混雑を避けて京都を楽しみたい!オススメ穴場スポット4選

混雑を避けて京都を楽しみたい!オススメ穴場スポット4選

更新日:2015/12/08 14:04

今も変わらず愛されている古都京都。年間5,000万人もの観光客が訪れ、どこの観光スポットもいつもたくさんの人で混雑しています。特に、桜や紅葉の頃の混みようは、ちょっとうんざり。と言う人も多いでしょうね。
でもやっぱり行きたい、京都大好きという人の為に、ぜひ行って貰いたい穴場スポットを、混雑レベルと共にご紹介しましょう。

回遊式庭園がとにかく美しい。名勝「無鄰菴(むりんあん)」

回遊式庭園がとにかく美しい。名勝「無鄰菴(むりんあん)」
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南禅寺や京都動物園などの観光スポットがたくさんある岡崎エリアに、こんな穴場スポットがあります。

明治の元勲、山縣有朋(やまがたありとも)の別荘の一つの「無鄰菴」。ここは特に庭がオススメ。
東山を借景とした明るく開放的な芝生空間と、その合間に流れる琵琶湖疏水を引き込んで造られた川を有した庭園で、国の名勝に指定されています。醍醐寺三宝院を模したともいわれる3段組の滝や、池、遣り水など、様々な水の表情を見る事が出来、ゆっくりと庭園内を回遊して行くと、何とも言えない幸福感に浸ることができるでしょう。
また、敷地内の洋館の2階には、江戸時代初期の狩野派による「金碧花鳥図障壁画」で飾られた部屋があり、ここで日露戦争開戦直前の日本外交の方針を決める「無鄰菴会議」が開かれた事で知られています。

混雑レベル☆2

出会えるのは年に2回だけ。「正伝永源院(しょうでんえいげんいん)」の庭

出会えるのは年に2回だけ。「正伝永源院(しょうでんえいげんいん)」の庭
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賑やかな祇園の中にあるこちらは、織田信長の弟である大名茶人・織田有楽斎と、熊本藩主・細川家の菩提所である「正伝永源院」。元は臨済宗大本山建仁寺の塔頭である「正伝院」と「永源庵」の2つの寺だった歴史を持つ珍しいお寺です。

その「正伝永源院」は通常は非公開ですが、春・秋の年2回、特別公開されています。春は桜、秋は紅葉の時期に合わせて公開されるので、事前にチェックをしておきましょう。

入口を入ると、織田家細川家両家の墓。更に本堂には、狩野山楽筆の見事な襖絵。 境内には、有楽斎が建てた国宝の茶室「如庵(じょあん)」の復元があり、小さいながらも見所がたくさんあります。
そんな中でやはり見事なのは庭。本堂の縁側の庭に向けて並べられた座布団に座り、時間を忘れてのんびりと眺めていたくなります。

混雑レベル☆2

鮮やかな襖絵にビックリ。新しい顔と古い顔の2つを持つ「青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)」

鮮やかな襖絵にビックリ。新しい顔と古い顔の2つを持つ「青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)」
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知恩院の北側にある天台宗の門跡寺院で、粟田御所とも呼ばれる「青蓮院門跡」
門前にある樹齢800年の大クスノキにまず目を奪われますが、更にインパクトがあるのは、入り口から奥に入っていくとある書院の華頂殿。そこに広がるのが、鮮やかな蓮の絵が施された60面に渡る襖。
この「蓮-青の幻想・生命賛歌・極楽浄土」と題した襖絵を手掛けたのは、嘗てロックイベントプロデューサーとして活躍していたという経歴を持つ、大阪出身の絵師・木村英輝氏。その絵は、人々に強烈なインパクトを与えるにも拘らず、伝統ある京都の寺院で、不思議と違和感無く存在しています。

本堂、宸殿、小御所、華頂殿、叢華殿、好文亭(茶室)などは、いずれも渡り廊下で繋がっているので拝観しやすいですが、見応えのあるその全てをぐるりと回ると、結構な時間を要します。

また、こちらの庭も美しく人気があります。龍心池を中心としてのびやかな庭園風景が広がっていて、極楽浄土の世界を表した池泉回遊式庭園と霧島の庭と名付けられた小堀遠州作の庭の2つの庭が楽しめる事で知られています。
紅葉が見頃の時期には、ライトアップも実施。特に宸殿前は青いライトで幻想的な雰囲気に包まれ、昼間とは違った雰囲気を楽しむ事が可能。

混雑レベル☆4
(ただし境内が広いので、さほど窮屈さは感じない)

王道「鹿苑寺(ろくおんじ)」は時間を狙って行くべし

王道「鹿苑寺(ろくおんじ)」は時間を狙って行くべし
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正式名「鹿苑寺」より「金閣寺」で知られている、京都市北区にある臨済宗相国寺派の寺。修学旅行のコースには必ず入っているに違いない人気のスポット。外国からのお客様もたくさん来られますね。

金閣(舎利殿)の三層の楼閣は二層・三層に金箔が張られた、室町期楼閣建築の代表的な例。平成6年(1994年)にユネスコの世界遺産(文化遺産)「古都京都の文化財」の構成資産に登録されています。
また特別史跡、特別婦負賞に指定されている池泉廻遊式庭園も見応えがあり、特に鏡湖池に映し出される美しい金閣の姿は、訪れる者を魅了して止みません。

そんな人気のスポットですが、夕方近くになると人も少なくなってきます。まさにその時が狙い目。金閣に夕日が当たる事で黄金色が更に増し、荘厳華麗な姿となるのです。
この世のものとは思えぬ程の美しいを写真に収めようと、早くから場所撮りしているカメラマンも少なくありません。
既に行った人も、未だの人も、この時間を狙って行ってみては如何でしょう。

混雑レベル☆3.5
(ただし時間帯にもよる)

最後に

京都には、まだまだ数えきれない程のスポットがあり、その中でもあまり知られていない所もたくさんあります。京都を旅行の際は、たっぷりと時間を取って自分だけのお気に入りの場所を見つけるのも、また楽しい旅となるでしょう。

また古い伝統を重んじる京都でも、最近は随分雰囲気が変わってきているのも事実。そんな点も京都の魅力として、新しい発見の1つとして受け入れていきたいものですね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/11/28 訪問

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