橋でつながる美しい風景は、琵琶湖の竹生島(ちくぶじま)や、江の島をほうふつとさせます。後方に三河大島(写真左手)が浮かびます。竹島がある三河湾は渥美半島と知多半島に東西を抱かれ、波が静かな内海。竹島を望む海岸は遠浅で、春から初夏にかけては潮干狩りのメッカ中のメッカ。海岸は家族連れでにぎわいます。
竹島は縁結びや開運招福の島として有名です。島全体が八百富神社の竹島は、琵琶湖・竹生弁財天、天川村の天河大弁材天社、江の島神社、安芸の厳島神社などとともに日本七大弁財天にあげられるパワースポットです。
竹島橋のたもとの芝生の竹島園地に藤原俊成の立像があり、平安以来の長い歴史を感じることができます。
竹島の向こう側には遠く渥美半島、陸側には五井山など三河湾を囲む絶景を海の輝きと共に楽しめます。夕陽に向かう時間帯は特におススメです。
約400mの竹島橋を渡ると八百富神社鳥居。振り向くと蒲郡側が見えます。標高454mの五井山(ごいさん)を背景に、右手の蒲郡クラシックホテルの左下に白い建物が見えます(写真)。竹島との見通し線を結ぶ位置に、蒲郡クラシックホテルのチャペルがあるのです。このチャペルは視界のよい大きなガラス越しに竹島の縁結びパワーを受けています。
竹島に入ると緑の色が違うことに気づかされます。陸とわずか400m離れているだけですが、暖地性の広葉照葉樹が自生し、濃い緑色の樹木がツヤツヤとした光を放射。大変珍しい植物相なので天然記念物に指定されています。
八百富神社へは階段を101段上ります。両側に奉納のぼりがたち、風情ある参道を楽しめます。(階段はちょっとつらい方には陸側の橋のたもとに八百富神社の分祀があります。のちほどご紹介)
八百富神社境内を5つの神社が囲んでいます。竹島にある5つの神社、<ご祭神>、(ご利益)を紹介します。
八百富神社 <市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)> (開運・安産・縁結びの神)
宇賀神社 <宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)> (穀物の神)
大黒神社 <大国主命(おおくにぬしのみこと)> (五穀豊穣、農業・漁業の守護、航海・交通安全および学業成就、商売繁盛、家内安全、厄除開運・勝運、縁結び・・・大国主命が七福神の大黒様と結び付き、更なるご利益が期待できます)
千歳神社 <藤原俊成(ふじわらしゅんぜい)> (和歌・学問の神)
八大龍神社 <豊玉彦命(とよたまひこのみこと)> (海の神、雨の神)
まさにオールマイティなパワースポット!あらゆる願い事をお祈りできます。
藤原俊成が琵琶湖の竹生島に似た竹島に、竹生島から弁財天を「お招きした」ことが八百富神社の起こりです。和歌の神様、藤原俊成とのつながりで、朝ドラ『花子とアン』の主役の一人のモデル、柳原白蓮(やなぎはらびゃくれん)も千歳神社の歌会で4度訪れています。
境内の中心に立てば、5つの神社のご祭神に守られ、うっそうと取り囲む自然林の内側に満ち溢れるパワーを感じることができるでしょう。深い緑の中で森林浴も楽しめます。
奥の八大龍神社の先へ進むと、竹島橋と反対側に出ます。一気に視界がひらけ、松の間からまぶしい光が注ぎます!正面に「ひょっこりひょうたん島」のような三河大島が見えます。
海岸沿いに下りると島を一周する遊歩道が整備され、景色を楽しみながらの散策ができます。
竹島を周遊しながら竹島橋のたもとに戻ります。途中、ウミウやカモメが飛び交う姿も楽しめます。参拝とゆっくり一周して40〜50分ほど。
陸側に戻ると橋と竹島を正面に、八百富神社の分祀(ぶんし)があります。八百富神社への101段の上り下りが厳しい方たちは、こちらで参拝できます。分祀はろうそくの火を分けるイメージです。竹島の八百富神社と同じご利益が期待できます。
竹島の5つの神社のパワーを感じていただけたでしょうか。海のリゾート三河湾の匂いを、胸いっぱいすってみると気持ちがいいです。
竹島はJR蒲郡駅、名鉄蒲郡駅から徒歩15分ほど、名鉄バスで5分です。人気の竹島水族館は竹島橋たもとから徒歩2〜3分。近くにはテーマパークのラグナシアや隣接するラグーナフェスティバルマーケットもあり、新鮮な魚介類のショッピングや食事を楽しむことができます。
絶景のパワースポット、5つの神社に抱かれた竹島を訪れる旅はいかがでしょう。
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2025/1/20更新)
- 広告 -