更新日:2024/11/07 09:54
写真:Kaycom D
地図を見る大町山岳博物館は日本初の”山岳”をテーマにした博物館で、設立が1951年という歴史ある施設。過去には皇族の方々やエベレスト初登頂者のエドモンド・ヒラリー氏も来館したそうです。
入場は有料ですが、3階建ての館内には山岳関係のものをはじめ、このあたりの自然や動物についての展示が所狭しと並んでいてかなり見ごたえがあります。2階は化石や野生動物の展示、1階は山での暮らしや登山の歴史、山岳絵画などがあり、中にはエベレストを初登頂したときの装備や、井上靖の小説「氷壁」の切れたナイロンザイルの実物なども見ることができます。
博物館の裏手には特別天然記念物のニホンカモシカをはじめ、北アルプスやこの周辺に生息している動植物を飼育している施設があります。館内からもちょっとのぞけるようになっていますが、実際に園内に入ることもできるので興味のある人は行ってみましょう。(積雪などの関係で閉園の時もあり)
博物館までは、信濃大町駅から車で5分、歩いて25分くらいですが、行きは山道を登っていくことになるので、歩くのが苦手な方はタクシーを利用するのがおすすめ。
写真:Kaycom D
地図を見る山岳博物館の3階にある展望室からの眺めは最高。暖かい室内から、北は白馬岳から南は常念岳までの北アルプスと、麓に広がる信濃大町の街並みが綺麗に見渡せます。
窓ガラスの下の方には、開閉可能な小さな窓が設けられているので写真撮影も問題ありません。
また、1階には「もるげんろーと」というカフェがあり、お茶を飲みながらゆっくりと北アルプスのパノラマを楽しむことができます。
博物館の前は広い公園になっていて、そこからでも充分綺麗な景色が見られるので、あまり時間のない人はこの大町公園へ来るだけでもいいかもしれません。
写真:Kaycom D
地図を見る雪が積もる中、山岳博物館の脇からひたすら歩いて山を登っていきます。無雪期は車で山頂まで行けますが、積雪期は途中から除雪がされないので車は通れません。上に行くほど雪の量も増えてくるので、この時期に登る場合は雪山用の装備をしていきましょう。
道中はほとんどが森の中であまり展望はありませんが、時たま後ろを振り返ってみると木々の間から雪山がのぞいていたりして、意外に絵になる風景が広がっています。山登りをしていると、ついつい下ばかり見て黙々と歩きがちですが、ちょっと木の隙間が見えたら立ち止まって周りを見回してみましょう。
写真:Kaycom D
地図を見る博物館からおよそ2時間ほどで山頂に到着。標高1164mの鷹狩山山頂は「鷹狩山展望公園」になっていて、展望台や散歩コース、青銅の御神馬が祀られた金毘羅宮などがあります。
大町市は「ハート」や「恋」に関するスポットがたくさんあることから、平成25年に「黒部ダムの麓 信濃大町〜北アルプスハートロード〜」として「恋人の聖地」に選定されましたが、ここ「鷹狩山展望公園」は、北アルプスの絶景が眺められる展望の良さからプロポーズの名所となっています。ハート型をした二人で座れるベンチもあるので、予定されている方はぜひどうぞ(冬は半分ほど雪に埋まっていますが・・)。
写真:Kaycom D
地図を見る山頂には立派な展望台があり、冬も中に入ることができます。
一番上まで上ると双眼鏡が設置された小さなテラスに出て、そこから北アルプスはもちろん、後ろ側に八ヶ岳なども眺望。
ここまで辿りつくのに苦労する分、車で来られる時期に比べると圧倒的に人が少ないので、小さなテラスでも独り占めできる可能性が高いです。
さらに冬は空気も澄み渡り、雪化粧をした白い山脈が真っ青な空に映えるので、写真写りも最高。まったく素晴らしいとしか言いようのない、まるで絵に描いたような風景を思う存分満喫してください。
山頂は標高が高すぎない分、目の高さに山が連なり迫力があります。冬は人が少ないので、北アルプスのパノラマを独り占めできる穴場スポットではないでしょうか。天気がよく風がなければ山頂でもそんなに寒くないし、風があっても展望台の2階、3階は屋内なので、ぜひお弁当を持って登ってみてください。
この記事を書いたナビゲーター
Kaycom D
秘境・絶景・温泉巡りをして、行く先々の写真撮影と旅行記を作成。10代のころから写真を撮り始め、旅行に行くときは一眼レフカメラとコンパクトカメラを携行。これからも、世界中の絶景や旅先で出会った人々、異文…
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