写真:古都の U助
地図を見る「鳥せい」本店は、1677年創業した「山本本家」の大正時代の酒蔵を改装したお食事どころです。当主は代々源兵衛を名乗り現在は11代目。「鳥せい」本店は、昭和51年に美味しいお酒と料理を気軽に楽しめるようにと、先代の10代源兵衛氏によって開店されました。
長い歴史を持つ山本本家は、慶応四年(1868年)1月の鳥羽伏見の戦いで戦火のため被害を被り、なんと全焼の憂き目にあいますが、同年のうちに再建され現在に至ります。
写真:古都の U助
地図を見るかつて伏見は伏水と書かれたほど伏流水の豊富な土地で、近年では10箇所以上もの名水を回る名水スタンプラリーのイベントなども行われています。
なかでも「鳥せい本店」すぐ横に湧く「白菊水」は、山本本家が酒造りに使用する名水で、自由に汲んでいくことができるため常に汲んで帰る人が絶えない人気ぶりの名水。お酒造りに適し飲みやすい中硬度の水で、日本名水100選に選ばれている御香宮神社の御香水と同じ水脈とされています。
鳥せい店内の待合席の一画にも、自由に名水「白菊水」を楽しめるコーナーが設けられているんですよ。
写真:古都の U助
地図を見る店内一階中央には、ドーンと置かれる大きなタンクがあり、たれ口酒や蔵出しの生原酒が入れられていて、コップに注いで提供されます。
一口に言うのは難しいのですが、「たれ口」は冬季限定(11月頃〜4月頃まで)のお酒でしぼり器からでてくるそのままのお酒、「生原酒」はたれ口を一度だけ濾過したお酒です。どちらも出荷が難しく、酒蔵でなければなかなか口にできない味わいです。
通常、出荷するためビン等にお酒を詰める際、加水や過熱による工程を経て品質が保持されますが、やはり味・風味などが若干変わるので、せっかくですからぜひ蔵元の新鮮なお酒を味わっていただきたいと思います。
伝統的な清酒は寒い冬の時期に作られ、一年をかけて様々な工程を経て熟成されていきます。同じ銘柄でも季節ごとのお酒が色々あったりもしますが、冬から春にかけては何と言っても新酒の季節。日本酒は他のお酒に比べ季節の味わいがあり、旬の食材にはその季節のお酒を合わせるのが良いと言われています。
鳥せい本店には季節の限定メニューも色々あるので、ぜひお酒とともに味わってみましょう。
写真:古都の U助
地図を見る多彩な鳥せい本店のメニューの中でも特に一押しの1つが数種類用意されたお弁当スタイルのお昼の定食です。写真右側がとりめし定食(750円)。鳥の唐揚げや鳥の照り焼きでがっつりボリュームもあり若者には特に一押しのメニューです。
女性や年配の方なら鳥のそぼろご飯や鳥の生ハム、鳥のつくねあんかけなど色々な料理をちょっとずつ楽しめる千姫御膳(写真左側、土日祝のみ)もおすすめです。
どちらもお味噌汁が付きますが、このお味噌汁もお出汁が効いていてとても美味しいです。そのほかとりラーメン、とり天あんかけうどん、焼き鳥などの単品も色々あるのでつい色々食べたくなってしまいます。
写真:古都の U助
地図を見る店舗の一角には、山本本家の製品を中心にお土産が販売されているコーナーもあります。代表的なお酒の銘柄には「神聖」、「松の翆」、「かぐや姫」などのシリーズがあり、近年では柚子や梅を使用した日本酒リキュールや、宇治の抹茶を使用した「抹茶のお酒」なども好評です。
また神聖を使用した酒ソフトクリームもあり、アルコールは飛んでいるのでお酒の弱い方でも楽しむことができます。コーン付きのソフトのほか、お酒の好きな方ならカップ入りのソフトクリームにお酒を掛けてトッピングするのもお勧め。日本酒の香りが楽しめるソフトクリームが、さらに大人のデザートに変身します。
ランチ以外も夜のコースや単品などの居酒屋メニュー、デザートメニューも豊富です。
アルコールメニューも日本酒ハイボールや京都のご当地カクテルばくだんをイメージした「鳥せいの赤」などこの土地ならではの物が色々あります。
お昼の定食メニューは基本的には16時までのオーダーです。
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(2024/11/2更新)
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