冬が素敵!南飛騨に湧く天下の名湯「下呂温泉」は温泉情緒満点

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冬が素敵!南飛騨に湧く天下の名湯「下呂温泉」は温泉情緒満点

冬が素敵!南飛騨に湧く天下の名湯「下呂温泉」は温泉情緒満点

更新日:2015/12/18 11:16

和山 光一のプロフィール写真 和山 光一 ブロガー

冬は温泉の温かさが恋しい季節。寒さで固くなった身体を熱い温泉に浸かって伸ばせば、温泉の温かさが身体にじわじわと染み込んできます。また温泉はもちろんのこと、夜にライトアップされた冬の温泉街は、阿多野川沿いに雪模様の行灯が灯り、花火が夜空を彩ります。時折、足湯や手湯で温まったり、商店を覗いてみたり、のんびりと湯けむり散歩をしながら日本三名泉のひとつ・岐阜県「下呂温泉」の冬の魅力を探ってみてください。

千年の湯が語る日本三名泉のひとつ「下呂温泉」

千年の湯が語る日本三名泉のひとつ「下呂温泉」

写真:和山 光一

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下呂温泉は、木曽路の険しい山々を越えなければ辿り着けない千年以上の昔から続く飛騨の霊泉です。最初の発見は平安時代中頃、下呂温泉街から約4Km離れた湯ヶ峰の山頂付近。鎌倉時代の文永2年(1265)、突然湯が止まり、翌年、飛騨川の河原に立つ一羽の白鷺に村人が気付き近づくと、そこに湯が湧いていたといいます。このことが「白鷺伝説」として語り継がれています。

室町時代の詩僧、万里集九は、詩文集「梅花無尽蔵」の中で、かつて湯島と呼ばれた下呂のことをこう讃えています。「本邦六十余州ごとに霊湯あり。その最たるものは、上州の草津、津陽の有馬、飛州の湯島、この三ヶ所なり」。

厳しい冬こそあったかい温泉に浸かって癒されたいものです。一千年の歴史を持つ天下の名湯は湯持ちが良く、美肌効果があると評判の湯は、女性に最適ですよ。

自然豊かな南飛騨の山々と清流飛騨川を望む「ホテル パストール」

自然豊かな南飛騨の山々と清流飛騨川を望む「ホテル パストール」

写真:和山 光一

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下呂温泉を見下ろす高台に佇む「ホテル パストール」で下呂の湯を満喫しましょう。吹き抜けの開放感あるロビーから地下2Fの大浴場に向かいます。主役の湯は、自家源泉100%のトロリと肌に優しい感触。内湯は源泉の高温湯と低温湯の交互浴が楽しめ、しかも天然の石鹸効果により、湯上りの肌はしっとりツルツルになると評判で、美人の湯と呼ばれるほどです。疲労や病後の回復等にも効果を発揮するのは、地中でさまざまな成分を取り込んで湧き出ているからです。

露天風呂からは、黒戸谷に架かる「縄文橋」も見えます。橋の長さ190m、高さ37mの歩行者専用の橋で、温泉街を一望することができます。熱い湯をなみなみたたえた露天風呂に体を預け、冬の匂いをまとった空気を胸いっぱいに吸いこむと、やがて心も体も浄化されていくような心地よさに包まれます。

下呂温泉人気が衰えないのは「林羅山」のおかげ?

下呂温泉人気が衰えないのは「林羅山」のおかげ?

写真:和山 光一

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名湯に芯まで癒された後は、温かくして夜の街歩きに出かけてみましょう。肌を刺すように吹き付ける風は、体の芯まで凍らせますが、一度寒さに身を任せると、冷たい空気が頭の中を洗ってくれて案外心地良いものです。

阿多野川に架かる白鷺橋には、儒学者、林羅山と映画俳優チャールズ・チャップリンの銅像が建てられています。徳川家康から家綱までの4代の将軍に仕えた、江戸時代初期の儒学者である林羅山は、紀行漢詩集第三のなかで「湯之島は古来の霊湯たること、遠く知るものなしといえども、入湯する人はその験を得ざることなし」と下呂温泉を日本三名泉の一つと讃えています。この賞賛の言葉が影響したのか、江戸時代中期には、年間3万人もの湯治客が訪れたといいます。

やわらかな光が冬の下呂温泉を彩るウインターイルミネーション

やわらかな光が冬の下呂温泉を彩るウインターイルミネーション

写真:和山 光一

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下呂温泉にチャップリンが来たワケではなく、ハリウッドの造形作家に製作を依頼したもので、下呂温泉による「ミラクルマイル(奇跡の1マイル)事業」の一環で立てられたものです。カップルがこの像を挟んで記念撮影すると結ばれるという“ウワサ”があります。

平和への使者、世界市民と呼ばれるチャップリンのブロンズ像周辺では、世界平和を祈り、2003年から「Love & Peace」キャンドルイルミネーションin下呂温泉というキャンドルイベントが行われています。約3000個のキャンドルがともり揺らめく光がロマンティックな冬の夜を演出しています。

そして温泉街を幻想的に照らす雪模様の行灯や、12月の週末の夜空を彩る「下呂温泉花火ミュージカル冬公演」や1月から3月までの「花火物語」の花火は旅の忘れられない思い出になるでしょう。色とりどりの仕掛け花火が、音楽に合わせてテンポよく舞い上がり、飛騨川に沿って連なる温泉街と両側の山々が自然のスクリーンと反響板になって、全身で音と光を感じられます。

下呂小唄にちなんで命名された「湯のまち雨情公園」

下呂小唄にちなんで命名された「湯のまち雨情公園」

写真:和山 光一

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歌謡詩人・野口雨情の下呂滞在にちなんで作られた風情ある公園が「湯のまち雨情公園」です。温泉街を東西に流れる阿多野谷の上流にあり、遊歩道や芝広場のある河川敷公園となっています。“七つの子”や“シャボン玉”“赤い靴”など懐かしい童謡で有名な野口雨情は、昭和のはじめ(昭和13年頃)に下呂に来た際に湯之島館等に泊まり、下呂歌謡14章を作っています。遊歩道を歩きながらその歌碑などが楽しめます。

雨情公園には無料の駐車場があるので、車を停めてゆっくり温泉街を散策しましょう。ここからせせらぎの小径と呼ばれる阿多野川の両側の径沿いに、雪の結晶が描かれた行灯が、白鷺橋を過ぎて湯之島橋に向かって100基建てられています。実はそのうちの5基にはハートの模様が描かれていて、すべてのハート模様の行灯を見つけると、きっとステキな願いが叶えられることでしょう。

旅の醍醐味がぎゅぎゅっと詰まった天下の名湯「下呂温泉」

下呂は飛騨川をはさみ、旅館やホテル、土産物屋などが軒を連ねる岐阜県下最大の温泉街。旅館やホテルでは、泊まりでなくても日帰りでも入浴が可能であったり、公共の入浴施設があったりと気軽に下呂の湯を楽しめる環境が整っています。

入浴後は、下呂の湯ゆかりの「温泉寺」や、温泉街近くの高台にある、合掌集落を再現した「下呂温泉合掌村」を訪ねたり、地元の食材を使った下呂ならではのグルメ「G-グルメ」を楽しむのもオススメ。散策の合間には、街のあちこちにある無料の足湯や手湯で人休みができるのも心強い。

もてなしの心を大切にする老舗温泉街に身も心も遊ばせ、湯の国日本に生まれた幸せを満喫してください。古人が愛し、絶賛したわけをきっと実感できるに違いありません。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/06 訪問

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