ご覧になっている電車は、伊豆半島の玄関口にあたる三島市の「三島駅」と伊豆市の「修善寺駅」を結んでいる駿豆線です。伊豆半島の中央部を横断するように走り、全長19.8kmをおよそ38分で運行。地元では「いずぱっこ」と呼ばれて親しまれ、沿線に全部で13の駅があります。
駿豆線を走る電車の車体は、富士山をイメージして、白色と青色を基調とした富士山カラー。田園風景を駆け抜けると、車窓から雄大な富士山が見られ、温泉地へ向かう観光客の目を楽しませてくれます。
早速、ローカル線「いずぱっこ」に乗って、駅グルメを堪能する旅へ出掛けてみましょう!
電車といえば、駅で食べるそばが定番。
そこで、まず初めにご紹介したのが、こちらの「椎茸そば」です。一見どこにでもあるような普通のそばですが、このそばは、東海旅客鉄道(株)富士運転区内報の2012年「月刊2月号」で、駅そばグランプリに選ばれたそば。
三島駅の「そば処」で食べられ、その証拠に店頭に看板が置かれています。昭和47年創業の昔ながらの変わらない味が人気を呼んで、電車の待ち時間に食べる人の姿は絶えません。
修善寺駅の姉妹店「イズーラ修善寺」や、伊豆長岡駅の伊豆長岡売店「そば処」で食べることができますが、三島駅は、改札口や駅構内のどちらからでも利用することができて便利です。
椎茸そばの麺は、生そばにこだわり、その場で大きな釜で茹でるため、湯で上がったばかりの本格そばが味わえます。その上に、伊豆市特産の甘辛く味付けされた肉厚の椎茸がたっぷり乗ったヘルシーな一品です。伊豆市は、日本で初めて椎茸栽培が行われた発祥の地で、そんな椎茸の旨みがたっぷり詰まったそばです。
低料金で、早くできて旨い! 駿豆線の名物なので、是非味わっておきたいですね。
電車の旅に、欠かせないのは、やっぱり駅弁ではありませんか?
お次にご紹介するのは、修善寺駅構内に店を構える「舞寿し」の「武士のあじ寿司」です。
この「あじ寿司」は、2006年日本産経新聞NIKKEIプラス「専門家が選んだ駅弁」第1位に輝き、全国にファンを持つ駅弁。テレビや雑誌などに、度々取り上げられる人気ぶりで、お弁当は、伊豆の食材をふんだんに盛り込んでいるのが特徴的。
酢で軽くしめた伊豆近海で獲れた鯵を惜しげもなく使い、薬味のワサビは、伊豆天城の本わさびを使用。醤油は、地元で作られる修善寺醤油を使用し、味のアクセントに、生産量日本一の松崎産の桜葉も入れられています。食べてみると、熟成された鯵の旨みと、生姜・わさびといった薬味とのコラボレーションがたまりません! まるで、伊豆をまるごと食べているかのような不思議な錯覚に陥り、桜葉が入っているので、春の陽気のように心まで和まされてしまうようなお弁当です。鯵が入っているので、気になるのは小骨ですが、一つ一つ手作業できちんと取り除くので、全く気になりませんよ。
お店では、わさび葉を食べて育てた地鶏を使った「わさびシャモ飯」など、伊豆の素材にこだわった限定販売のお弁当も目白押しです。「あじ寿司」を買って、電車にゆらゆらゆられて、景色を堪能しながら食べるのも良し!
全国どこを探しても、修善寺駅でしか販売していないので、ここに来たら是非ご賞味あれ!
変わって、こちらは「伊豆国アイス最中」です。
このアイスは、修善寺駅構内にある「イズーラ修善寺」や、伊豆長岡駅の「Yショップ」など、伊豆箱根鉄道沿線売店で売られる限定アイスです。
地元の丹那牛乳をたっぷり使用した濃厚なバニラ味で、お花の形が可愛く、最中なので食べるとき手が汚れないので、いつでもどこでも安心して食べられます。伊豆国アイス最中の他に、愛鷹茶が丸ごと練りこまれた緑茶アイスの「駿河国アイス最中」もあります。伊豆国アイス最中は、甘いもの好きの心をとらえて離さないような美味しさなので、是非、食べてみて下さいね。
イズーラ修善寺では、アイスと同様に南箱根の丹那産の牛乳を使用した「ロールケーキ」「レーズンバターサンド」など、駿豆線を運営する伊豆箱根鉄道グループが、レシピの研究から製造まですべて手掛ける、自社ブラントの限定スイーツコーナー「JUKKOKUKAN」があるので、ここも要チェック! お土産にもお勧めです。
駿豆線沿線には13駅ありますが、ローカル線なので無人駅もあります。売店やそば処がある主な駅は、三島駅・伊豆長岡駅・修善寺駅の3駅のみ。駿豆線では、ローカル線の良さを使って、期間限定で人数限定ですが、電車がまるごとレストランになって洋食やワインが味わえる「中伊豆ワイン電車」や、地元の地酒やイズシカ料理が味わえる「日本酒電車イズシカトレイン」などの面白い電車も運行! その他、運転手になれてしまう「いずぱっこ操縦体験」など、変わったイベントも開催しています。イベント情報については、下記のMEMO【伊豆箱根鉄道 駿豆線・大雄山線】よりご覧下さい。
また、修善寺駅の駅舎は、我が家のように長居したくなるような始発駅造りをテーマして造られ、2014年9月に完成。まるで、故郷に帰って来たかのような居心地の良い駅舎なので、こちらも忘れずにご注目下さい。
駿豆線でしか味わえないグルメを食せば、より一層伊豆の旅を楽しくしてくれること間違いなしですよ!
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/12/14更新)
- 広告 -