春は桜、夏は木々の緑、秋は紅葉で、多くの人々を魅了する嵯峨野の名勝嵐山渡月橋。冬は観光客も少なくなり、落ち着いた雰囲気を味わうことのできる素晴らしい場所になります。特に運よく真冬の雪景色に出会うことができたら、絶好の機会到来です、そんな時には嵐山渡月橋から嵯峨野散策をスタートしましょう。
嵯峨野の人気スポットの一つが、野宮神社から天竜寺西門を経て大河内山荘入口までの竹林の小径。一年を通じて竹の葉が茂っています。普段は多くの人でにぎわっていますが、雪の日は足元が悪くなるため人通りが少なく、静かな雰囲気の中、竹林を通ることができます。
雪を被った静かな竹林は、心落ち着くこと間違いなしです。
芭蕉の最も信頼した高弟であった元禄の俳人向井去来が居を構えた落柿舎は、その当時のままの佇まいが残されています。秋はその名の通り柿が実り、入口近くにある大きな柿の木に柿の実がなっています。江戸時代からの風景そのままが残されています。雪景色の時には、白いじゅうたんが落柿舎の前に敷かれているようになります。
紅葉の名所として知られる常寂光寺は、安土桃山時代末の慶長年間(1596〜1614)に日禎上人により開創された日蓮宗のお寺です。山門を入り目の前にある仁王門から階段を上ると本堂に到着。
本堂近くや、その上の多宝塔あたりからは京都市内が一望。雪の日には、銀世界の市内を眺めることができます。
二尊院は、平安時代初期の承和年間(834〜847)に嵯峨天皇の勅により円仁(慈覚大師)が建立したと伝えられています。京都を代表する紅葉の名所です。総門を入ってすぐの「紅葉の馬場」と呼ばれる長い参道は特に有名です。雪の日には静かな散歩道になります。
二尊院から、北西の方向の重要伝統的建造物郡保存地区に指定されている鳥居本へ歩いて行くと、化野念仏寺を通って、江戸時代からの鮎茶屋平野屋、愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)に行くことができます。また、二尊院から東方向に進むと、嵯峨釈迦堂(清凉寺)、安政の頃創業の嵯峨豆腐屋森嘉、真言宗大覚寺派大本山の寺院の大覚寺に行くことができます。
どちらに向かっても、千二百年前から変わらない「京都嵯峨野」の雪景色に出会えます。静かな感動が得られること間違いなしです。古都京都の冬の雪景色を訪ねてみませんか?
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