写真:もんT
地図を見るごめん・なはり線は、高知県南国市の後免(ごめん)駅から安芸郡奈半利町の奈半利(なはり)駅に至る、全長42.7kmの路線です。
もともとは国鉄阿佐線として1965年に建設が始まったのですが、国鉄がなくなり、その計画は頓挫…。しかし、第3セクターの土佐くろしお鉄道が残りの建設を引き継ぎ、2002年に悲願の開業を遂げました。
路線の起点は、JRとも接続している後免駅ですが、大半の列車はJRに乗り入れ、高知駅発着です。日中は普通列車がほぼ1時間に1本運転。それに加えて快速列車も数本運行されているので、思い立ったら気軽に、高知駅から足を延ばせます。
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地図を見るJR線から直通でごめんなはり線に乗車する場合は、車内にて切符の購入や精算ができます。後免から終点奈半利までの片道運賃は、大人¥1070です。
もし、その日のうちに終点まで往復するのであれば、「ごめん・なはり線1日乗り放題切符」が¥1640とお得。その他、お得な切符の情報は、ウェブサイトでチェックしてから出かけましょう。
ごめん・なはり線を走るディーゼルカーにも注目です。いろいろなカラーリングの車両が目を楽しませてくれます。
中でも目を引くのが、黄色と黒の虎模様の車両。阪神タイガースが、沿線の安芸市で毎年春期キャンプを行うことから、1両だけ“虎色”のディーゼルカーが運行中…。阪神ファンはお見逃しなく!
また、観光列車として海側にオープンデッキを備えた車両も走ります。デッキから潮風と共に太平洋のパノラマを180°満喫しましょう♪
土佐くろしお鉄道のウェブサイト時刻表で、「やたろう」号、「しんたろう」号と愛称がついている列車が、オープンデッキ付き。通常の乗車券だけで乗れるので、この列車を狙って行くのもおススメです♪
なお列車の愛称は、沿線出身であった岩崎弥太郎と中岡慎太郎にちなんでいます。
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地図を見る後免駅から15分ほど、5駅目のあかおか駅にさしかかると、いよいよ進行方向右手に太平洋が見えてきます。この辺りから唐浜(からはま)駅の手前まで、およそ40分間、ほぼ太平洋に沿って列車は軽快に走ります。ずっと高架上を走るので、見晴らしは抜群です!
ちょっと途中下車して潮風に吹かれたい…というのであれば、7駅目の夜須(やす)駅がおススメ。駅南方には「ヤ・シィパーク」(道の駅やす)があり、夏場は海水浴も楽しめますよ。
夜須駅の後も、すぐそばが海!という駅が続きます。どの駅も高架につき、ホームそのものも展望台のようなものです。同時に、実はこれらの駅は巨大地震による津波の際の避難タワーの役割も兼ねています。防災を考慮しているところも、ごめん・なはり線の凄いところです…。
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地図を見る高知県は冬でも温暖…。春が待ち遠しい…という皆さんには、この時期おススメの旅行先です。ごめん・なはり線沿線でも、南国ならではのイベントが毎年行われています。これらを狙っていくのもおススメ…。
まずはプロ野球ファンにおススメなのが、阪神タイガースのキャンプ地訪問。毎年11月と2月に阪神タイガースの2軍のキャンプが、安芸市営球場で行われます。場所は、ごめん・なはり線の球場前駅からすぐ!鉄道駅に最も近いプロ野球のキャンプ地でしょう。
どこよりも早く春を求めて…、ということであれば、毎年3月中旬から4月上旬に開かれる香南市の「かがみ花フェスタ」がおススメ。こちらも会場は香我美(かがみ)駅のすぐそば。ごめん・なはり線車内からも見事なチューリップを眺望できます。
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地図を見る後免駅から1時間とちょっとで、終点奈半利駅に到着です。終着駅ですが、ホームは簡素な小さなつくり…。高架橋と線路はここで完全に切れており、ちょっとした秘境駅の雰囲気を醸しています。
改札を出てみると、駅舎と一体化した建物内にレストランや物産店などがあり。ちょっとしたお弁当やお土産が入手可能です。
奈半利は歴史のある町…。駅周辺の町内には古い家並みが今でも数多く残ります。駅前の町内観光案内図を頼りに、ちょっと散策してみましょう。奈半利駅を起点にして、1〜2時間で主な見所を回れます。
下記メモ欄のウェブサイトにもおススメのモデルコースが載っているので、ぜひ参考にして!
奈半利駅からさらに南、室戸岬へは、駅前からバスに乗って1時間の道のり…。鄙びた漁村や集落を抜けていく岬めぐりのバスの旅も、おススメです。高知県の歴史や自然を存分に満喫していきましょう。
ごめん・なはり線は、当初の計画では、奈半利から先、室戸市を経由して、現在の阿佐海岸鉄道甲浦(かんのうら)駅につながるはずでした…。鉄道の延伸計画は消えてしまいましたが、室戸岬を経由しての甲浦までの区間は、高知県の秘境地帯…。路線バスでの旅を楽しみ、秘境駅甲浦から、阿佐海岸鉄道とJR牟岐線を乗り継ぎ、徳島へ抜けていく海岸線周遊ルートもおススメです。
奈半利、室戸岬へは、大阪方面からの高速バスも発着。思いのほか、気軽にアクセス可能なんですね…。南国高知にて展望抜群のローカル線の旅…。皆さん是非楽しんできてください。
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(2025/2/8更新)
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