関東平野の名峰・茨城県「筑波山」山中の巨木を巡るハイキング

| 茨城県

| 旅の専門家がお届けする観光情報

関東平野の名峰・茨城県「筑波山」山中の巨木を巡るハイキング

関東平野の名峰・茨城県「筑波山」山中の巨木を巡るハイキング

更新日:2015/12/13 19:29

大木 幹郎のプロフィール写真 大木 幹郎 巨木マニア、中級登山者、ブロガー

茨城県のほぼ中央部に位置する標高877mの「筑波山」。関東平野に突出した端正で美しい独立峰のように見える姿から「西の富士、東の筑波」と称される日本百名山の一座です。古くから霊山として信仰されてきた筑波山には豊富で貴重な自然が多く残され、山中には巨木の森が広がっているのです。観光や登山で訪れたなら、ひと足伸ばして巨木の観賞も如何でしょうか? 山中で見応えある巨木を5本ご紹介します。

巨木1本目・大御堂の大シイ

巨木1本目・大御堂の大シイ

写真:大木 幹郎

地図を見る

筑波山の表登山道沿いで見応えのある巨木から5本を選んでご紹介します。登山目的で訪れた方は、見覚えのある巨木があると思います。最初の1本目は「大御堂の大シイ」(仮称)です。大御堂は、筑波山南面の中腹に位置し、筑波山神社の境内の南西に接する、坂東三十三観音霊場の第25番札所のお寺です。県道や駐車場が目前の場所のため、登山する必要なく見ることができます。本堂の向って左前方に、大きなスダジイ(すだ椎)の巨木が立っています。

大シイは、幹周が約7m近い大きさです。大小のコブが浮き出た太い幹に、激しく隆起し一部が板根化した根が特徴の迫力ある姿です。筑波山神社の境内や、登山道からでも、複数のスダジイの大木が見られますが、大御堂の大シイは抜き出て立派な姿と大きさです。登山や観光で訪れた方の殆どが気付かない銘木でしょう。

巨木2本目・筑波山神社の大スギ

巨木2本目・筑波山神社の大スギ

写真:大木 幹郎

地図を見る

2本目の巨木は、筑波山神社の御神木である「筑波山神社の大スギ」です。神社の拝殿の正面に構える随神門の向って右側に立っているため、登山することなく見ることができます。大スギは、幹周約9.8m、樹高約37mもの茨城県内でも最大級の巨木であり、推定樹齢は700年です。地面を鷲づかみしているような逞しい根が特徴的な、御神木に相応しい立派な巨木です。筑波山を訪れた人の最も記憶に残る巨木かもしれません。

筑波山神社は、筑波山の中腹の南面に拝殿が位置し、2つある本殿は両峰の山頂に鎮座しています。西の男体山(871m)と、東の女体山(877m)には、御祭神である伊弉諾尊(イザナギノミコト)と伊弉冊尊(イザナミノミコト)が祀られています。神社の創建年代は不明ですが、奈良時代に編纂された万葉集に筑波山を詠んだ歌が25首あることから、古くから信仰のあった古社である事が分かります。

神社拝殿の西側に、御幸ヶ原コースの登山口と、ケーブルカーの宮脇駅があります。ケーブルカーを利用すれば、約8分で御幸ヶ原の山頂駅まで登る事が可能です。御幸ヶ原から男体山までは片道約10分、女体山までは片道約15分です。筑波山神社から御幸ヶ原コースで御幸ヶ原までの移動時間は約1時間15分、登山口が神社の東側にある白雲橋コースで女体山までは約1時間45分です。

巨木3本目・二又の大スギ

巨木3本目・二又の大スギ

写真:大木 幹郎

地図を見る

登山道の御幸ヶ原コースは、途中で男女川の源流域を通ります。この登山道沿いには、幹周4m以上ある大スギが多く林立し、その中で最大級の個体が3本目の巨木「二又の大スギ」(仮称)です。ケーブルカーのトンネルの上部から少し先、男女川の源流域まであと5分程の場所に立っています。根元付近から二又に分かれていて、2本の合体木のようで、樹高は30m以上、幹周は9m近くあるように見えます。1本の大スギと見なせば、山中でも最大級の巨木となるでしょう。

男女川の源流までの移動時間は、御幸ヶ原からの下りが約15分、筑波山神社からの登りが約50分です。登りはケーブルカーを使い、下りで登山道を選べば疲労と移動時間を少なくできます。

巨木4本目・ヘソの大スギ

巨木4本目・ヘソの大スギ

写真:大木 幹郎

地図を見る

登山口が筑波山神社の東側にある白雲橋コースは、弁慶茶屋跡の前後でスギの巨木を多く見かけるようになります。その中で、弁慶茶屋跡の手前にあり、登山道を塞ぐように立っているのが4本目の巨木「ヘソの大スギ」(仮称)です。幹周は約6m程で、少し横に傾いた幹と、U時型に曲がった枝、太い根元から括れた腰元にヘソらしく見える小さな穴があります。なんだかセクシーな大スギなのです。

弁慶茶屋跡までの移動時間は、女体山から約35分、筑波神社から約65分です。弁慶茶屋跡から女体山までは、奇岩の連続する面白い景観が楽しめます(弁慶七戻り、高天原、胎内くぐり、など)。

巨木5本目・紫峰スギ

巨木5本目・紫峰スギ

写真:大木 幹郎

地図を見る

男体山と女体山の間にある平坦な尾根の鞍部にある広場、御幸ヶ原には、ケーブルカーの山頂駅や、複数の飲食店が並び、展望も良い憩いの場です。御幸ヶ原から南の山腹へ続く小道を下って数分先、5本目の巨木「紫峰(シホウ)スギ」が立っています。

紫峰スギは、幹周約7m、樹高約40mの巨木で、推定樹齢800年の堂々たるものです。樹形は個性的な形で、主幹は真直ぐ伸びず、根元、中腹、上部で、曲がった大枝を発達させています。太く突きだされた陽光を掴まんとするような荒らぶる大枝が迫力ある大スギです。大スギの名前にある紫峰とは、筑波山の雅称です(筑波山は朝陽を浴びて紫色に輝く瞬間がある)。筑波山の名を冠するに相応しい立派な大スギです。

なお、御幸ヶ原までの移動時間は、筑波神社から御幸ヶ原コースで約1時間15分、白雲橋コースで約2時間(女体山経由)、ケーブルカー利用なら約8分です。

おわりに

以上、筑波山の巨木5選でした。「大御堂の大シイ」と「筑波山神社の大スギ」と「紫峰スギ」の3本は登山する必要なく気軽に見ることができます(紫峰スギはケーブルカー利用した場合)。一番お勧めしたいのが、登山道の御幸ヶ原コース途中にある男女川の源流一帯の巨スギ群です。霊山の雰囲気、巨木の神殿の雰囲気が味わえます。ケーブルカーの利用の方も下山で是非ともお試し下さい(筑波山神社まで約60分)。なお、白雲橋コースも魅力的ですが、登山や奇岩が目当てでなければ、無理に進む事はありません。

筑波山へのアクセスや、登山地図については、関連メモの「筑波山ケーブルカー&ロープウェイ」のサイトをご確認下さい。また、本文中の移動時間には休憩時間は含めておりせんので、休憩など立ち止まる回数が多いと更に長くなりますので、低山と侮らず日が暮れる前に下山できるようご計画下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/10 訪問

- PR -

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -