですが、“いつ発売されるの?”というお客さんの反響が大きく、急遽商品化することになったとか。
その後「いかようかん」は様々なメディアを通じて話題となり、今では柳屋の看板商品になっています。
写真:安藤 美紀
地図を見る「いかようかん」はパッケージにもユニーク!
一見、普通の箱に入っているように見えますがよ〜く見ると
・『生採れたて1パイ入』(確かに生菓子だけに、生だ!)
・『決して刺身にしないで下さい』(大丈夫、お醤油とか付けませんから…)
と、パッケージにもシャレを効かせています。
では、味はどうなの?というと、これがかなり本格派。
その証拠に、1998年には第42回函館圏優良土産品推奨会 奨励賞を受賞、さらに1998年には第23回全国菓子大博覧会 厚生大臣賞を受賞した実力派の和菓子なのです。
写真:安藤 美紀
地図を見る外箱から「いかようかん」を取り出すと、見事なクオリティのイカが登場!恥ずかしそうに2本の腕をからめて、じっとこちらを見つめています。
そして、箱もハイクオリティ。小さな箱に函館の夜景が見事に再現されています。函館の夜景といえば、ミシュランの旅行ガイドで3つ星認定された函館名物の絶景スポット。そんな函館の夜景を閉じ込めた箱は、眺めるだけでもけっこう楽しめます。箱だからって、すぐ捨てるのはもったいない!しばらくはお部屋に飾って、函館の夜景も楽しんじゃいましょう。
写真:安藤 美紀
地図を見るこちらが函館の銘菓「いかようかん」1,100円(1,188円税込)です。見れば見るほど精巧に出来ていて、びっくりですよね!
「いかようかん」は、頭・胴体・足という3つのパーツに分けて作られ、最後にようかんを被せて仕上げています。3つのパーツは型がある訳ではないので、すべて職人による手作りなんですよ。
10本の足と吸盤のイボイボ部はどうやって作るのですか?と尋ねてみると、よく洋菓子でデコレーションをするときに使う“三角形の袋”を使い、“ようかん”生地を入れた袋から絞り出し作っているそう。
ちなみにギョロッと飛び出た目玉は、練り切りとよばれる白あんで白目を作り、食紅で黒目を書き入れているそう。食べるのにちょっぴり勇気が要りますが、普通に美味しいのでチャレンジしてくださいね。
写真:安藤 美紀
地図を見る見た目は生々しい「いかようかん」ですが、食べると思いっきり和菓子です。
芯の部分にはモチモチした求肥(白玉粉をこねたもの)が入っていて、その周囲にコーヒー風味の餡が巻かれ、最後に“ようかん”を被せた3層構造になっています。
3種類の食感が楽しめるから、(イカだけに)味もお墨付き!
「いかようかん」は、ようかん生地が固まるまで1日置くから、職人さん2人がかりで2日間かけて作られます。そのため、1日約50個くらいしか作れないそうです。
せっかく函館まで買いにいったのに「いかようかんは、ありません…」と言われてしまうと残念すぎますよね。前もって連絡しておくと取り置きしてもらえるので、予約するのをおすすめします。
「いかようかん」は形が形だけに、知らない人に渡してビックリさせると、かなり盛り上がります。イカにとことんフォーカスした「いかようかん」を、函館の珍土産にしてみてはいかがでしょうか。
※賞味期限は常温で1週間。普通のようかんと同じで、一度封を開けると端からどんどん乾燥して固くなってしまいます。なるべく早めに食べきるようにしましょう。
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(2024/3/28更新)
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