写真:下川 尚子
地図を見るこちらが「未来製作所」。パティシエ エス コヤマの一画、カラフルな卵型ドームが目印です。
ここの決まりは、子供だけで入り、店内でお菓子を買って、子供だけで出てくること。たとえメディアの取材であっても、大人は入ることができません。入店できるのは、小学校6年生以下の子供だけ。中にはスタッフがいますので、小さなお子さんでも入ることが可能です。これまでで一番小さなお客さんは、2歳くらいの子なのだそう。
お店の前で待っていると、遠方からやって来た子や地元の小学生など、様々な子供たちが入店していきます。土日祝日は混雑することもありますが、平日(特に学校のある時間帯)は比較的空いているとのこと。混雑時でも、大行列にはなりませんので、ぜひ気軽に訪れてくださいね。
※2024年2月現在は通常土日祝のみの営業、混雑時は整理券が配布される場合があります。公式サイトをご確認ください。
写真:下川 尚子
地図を見るお店の入り口には「大人進入禁止」の注意書き。入口も子供サイズになっています。必要な持ち物は、お財布だけ。あとは、好奇心と五感をフルに使って楽しむだけです。
未来製作所は入店無料、何度でも出入り自由。お子さんの気分が乗らないときは、ちょっと時間をおいて再トライしても大丈夫ですよ。
なお、子供を送り出す際のコツを少しだけご紹介しましょう。
・トイレは先に!未来製作所の隣のカフェにあります。
・心配な場合は、あらかじめ時間の約束を。一時間たっても出てこない子もいるそうです。
・子供が撮るならカメラもOK。撮ってきた写真を見ながら話を聞くのも楽しいですよ。
子供の準備が整ったら、いざ、入店!
提供元:下川 紗雪(4歳)
地図を見るでは、今回の「こども記者(4歳)」に、中の様子を教えてもらいましょう。
・お菓子がいっぱいあって、いくつか種類があった。お店の中はカラフル。
・レジの人は大人だったけど、お客さんはみんな「子供」と「中くらいの人」だった。
・お会計をするところの隣にゲームがあって、当たるとシールがもらえる。
・あったかい、できたてのホットケーキもある。すぐ食べるとおいしいかも!
・画面があって、人が映ってた。
いかがでしょうか?中の様子が少しは伝わりますでしょうか。写真は、こども記者が撮ってきたものです。筆者自身は、中くらいの人ってなに?画面って、テレビがあるってこと?と、重ねて聞いてみましたが、「みどりの人」「声が聞こえるの。画面から」聞けば聞くほど、謎は深まるばかりでした…。
その子の個性で、伝える内容や、印象に残ることは異なるのかもしれません。年齢によっても変わってくるでしょう。なお、ここでは「こども記者」の言葉を紹介していますので、実際とは異なる可能性があります。ぜひ、子供と一緒に訪れて、どんな言葉で「中の様子」を語ってくれるのかを楽しんでください。
写真:下川 尚子
地図を見る未来製作所へ行った後は、エスコヤマ内をゆっくり散策するのがオススメ!メインのパティスリーのほか、ショコラ専門店「ロジラ」、パン工房「エス ブーランジュリー」バウムクーヘン工房「アトリエ ド バウム」などが立ち並び、周辺はまるで「お菓子の街」。カフェではランチやお茶もできますよ。
お買い物以外にも、見どころはたくさん。お店の一画には小さな可愛いガーデンがあったり、工房をのぞける窓があったり。あちこち観察しながら歩くと、大人も子供も楽しめます。
エスコヤマ全体のガイドは、他記事にてご紹介しています。「MEMO」欄のリンクにてご紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください。
写真:下川 尚子
地図を見る自宅に帰ったあとも、まだまだお楽しみは続きます。この日、こども記者がお土産に選んでくれたのは「たくさんうってた、ふわふわのまるいやつ」だそう。どんな風に買ったのか、興奮した様子で教えてくれました。
入れない場所や、見えない子供の様子こそ、かえって想像が膨らみます。そんな楽しいお喋りタイム、じっくり味わってくださいね。
さて、一風変わったお菓子屋さん「未来製作所」ですが、最後にそのコンセプトについてご紹介しましょう。
「自分が幼いころ、母が真剣に自分の話を最後まで聞いてくれたおかげで、伝えることを諦めない人間になれた」。これは、オーナーの小山シェフの言葉。そんな体験から、「大人と子供をつなぐ空間を創り出す」という考えのもと生まれたのが「未来製作所」なのだそう。
子供はワクワクしながらお買い物に行く。大人はドキドキしながら子供を待つ。そして子供が帰ってきたら、子供の話を聞きながら、中の様子やどんなお菓子があるのかを想像する。
未来製作所は、そんな大人と子供のコミュニケーションを生み出すことを大切にしており、【子供の「ミテミテキイテ」、大人の「キキタイシリタイ」をつなぐ】を、コンセプトに作られた場所なのです。ぜひ体験して、その後は「子供とのコミュニケーション」をお楽しみください。
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(2024/10/5更新)
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