1日100人限定の島!?小笠原「南島」で出会う絶景とは

1日100人限定の島!?小笠原「南島」で出会う絶景とは

更新日:2016/02/09 11:51

岡本 大樹のプロフィール写真 岡本 大樹 原付旅人、アマチュア自然フォトグラファー
小笠原諸島の玄関口である父島の南西に浮かぶ小さな島、それが南島です。南島は島自体が天然記念物に指定されており、1日の入島者数や滞在時間まできっちり制限されています。

南島では世界自然遺産認定の決め手の一つとなったヒロベソカタマイマイの半化石を見ることもできますし、なんといっても扇池は高台から見ても近くで見ても感動必至の絶景となっています。

南島に行くには?

南島に行くには?

写真:岡本 大樹

地図を見る

小笠原では多くのツアーが用意されていますが、南島へ行くにはそのツアーに参加する必要があります。というのも、島自体が天然記念物に指定されているため勝手には入れないからです。しかも、1日の入島者数も100人まで、また滞在時間も2時間までと決められています。

ただ、ツアーに参加したからといって確実に入島できるとは限りません。南島周辺は強風が吹くことが多い地帯なので、その風が強すぎる場合は船が入江に入るのが難しくなるからです。この写真はその入江ですが、入り口の所を見ていただければ岩がかなり出ていて危ないことがわかるかと思います。

まずは高台から島を広く眺めてみよう

まずは高台から島を広く眺めてみよう

写真:岡本 大樹

地図を見る

入島自体が難しい南島ですが、それでもツアーに参加して時間をかけてでも行く価値があります。船を降りて少し高台からの景色を一目見ればその理由もわかると思います。

小笠原の写真といえばこちらから望んだものが最も有名だと思います。真ん中に入る扇池という少し小さめの入江が見えていまが、その美しさはかなり離れていても十分にわかるほどです。

またここでツアーによってはガイドさんが記念撮影をしてくれますので、ぜひ撮ってもらいましょう。もちろん正面を向いてもいいと思いますが、後ろ姿も旅感が出るので試してみてください。

ヒロベソカタマイマイの半化石が転がる海岸

ヒロベソカタマイマイの半化石が転がる海岸

写真:岡本 大樹

地図を見る

小笠原諸島が世界自然遺産に登録されたのは2011年のこと。その時登録の決め手の一つになったと言われるのが、この南島にあるヒロベソカタマイマイの半化石と言われています。

生物というのは様々な進化を遂げいろいろな種類に分かれていくものではありますが、小笠原諸島には実に100種類ものカタツムリが生息していたことが研究によりわかっています。その範囲の狭さと種類の多さは世界でも類を見ないほどということで、世界自然遺産に登録されたのです。

実際に島ではヒロベソカタマイマイの半化石を見ることができます。ただ、南島のものは一切島外への持ち出しは禁止なので、珍しいものだからといって持ち帰らないようにご注意くださいね。

透明度がハンパじゃない!扇池に近づいてみよう

透明度がハンパじゃない!扇池に近づいてみよう

写真:岡本 大樹

地図を見る

南島の大きな魅力の一つがこの扇池。高台から見てももちろんきれいですが、近くで見るとその水の透明度に驚かされます。日本、しかも東京だとは到底思えない絶景をそこでは味わえます。

扇池は中に入ることも可能なので、その透き通る水の中を覗いたり、水中写真を撮ってみてもおもしろいと思いますよ。

島全体が絶景です

島全体が絶景です

写真:岡本 大樹

地図を見る

扇池の景色はとてもきれいですが、島自体の景観が素晴らしいので周りを見て南島全体を楽しみましょう。扇池を奥から振り返って見てみると、きれいな水や白い砂浜、またそびえ立つ小高い山と映画などの舞台としてそのまま使えそうな自然が広がっています。

前述のように、南島は1日の入島者数が決まっていたり滞在時間もあまり長くは許可されていませんが、このような自然を目の当たりにするとその理由もわかるのではないかと思います。そのルールを守ることで今も残る絶景なのですから、これからも同じようにそこにあり続けて欲しいですね。

まとめ

南島はそれほど大きな島ではないので、そんなに見るところもないかと思われがちですが、その小さな島の中には多くの魅力が詰まっています。小笠原へ行く時はまず南島を目指すというコースで間違いはないと思います。

また南島へ行くツアーでは、一緒にドルフィンスイムやホエールウォッチングも楽しめることがほとんどです。ホエールウォッチングに関しての記事もMEMOのところにリンクがあるのでよければご一緒に読んでみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/04/11 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -