王道は甘酒!冬の箱根「甘酒茶屋」でほっこり食べたい3選

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王道は甘酒!冬の箱根「甘酒茶屋」でほっこり食べたい3選

王道は甘酒!冬の箱根「甘酒茶屋」でほっこり食べたい3選

更新日:2016/01/10 17:34

藤 ともみのプロフィール写真 藤 ともみ 「子連レジャー通リスト」、主婦メディア企画運営・提携ライター、元編集者

温泉や旧東海道の散策など、ふんだんな魅力を求めてたくさんの観光客が足を運ぶ神奈川県の箱根山。その中腹の東海道の難所ともされる場所には、江戸初期創業の、茅葺屋根と土間の風情あるつくりで観光客をもてなす「甘酒茶屋」があります。夏には旅人が涼を求め、冬はお腹の中からも温めてくれるお休み処。今回は秋冬の寒い季節に食べたいお品書き3選をご紹介!箱根山歩きやドライブ中に、ほっこりいかがですか?

まずは「甘酒茶屋」の歴史に触れ

まずは「甘酒茶屋」の歴史に触れ

写真:藤 ともみ

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箱根街畑宿二子山に位置する「甘酒茶屋」は、江戸初期創業という400年もの歴史あるお店。発祥のきっかけは江戸時代、徳川幕府が物資や流通のためにおこなった街道の整備に遡ります。

多くの人が流通のために東海道を旅していたのですが、箱根地域は旅人にとって難所。当時の旅人が通常1日に40キロ進むところ、箱根はその険しさから32キロほどしか道を進めることができなかったとされていました。

そんなことから、道中に「茶屋」が設けられるようになり、1818年から明治時代半ばまでは、現在「甘酒茶屋」のある近郊に9軒もの茶屋が見受けられたといいます。

そして国道1号線が開通し、流通経路のメインルートが移りゆく中で淘汰されるように閉店してゆき、現在はこの1軒。建物こそ自然災害による修復作業や改装が行われたものですが、茅葺屋根に囲炉裏に燻された梁の様、そしてなんともいえない土間の雰囲気は、昔の風情を感じる事ができます。

お薦めはやっぱり「甘酒」!!

お薦めはやっぱり「甘酒」!!

写真:藤 ともみ

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箱根の茶屋で味わう「甘酒」は、風情のある店構えといった雰囲気だけで楽しむものではなく、甘酒の実力そのものが凄い!店名に「甘酒」と詠っているだけに、この甘酒の麹はなんと創業した江戸時代より使われているものを発酵しているとのことです。

ノンアルコールなので、小さな子どもも楽しめ、また乗用車やバイク、自転車のライドにも影響なくいただけるので、移動中の休憩処としては素晴らしいおもてなしメニューなのです!

「ふぅ〜ふぅ」と口先で冷ましながら一口いただくと、とっても飲みやすくてまろやかな甘みで、こってりとしているのにしつこくない!お砂糖を加えず米麹と米だけで作られているのですが、そのじっくりとした製法の中で糖化されるその過程こそが自然の甘みを成す技術。子どもでも、その素直な味ににっこり笑顔がこぼれますよ。

近年では、手間暇かけることなく酒粕とお砂糖で手軽に甘酒が作れますが、昔ならではの製法で成された自然の味、そして栄養満点の「甘酒」を小さい子どもに味あわせてあげられるチャンスでもありますね。

ちなみに、猫舌さんは注文時に「ぬるめにして!」と言ってみると、その人の飲みごろで出してくれるはずですよ。

■甘酒1杯:400円

ちょっぴり「甘酒うんちく。」

ちょっぴり「甘酒うんちく。」

写真:藤 ともみ

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現代の人が「甘酒」に描く印象は、祭事やお正月にいただく飲み物との印象が強いものですが、「甘酒茶屋」が創立された江戸時代には、今でいうサプリメントや健康ドリンクといった栄養価の高い飲み物としての位置づけでした。

含まれている成分はビタミンB1やB2、B6や、食物繊維、人の体内では合成することのできない必須アミノ酸や妊婦さんにも注目の葉酸などまで!もちろんブドウ糖も豊富です。その成分からは、整腸による便秘予防など腸内環境改善や美肌、疲労回復に滋養強壮などが期待できますね。

しかもブドウ糖とビタミンB群の組み合わせは集中力アップに一役かってくれ、リラックス効果まであるといいます。当時、山を越えゆく旅人たちにとって、まさにぴったりの飲み物であったというわけです。

なお、実は今回「甘酒」を“冬”にいただきたいメニューで選抜したのですが、そもそも「甘酒」は夏の飲み物だったようで、俳句での季語も「夏」の扱い。江戸時代では夏バテ防止に冷たい甘酒が用いられていたようです。

ぷりぷり「味噌おでん」で温まる!

ぷりぷり「味噌おでん」で温まる!

写真:藤 ともみ

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コンビニで「おでん」がはじまると寒い季節の到来を感じるように、冬の「甘酒茶屋」で食べたいものといえば「味噌おでん」も外せません!

ここの「味噌おでん」はまんまるの形をした玉こんにゃく。器の中にはコロコロとした姿が愛おしく5玉並び、自家製味噌が添えられています。

器からは茹であげの湯気がのぼり、玉こんにゃくの独特な香りと共に、じっくり練られたお味噌の甘さとゴマの良い香りに思わず「我慢できない!」。

ぷりぷりとした舌触りに、ほどよい食感、ちょっとした小腹満たしにぴったりで、身体の中から温まるお品です。

■味噌おでん1皿(5玉入):450円

力餅3種(磯辺・黒ゴマ・うぐいすきな粉)

力餅3種(磯辺・黒ゴマ・うぐいすきな粉)

写真:藤 ともみ

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「餅」は冬の季語だけあり、やはり夏場より寒い季節にいただきたいものです。「甘酒茶屋」には「力餅」という杵つきのお餅があり、種類は全部で3種類。

醤油と海苔のシンプルな香ばしさが不動の人気を誇る「磯辺」に、ほのかな甘さがヤミツキになりそうなきな粉の「うぐいす」、すり立ての香り高い黒ゴマにきな粉を絡めた「黒ゴマ」はとてもボリューム感の得られる旨味です。

1品ずつ単品での注文やいずれか2品を1皿にのせることも可能ですが、どれも捨てがたい味わいなので、お薦めはやっぱり1皿に3種乗せることです。

お餅はお腹に溜る食材ではありますが、満腹な状態でなければ1個や2個はペロリといただけてしまうほど美味しい!ただし、後に響くことを心配される場合は、同行者と2人で一緒に3種盛りを頼み1種類を半分ずつ食べれば、3種の味を楽しみつつも分量は1個半分。これなら満腹を恐れることなく、甘酒茶屋グルメを楽しめるはずですよ。

■力餅:1種各250円/2種1皿500円/3種1皿750円

「涼」なお品書きもおまけで紹介

江戸時代より旅人の休憩処として愛されてきただけあり、現代においても温泉旅行や山歩きなど、箱根を旅行するにあたり「甘酒茶屋」は一息つくのにぴったりの場所にあります。
店構えも一見の価値があり、また裏側には石畳が繋がっているなど、一休みしながらも箱根の歴史や風情など観光要素がたっぷりです。

なお、今回は寒い季節にいただきたいメニュー3選を紹介しましたが、夏には本来あるべき姿の「冷たい甘酒」や「かき氷」が登場し、火照った身体を癒してくれますよ。

また冬季でも乾いた喉をうるおしたい人には「冷たい抹茶」、「しそジュース」などもあります。

休憩処とはいえ「甘酒茶屋」そのものが、四季折々の顔を見せてくれる充分な観光スポットですので、季節にこだわらず、チャンスを逃さずぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/11/22 訪問

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