流氷ノロッコ号は、1月末〜2月末、流氷の時期にのみ走るオホーツク冬の風物詩。JR知床斜里駅から網走駅の間を1日2往復、時速40km1時間かけてゆっくりと走行する特別列車です。DE10形ディーゼル機関車の魅力ある外観は、撮影するファンも多いほど。ここはぜひ、実際に乗車して、間近に見えるオホーツク海の流氷を楽しみましょう。
流氷ノロッコ号は5両編成になっており、1号車は自由席の普通列車、2〜5号車までは指定席の展望車になっています。展望車は、オホーツク海を一望できる大きな窓になっていて、座席も窓側を向いて座れるベンチ席からテーブル付きでゆったり座れるボックス席とくつろぎの空間に。ゆっくりと景色を楽しみたい方は指定席をおススメします。
列車の旅にかかせないのが駅弁。流氷ノロッコ号・1号と3号の始発駅である網走駅には、オホーツクらしい海の幸たっぷりの名物駅弁がそろっています。
中でも人気は、網走名物のカニが入った「かにめし弁当」。ズワイガニのほぐし身が、ご飯が見えないくらいたっぷりとのっている贅沢な一品。甘辛で濃いめの味付になっている椎茸と昆布がいいアクセントになっています。
他にも、甘辛く味付けされたホタテがゴロゴロとのっている「帆立弁当」やカニとイクラがたっぷりのった「かにいくら弁当」なども。乗車前に購入して、車内で揺られながらいただくのが乙です。
売店に併設されている喫茶店では、この味を丼ぶりで味わうことができるので、時間がある方は、そこでゆっくり食事をしてから乗るのもオススメ!
オホーツク海沿いをゆっくりと走る流氷ノロッコ号。オホーツク海にどこまでも続く流氷を間近で見られるのは、流氷ノロッコ号だけ!自家用車では行くことができない、列車だからこその風景を楽しむことができます。晴れていれば、流氷越しに「知床連山」を望むことも。また海と反対側には、オホーツク富士と名高い「斜里岳」やラムサール条約に登録されている「濤沸湖」の姿も望め、オホーツクの景色を存分に堪能できる絶好のコースとなっています。
走行中はノロッコレディーによる見どころなどの案内アナウンスが流れます。絶景ポイントでは、さらに速度を落として走ってくれるので、じっくりと景色を楽しむことも。ここが撮影ポイント!減速時の絶景ポイントで、旅の思い出をしっかりカメラにおさめましょう。
流氷ノロッコ号の3・4・5号車には「だるまストーブ」が設置されています。現在ではとても珍しい、だるまの形に似た石炭ストーブです。ときどき駅員さんが来て、石炭をくべる姿も見どころ。
真冬には昼間でも−10℃を下回る日がある北海道。もちろん、そこで暖をとるのも至福の時ですが、他にも楽しみ方が!
乗車後は、まず3号車にある売店へ。そこでは、地酒やジュースなど飲み物からお菓子やおつまみ、限定グッズなどを販売しています。いずれも数に限りがありますので早めに購入しましょう。おすすめはスルメやししゃもなどの海産物。購入後はぜひ、だるまストーブの上で、自分で焼いて楽しみましょう。アルミホイルも用意されているので、お好みで。車の運転の心配がない方は、ここ一杯やるのも最高の楽しみです。
「一生に一度は見てみたい」というほど、北海道観光の中でも人気の高いオホーツク海の流氷。流氷の時期限定で走る流氷ノロッコ号では、オホーツクの絶景を眺めながらのんびりと進む、北海道らしい癒しのひとときを過ごせます。知床斜里駅から網走駅まで全5駅。どの駅も見どころがあり、美味しいグルメも楽しめるので、途中下車して観光するのもオススメです。
2017年以降の運行を検討中の流氷ノロッコ号。もしすると2016年1〜2月運行が最後の運行になるかもしれません。列車から望む絶景にだるまストーブが楽しめる最後のチャンスを逃さない手はありません!
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