写真:下川 尚子
地図を見る横浜名物として名高い、崎陽軒のシウマイ。崎陽軒の創業は1908年、横浜駅構内でサイダーや餅の販売を始めたのが始まりです。看板商品の「昔ながらのシウマイ」「シウマイ弁当」など、一度は手に取ったことのある方も多いのではないでしょうか。横浜土産としても定番の存在です。
そんな崎陽軒の横浜工場では、毎週水曜〜土曜に工場見学ツアーを実施。約90分で、崎陽軒の歴史やおいしさの秘密、製造工程などを学べます(要予約)。
写真:下川 尚子
地図を見るでは、いざ、工場見学ツアーの流れに沿ってご案内!工場見学プログラムは、映像、ガイドさんのお話、製造ラインの見学がバランスよく組み込まれています。
こちらは見学ツアー序盤のオリエンテーション。崎陽軒の歩みや安全管理への取り組み、原材料へのこだわりなど、映像を交えながら説明を聞きます。
人気の「昔ながらのシウマイ」、その原材料は豚肉、玉ねぎ、干帆立貝柱、グリンピース、調味料の塩、砂糖、こしょう、でんぷんと皮に使用する小麦粉。その他、化学調味料や保存料は一切使っていないのです。なんともシンプル!そして「子供にも安心して食べさせられる」そんなところも人気のヒミツといえそうです。
写真:下川 尚子
地図を見る現在、横浜工場で作られているのは、主にシウマイ類と横濱月餅など点心、そして弁当類です。工場見学ゾーンでは、窓越しに実際の製造工程が見られます。
こちらは「昔ながらのシウマイ」「真空パックシウマイ」の製造工程。シウマイのあんの投入から成形、加熱、冷まして包装…という一連の工程が見られます。圧巻なのはその規模。毎日約80万個ものシウマイが、ここ横浜工場で作られるのだとか。
写真は、「真空パックシウマイ」を作るために、15個入りのシウマイを真空包装機へ送る工程。「移載ロボット」が機械から機械へと、シウマイを移し替えます。休みなく働くアームの動きは、意外に繊細で滑らか。規則正しく動く機械群にも目を奪われます。
※許可を得て撮影しています。工場内の製造工程は基本的に撮影禁止となりますのでご注意ください。
写真:下川 尚子
地図を見る工場見学では、製造工程以外のちょっとした「こぼれ話」やトリビア的なお話も豊富に聞けます。思わず「へえ〜!」と驚いてしまうことも。
例えば、「昔ながらのシウマイ」に付属しているしょう油入れ、じっくり見てみたことはありますか?こちらのユーモラスな顔は「ひょうちゃん」という崎陽軒のキャラクター。よく見てみるとひとつひとつ顔が違っており、その数、48種類。
ひょうちゃんは2015年1月8日に60歳の誕生日、つまり還暦を迎えました。崎陽軒がいかに長く愛されてきたかが分かるキャラクターですね。劇団四季や横浜F・マリノスとのコラボひょうちゃんなど、「限定ひょうちゃん」の展示もありますので、じっくり眺めるのも楽しいですよ。
写真:下川 尚子
地図を見る工場見学ツアーでは、2017年のリニューアルにより「シウマイ」だけではなく「弁当」の製造工程についても見学できるようになりました。
崎陽軒のシウマイ弁当といえば、一度は食べたことがある方、多いのではないでしょうか。定番の鶏唐揚げや玉子焼きに、根強い人気の筍煮や鮪の照り焼きなど、おかずのひとつひとつにファンがついているほど、ロングセラーの人気弁当です。崎陽軒と切っても切れない「駅弁」の歴史や、弁当のおかずひとつひとつに対するこだわりもじっくり聞けますよ。
”いつ食べるべきか、常に物議を醸す存在の「あんず」…”思わず「うんうん」と頷いてしまうようなガイドさんのお話も聞きどころ。…確かに、いつ食べるべきか迷いますよね(笑)。
提供元:崎陽軒
http://www.kiyoken.com/もちろん、ガラス越しに製造工程の見学もできます。こちらは「昔ながらのシウマイ」と異なり、手作業で弁当が詰められていく様子が見られます。すばやい手さばきは思わず見惚れるほどです。
写真:下川 尚子
地図を見る工場見学が終わったら、お待ちかね、できたてシウマイの試食です。こちらは「昔ながらのシウマイ」に、ちょっと大きめでより濃厚ジューシーな味わいの「特製シウマイ」。そして「パインキューブ」に、「シウマイ弁当」に入っている人気のおかず・筍煮も。試食の内容は、日によって変わることもあるそう。
工場見学を終えたあとの試食は、製造工程や崎陽軒のこだわりを聞いた後だけに、より一層味わい深く感じられるはず。見学後ならではの楽しみですね。
写真:下川 尚子
地図を見る工場見学プログラムは、これにて終了。試食が終わり次第、自由に解散となります。
エレベーターホールには撮影スポットがありますので、最後に記念撮影もどうぞ。戦後間もない頃、崎陽軒を有名にするのに一役買ったのが、横浜駅のホームで販売を行っていた「シウマイ娘」。ここでは、そのシウマイ娘や、法被を来た売り子さんになりきって撮影できます。子供サイズもありますので、ちびっこでも大丈夫ですよ!
写真:下川 尚子
地図を見る工場見学後にぜひ寄って帰りたいのが、併設の「プチミュージアムショップ」。最後に、こちらを簡単にご紹介しましょう。
プチミュージアムショップでは、崎陽軒の商品や「工場できたてアツアツメニュー」の販売が行われています。人気商品はやはり「昔ながらのシウマイ」ですが、季節限定のシウマイや、キューブ状のパイナップルケーキ「パインキューブ」もお洒落でオススメです。ぜひ、チェックしてみてくださいね。
ショップ全体は崎陽軒とゆかりの深い「電車」をイメージしたつくりで、イートインスペースは電車の座席を模して作られています。できたてアツアツメニューを購入したら、座席に座っていただきましょう。席にはタッチパネルが設置されており、崎陽軒の歴史やシウマイの製造工程が見られる仕組み。工場見学のダイジェスト版としても楽しめます。
工場見学は予約必須ですが、プチミュージアムショップは自由に出入りが可能。工場見学後に立ち寄るのはもちろんのこと、見学日以外の日に、立ち寄りスポットとして利用するのもオススメですよ!
最後に、予約方法についてまとめておきましょう。
予約方法は、予約専用WEBサイトより行います。予約開始は3か月前の同日、0時から。注意事項、電話番号についてはホームページ(下記「関連MEMO」にリンク)をご確認ください。
崎陽軒の工場見学は人気のため、0時に予約を開始してすぐに埋まってしまうことも珍しくありません。ですので、予約のコツとしては、候補日を複数考えておき、あきらめずこまめに「0時に予約をする」ことです。※キャンセル待ちもできます。
予約困難な工場見学ですが、行ってみるとそれも納得、大充実で楽しめる内容となっています。「行ってみたい!」という方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
<崎陽軒横浜工場 基本情報>
住所:神奈川県横浜市都筑区川向町675-1
電話番号:045-472-5890
アクセス:JR・横浜市市営地下鉄「新横浜駅」よりJR北口駅前バスターミナル5番のりば
300系統「仲町台駅」行/「港北インター」下車(所要時間 約10分+徒歩5分)
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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