写真:いしい ひい
地図を見るシアトル・ロサンゼルス間は飛行機であれば3時間弱の距離。でもアムトラックのコースト・スターライト号は朝9時にシアトルを出発して、ロサンゼルスに到着するのは翌日の夜9時、なんと一泊二日、36時間の旅!こののんびり感が良いのか、アムトラックの旅はアメリカで根強い人気があります。
駅もレトロな雰囲気で、アムトラックに乗り込むだけで旅情をかきたてられること間違いなし!シアトルのキングストリート駅もロサンゼルスのユニオン駅もダウンタウンの便利な場所にあるので、その前後の移動も便利です。
写真:いしい ひい
地図を見る短い乗車であれば座席だけのコーチで充分ですが、車内に一泊するのですから予め寝台車を予約しておくのがおススメです。
いちばん人気なのがルーメットという二人用の個室。少し狭いですが、ドアを閉めればプライバシーが保てるし、夜寝るときは椅子のレバーをスライドさせればベッドに早変わり!二人用ですが、一人で贅沢に使う人もいます。
三人以上の家族で旅するときは、ファミリーベッドルーム、またはホテルなみに設備が整ったベッドルーム・スイートがぴったり。夜は長いので、好きな本など持ってくつろぎましょう。
車内には常に客室乗務員が待機しているので、安心して過ごすことができます。
写真:いしい ひい
地図を見る寝台車を利用する場合は食事も料金に含まれています。シアトル・ロサンゼルス間では36時間のうちに計5回、食事することになります。食事の希望時間は予め乗務員が聞きにきてくれるので、その時間になったらダイニングカーまたはパーラーカーにGo!
6種類ほどのメニューの中にはステーキやハンバーガーといったアメリカ料理はもちろん、パスタやサラダなどベジタリアン・メニューもあり、あっさりしたものが食べたいときもちょうどいい感じです。
食事のあとに必ず聞かれるのが、「デザートはいかが?」多くのアメリカ人はスイーツ大好き、デザートまでしっかり召し上がります。
ワインやビールなどアルコールは有料ですが、食事と一緒にオーダーできます。または時間帯によってラウンジカーでも購入できます。
写真:いしい ひい
地図を見る寝台車の窓からも風景を楽しめますが、明るいうちは展望車両であるラウンジカーで過ごすほうが快適です。天井まで広がる大きな窓からの眺望は素晴らしく、電車の中であることを感じさせない開放感!
移り行く車窓の風景は海、山、都心部と、アメリカの多彩な表情を見ることができます。地図を片手に、いまどこを走っているのか、これからどこを通るのか考えていると、わくわくしてきますよ!
写真:いしい ひい
地図を見る車や飛行機で旅するのと違って、アムトラックに乗るとさまざまな角度から風景を眺めることができます。
ラウンジカーの外向きのイスに座って見る、太平洋のダイナミックな景観。天井まで広がる窓を見上げると、アメリカの象徴である白頭鷲など、大空を舞う鳥たちの姿。夜には寝台車のベッドに寝ころんで窓から見る月明かり、そしてたくさんの星たち。どれもアムトラックならではの体験です。
そしてラウンジカーやダイニングカーで、他の乗客とおしゃべりができるのも、旅の醍醐味です。これから子供の家族に会いに行こうとしている老夫婦、休暇を利用して故郷に向かうところの大学生、そして鉄道の旅が大好きな家族連れなど、おしゃべり大好きなアメリカ人は自由に話しかけてきたり、いろんな情報を教えてくれますよ!
アムトラックに乗ると、旅とは出会いなのだとあらためて感じることができるでしょう。
アムトラックの料金はシーズンにより異なりますが、今回ご紹介したシアトル〜ロサンゼルス間のルーメットを二人で利用する場合、平均して450ドル程度。一泊二日で五回の食事代込み、二人分の料金です。空きがあれば直前に予約することも可能ですが、ホリデーシーズンには満席になることも多いので、予定が決まったら早めに予約しましょう。
日本の鉄道システムとは違って、アムトラックは遅れが出ることもしばしば。でも、遅れた分だけ余分に楽しめると考えて、のんびり車内の時間を楽しみましょう。窓の外には、ここにしかない絶景が広がっているのですから!
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(2024/4/16更新)
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