写真:岡本 大樹
地図を見る日本で最も西に位置する与那国島ですが、その島の西端の西崎(いりさき)には日本国最西端之地と書かれた石碑があります。
現在の所、自由に行くことができる日本の四端というと宗谷岬(北)・納沙布岬(東)・波照間島の高那崎(南)、そして与那国島の西崎(西)となっていますが、この中で実際に日本の端であるのはなんと西崎だけなのです。
というのも、北も東も南もその端は地理的に危険性が高いといった理由などで、民間人では行くことが許可されていない場所ばかりだからです。しかし、西崎だけは特別な許可などなく辿り着けるので、唯一自由に行ける本当の日本の端となっています。
にも関わらず、自由に行ける日本の端の中では西崎が最もマイナーな場所とされているように思います。その最大の理由はアクセスがあまり良くないという点でしょう。ですが、そんな与那国島だからこそ見ることのできる景色があります。
実際にその自然と島の環境を使ったドラマのロケも行われているほど。2003年から放送され第2部もできるほど人気になった『Dr.コトー診療所』の撮影がこの島で行われたのです。ドラマに出てくるその自然に魅力を感じた視聴者は少なくないと思います。
では、与那国で出会える景色にはどんなものがあるかをご紹介していきます。
写真:岡本 大樹
地図を見る沖縄というとやはり青い海。与那国島の海ももちろんとてもきれいです。こちらはナンタ浜の景色。浜の向こう側に大きな岩山のようにそびえたっているのはティンダハナタといい、サンゴが隆起してできたもので80m程の高さがあります。遊歩道を上ったその先には展望スペースがあり、高台からこのナンタ浜や与那国島の集落を眺めることもできます。
そして与那国島は海の水がきれいというだけでなく、海底遺跡が眠っているのでダイビングスポットとしての人気も高いのです。ダイビングをしている方は雑誌などで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
写真:岡本 大樹
地図を見る一般的に沖縄と言えば青い海と空のイメージが強いと思いますが、与那国島には緑の牧草地が広がっています。この写真は島の東端に位置する東崎(あがりさき)のものです。
小さく見えている白い灯台の向こうはもう断崖絶壁となっていて、ギリギリに立つとなかなかのスリルを味わえるほどです。その向こうに広がる海を高台から眺めると、とても気持ちいいのでぜひ端の方を散歩してみて欲しいです。ただ、かなり高いので絶対に落ちないように。(笑)
写真:岡本 大樹
地図を見る東崎付近だけではなく与那国島にはいくつも牧場があり、その至る所で野生馬を見ることができます。この馬たちは「与那国馬」という名前で、ずっとこの離島で暮らしてきたため他種との交配や品種改良といったこともされていない希少な種類の馬なのです。
そして1969年には与那国町の天然記念物に指定されていますが、かなり近くで見ることができます。自由に動き回っていて道路を横切るということもありますが、車で近づきすぎないように優しく見守ってあげてください。
写真:岡本 大樹
地図を見る日本最西端ということは日本で最後に沈む夕陽を見ることができる場所なのです。夕陽を見るスポットとしては島の中でも西端に位置する西崎が人気ですが、今回は飛行機で見る夕陽をオススメします。
日本で最後の夕陽に見送られてのフライトなんて、味わえるのはもちろんここ与那国島だけ。時期や飛行機の便の調整が必要になる上に、晴れなければ見えないというかなり可能性の低いものですが、もし出会うことができれば忘れられない思い出になること間違いなしです。
ただ飛行機自体もプロペラ機という飛行機好きにはたまらないものなので、乗るだけでも楽しむことができると思いますよ。
前述の通り与那国島は沖縄の他の離島に比べて行きにくい場所ではありますが、その分手つかずの自然が残っていますし、観光客も少ないのでゆったりするにはピッタリな島と言えます。そして、本当の日本の端に行くことができる唯一の場所なので、旅好きにはたまらない場所だと思いますよ。
また『Dr.コトー診療所』のロケ地としての魅力ももちろんあります。自然もその舞台の一部ですが、撮影で使われていた診療所はそのまま残っているので、そちらもぜひ行ってみてください。そちらの記事もMEMOにリンクがありますのでよければ併せて読んでみてください。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
岡本 大樹
「十人十旅!」をコンセプトにいろんなカタチの旅を学びまた自分の旅を創造していきたいこれまでは主に日本での旅をしていて・47都道府県・4端(宗谷・根室・与那国・波照間)・18の世界遺産に行ってきました!…
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