道東釧路市にある、国内最東端にある動物園の「釧路市動物園」。総敷地面積47.8haという、とてつもなく広い動物園なのですが、ここのカムイ(神)達がいる北海道ゾーンがとてもユニークで面白いんです。
まず注目したいのが、アイヌ語で「コタン・コロ・カムイ」と呼ばれているシマフクロウ。全長60〜70cm、翼を広げるとなんと約2mもの大きさがある、世界最大のフクロウとして知られています。
シマフクロウは現在、絶滅危惧種に指定されている、とても貴重な動物です。釧路市動物園は国内唯一のシマフクロウ保護育成センターでもあり、繁殖も行っています。
園内のシマフクロウのいる大型ケージは広く、夜行性で日中はあまり動かないシマフクロウを見つけるのは意外と難しいです。木の上の方や穴に隠れていたりするので、ゆっくり探してみましょう。
また、シマフクロウの他にも、「ふくろうの森」には北海道で見られる5種類のフクロウがいます。ハリーポッターで有名になったシロフクロウや絶滅危惧種のワシミミズクなどの珍しいフクロウをかなり間近で観察することができます。
写真:かとう とも
地図を見るアイヌ語で山の神様「キムン・カムイ」と呼ばれているエゾヒグマ。国内では最大の肉食動物で、通常では近くでみることはできない危険な動物として知られています。
北海道ゾーン内にあるエゾヒグマ舎では、外からみる通常の展示の他に、ガラス1枚隔てたすぐ目の前でも観察することができます。このガラスの観察窓の横には自販機で買った餌を入れる筒もあり、オヤツが欲しいヒグマ達が集まってきます。
目の前で見るヒグマは大きく獣の臭いもして、鼻息も聞こえ、大迫力です。山や森で遭遇するのはとっても怖いヒグマですが、釧路市動物園ならゆっくり観察することができますよ。
写真:かとう とも
地図を見る北海道ゾーン内の湿原地帯には、全長450mにわたる木道散策路が設置されています。ここには野鳥がいたり四季折々の花が咲いたり、手つかずの自然がそのまま残っていて、もはやここが動物園であることを忘れ湿原の中を歩いているような気持ちになります。
奥に入ると「タンチョウ観察広場」があり、アイヌ語では「サルルン・カムイ」と呼ばれている美しいタンチョウを観察することができます。
北海道ゾーンでは、土日祝日に「北海道ゾーンワンポイントガイド」が開催されているので、ガイドの詳しい説明を聞きながらゆっくりと散策するのをお勧めします。
写真:かとう とも
地図を見る釧路市動物園は、北海道ゾーン以外も見どころ満載です。
3歳になったばかりの(2015年12月現在)ホッキョクグマの「ミルク」は、2足歩行で歩いたり遊んだりする姿が可愛いと大人気。人間のような動きをするので、「実は着ぐるみで、中には人が入っているのでは?」などと話題にあがるほどです。愛らしい姿をゆっくり見ようと、ミルクの檻の前には、いつも人だかりができています。
写真:かとう とも
地図を見る釧路市動物園には、遊園地が併設されています。規模はそれほど大きくありませんが、観覧車やドーム型トランポリン、ティーカップにメリーゴーランドなどの小さい子供が乗れる遊具も多く、誰もが楽しめるローカル感いっぱいの遊園地です。(注:大型遊具は冬期は作動していないものもあるので、冬期に訪れる場合は事前に確認するとよいでしょう)
動物園の外にでて歩いて5分の隣にある建物は、なんと温泉施設の「山花温泉リフレ」。動物園でいっぱい歩いて疲れた後は、温泉にゆっくりつかってリフレッシュしましょう。
動物園入園料とリフレ入湯券がセットになったお得な割引券が動物園の入り口で購入できます。温泉に入る予定の方は、入園時にこのリフレセット券を購入するとよいでしょう。
動物園に遊園地に温泉にと、1日中遊べる「釧路市動物園」。「旭山動物園」のように混雑もしていないので、北海道の自然や珍しい動物をゆっくり満喫することができます。是非足を運んで見て下さい。
釧路市動物園内にはレストランはなく、軽食の自動販売機がレストハウスに設置されているのみです。
ランチをしっかり食べたい方は自分で持参するか、園外西門前の山花食堂(夏期のみの営業)、園外温泉施設の「山花温泉リフレ」のレストランで食べるのをお勧めします。
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(2024/11/9更新)
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