台北観光の穴場スポット!大富豪の邸宅「林本源園邸」

台北観光の穴場スポット!大富豪の邸宅「林本源園邸」

更新日:2018/07/23 14:39

結月 ここあのプロフィール写真 結月 ここあ 旅行ブロガー
台北には、多くの人気観光スポットがありますが、台湾きっての中国式庭園を備える「林本源園邸」は、日本からのツアーでは立ち寄ることもなく、ガイド本の掲載も少なくあまり知られてはいません。実は見どころもたくさんある穴場的スポットなんですよ。楼閣や回廊が美しく台湾一の名園といわれる「林本源園邸」をご紹介しましょう。

台湾が誇る名園

台湾が誇る名園

写真:結月 ここあ

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台北市街から、タクシーで約20分ほどの板橋市に位置する、「林本源園邸」は、清朝末期時代に大陸から台湾に渡り、米と塩の商売で莫大な富を得た「林家」が、大陸から招いた名工により1853年から40年かけて建造された庭園です。
台湾が誇る歴史的名園といわれ台湾に現存する最も完全な園林建築となっています。

こちらは観稼楼、観稼という名前から農夫が農作業する姿を眺める所だったようです。 楼の前には、波の形をした雪壁や、階段状の階梯壁や巻物の形をした書巻壁及び八角洞門となっています。このように、中国建築には、丸や八角に抜かれた洞門がよく見うけられます。

定静堂

定静堂

写真:結月 ここあ

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左右にそれぞれ丸型に開けられた月洞門をくぐると、赤レンガを積み上げて造った壁が印象的な定静堂があります。中庭・穿心廊・応接間と続いています。
園内で一番広いこの定静堂では、客人を招いて盛大な宴が催されていました。

扉の開閉で歓迎の度合いを測る

扉の開閉で歓迎の度合いを測る

写真:結月 ここあ

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定静堂の内部は、三層構造になっていて、門扉は客の重要度によって開けられる枚数が異なっていました。 現在は全部開かれていますが、当時は訪れた人の身分や地位によって、 幾つの門を開けて歓迎するかを決めていたそうです。
身分が高いお客様には3つの門を全開にして直接広間に通して、少し身分の下がるお客様には、2つだけ開けて… 大切なお客様でなければ1つだけ開けるので、遠回りをしないと広間まで行けないようになっていました。

廊下の横架材、窓・扉などによく使われている、中国建築の特徴である木彫りにも注目!とてもカラフルで綺麗ですよ。

変化に富む園内

変化に富む園内

写真:結月 ここあ

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榕蔭大池は、山水を模した築山や東屋があります。小さいながらも山を上ったり、トンネルをくぐったり、アーチ形の橋を渡ったりと楽しめます。右手に見える塔のようなところは、紙をむやみに捨てることは許されなかった為、紙にも感謝と尊敬の念を尽くし縁起の良い日に燃やしたという敬字亭。ガジュマルの大木が水辺に影を落とします。華服を着た美しい女性が木の下にたたずんでいるのでは…と思うような景色でしょう。

園内は経路に沿って違う景色が楽しめるように工夫されていて、山を歩いて行くと池に出会ったり、林の奥かと思ったら、美しい花々の景色が目に飛び込んできたりと変化する面白さ。

縁起を担いだ飾り窓

縁起を担いだ飾り窓

写真:結月 ここあ

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壁にはいろいろな飾り窓があるので、探してみてくださいね。
銭さしは巨万の富、桃は長寿 ・瓶は平穏無事の象徴などと、それぞれ意味もあり、縁起を担いでいます。こちらの写真は、蝴蝶(ちょう)。蝙蝠(コウモリ)もあって、 蝴蝶の「蝴」や蝙蝠の「蝠」は、発音が「福」に似ていることから、幸せを願って造られました。

林本源園邸

美しい「林本源園邸」は、嬉しいことに無料で見学ができるんですよ。台北市街からはタクシーや、MRT(電車)でも簡単に行くことができます。タクシーは日本と比べて安いし、行先とその住所を書いて見せれば、スムーズに乗れますよ。緑が溢れる園内、楼閣や回廊などが点在する中国式庭園「林本源園邸」で、歴史を感じてみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/11/10 訪問

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