なぜか8ヶ所!?東京のド真ん中で招福「港七福神めぐり」

なぜか8ヶ所!?東京のド真ん中で招福「港七福神めぐり」

更新日:2017/12/21 10:29

まつり はるこのプロフィール写真 まつり はるこ 編集者
お正月の風物詩として人気の「七福神めぐり」。実はこれ、東京で生まれた風習なんです。東京では日本橋、柴又、小石川、浅草など30超の七福神めぐりが楽しめますが、特にオススメしたいのが「港七福神めぐり」。理由はその立地にあります!東京タワーや六本木ヒルズなどの観光スポットを眺めながら七福神めぐりができるのは港区ならでは。東京観光の思い出とご利益を一気にゲットして、新しい年のスタートを切ってみては?

「港七福神めぐり」とは?

「港七福神めぐり」とは?

写真:まつり はるこ

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「港七福神めぐり」は東京都港区の麻布地区で楽しめる七福神めぐりです。麻布地区は、日本有数の歓楽街・六本木や、「よく知らないけど芸能人が飲んでそう!」というイメージでお馴染みの西麻布、夏のお祭りが有名な麻布十番などを擁するまさに“東京の象徴”のような地区。しかしそれだけでなく、多くの旧跡もあり歴史を感じさせるエリアでもあるんです。ゆえに由緒ある寺社も多く残っています。

「港七福神めぐり」は例年元日〜成人の日(1月第2月曜日)に開催。期間中には多くの方がご朱印を集めながら散策する姿がみられます。もちろん、この期間以外にも巡ることはできますが、期間外は朱印を頂けない所もあるのでご注意を!

ご朱印をすべて集めると、こんなふうになります。七福神の絵柄のついた大判の専用台紙か、写真のような専用色紙(いずれも無料)を、最初の寺社で頂いて巡拝スタート。台紙の方はA3サイズとかなり大きいので持ち歩きには不便かも……歩いて巡るには色紙の方が便利だと思います。
※ご朱印は各寺社とも300円

また、「港七福神めぐり」に欠かせない巡拝用の地図も各寺社に用意されているので、忘れずにもらいましょう!

七福神なのに8ヶ所?「港七福神めぐり」おすすめルート

七福神なのに8ヶ所?「港七福神めぐり」おすすめルート

写真:まつり はるこ

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「七福神めぐり」といえば、七福神がお祀りされている7つの寺社を巡るのが普通ですが、「港七福神めぐり」はなんと8つの寺社を巡るという大きな特徴があります。貴重なプラスワンは……十番稲荷神社“宝船”。七福神に宝船を加えた6社2寺ということですね。

「順番通りに巡ると願いが叶う」といわれることもありますが、どこからスタートしても大丈夫。港区は東京でも坂が多いところなので、出来るだけ坂の影響の少ないルートでまわるようにするといいでしょう。おすすめのルートはこちら!

十番稲荷神社(宝船※写真)⇒大法寺(大黒天)⇒氷川神社(毘沙門天)⇒桜田神社(寿老人)⇒天祖神社(福禄寿)⇒久国神社(布袋尊)⇒熊野神社(恵比寿)⇒宝珠院(弁財天)

1社目の「十番稲荷神社」の最寄駅は麻布十番駅。麻布十番から西麻布方面、六本木をまわり六本木一丁目へ。ラストは東京タワーを目印に進み、お帰りは赤羽橋駅から……と、ザックリ説明するとこんなルートです。

観光スポットとともに楽しめる「港七福神めぐり」

観光スポットとともに楽しめる「港七福神めぐり」

写真:まつり はるこ

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「港七福神めぐり」のいいところは、なんといっても東京有数の観光スポットと七福神めぐりを一緒に楽しめるところです。

例えば、十番稲荷神社から大法寺へ向かう前に、活気ある麻布十番商店街に立ち寄ってみたり、桜田神社から天祖神社までの道のりにある六本木ヒルズや六本木ミッドタウンでランチを楽しんだり。この他にも、天祖神社から久国神社へ向かう時には六本木のメインストリートを通るなど、ルート上には寄り道の誘惑が満載です。

宝珠院(写真)は東京タワーや増上寺のすぐ側なので、併せて立ち寄ってみたいところ。また、熊野神社から見る東京タワーは思わず写真を撮りたくなるほどの美しさで、密かな東京タワーのベストビュースポットとしても知られています。

七福神めぐりとはいえ、東京の“現在の魅力”を堪能しながら歩けるので、長い道のりも飽きませんね。

「港七福神めぐり」各寺社の見どころ

「港七福神めぐり」各寺社の見どころ

写真:まつり はるこ

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「港七福神めぐり」の6社2寺のうち、見逃せない見どころをいくつかご紹介します。

■十番稲荷神社(宝船)
階段下に祀られている蛙の石像にも注目!その昔、大火事の際に口から水を吐き火を消したという大ガエルの伝説にちなんだものです。“若ガエル”ご利益があるという女性には喉から手が出るほど欲しいお守りも。

■天祖神社(福禄寿※写真)
新国立美術館にほど近いこの神社の住所は、東京都港区六本木7-7-7。この、見るからにご利益がありそうな住所から「六本木ラッキーセブン」といわれています。それに加えて、福禄寿は鶴に乗って世界中を飛び回ることから、海外旅行の守り神としても知られる神様……ちょっとお賽銭を増やしたくなりますね!

■宝珠院(弁財天)
蛇、蛙、ナメクジが境内に潜んでいます(石像ですが)。これは「三竦み(さんすくみ)」と呼ばれるもので、“蛇は蛙を食べる⇒蛙はナメクジを食べる⇒ナメクジは蛇を溶かす”というまさしく三すくみの関係を表わしているもの。三竦みは争いのない平和な世の象徴、世の中は平等だ(強いも弱いもないんだよ)ということを教えてくれます。ぜひ探してみましょう!


※「港七福神めぐり」巡拝用地図には、各寺社の見どころや由来などが詳しく掲載されています。

「港七福神めぐり 2018」所要時間&各寺社の最寄駅

……と、このように徒歩で「港七福神」をすべてまわる場合、所要時間は3〜4時間みておいた方が安心です。港区は東京都内でも有数の坂の多い町。それぞれの坂には由来書きが立っているので、それを眺めながら歩くのも楽しいですよ。また、ルート上には名所・旧跡なども多いので、それらも含め半日かけてじっくりと巡るのもいいでしょう。

徒歩でまわるのはちょっと難しいなという方のために、各寺社の最寄駅と駅からの所要時間をまとめます。電車を上手く使って、期間内に何日かかけてまわるというのもひとつの手ですね!

■六本木駅
天祖神社(福禄寿/徒歩約5分)
桜田神社(寿老人/徒歩約10分)

■六本木一丁目駅
久國神社(布袋尊/徒歩約5分)

■赤羽橋駅
宝珠院(弁財天/徒歩約3分)
熊野神社(恵比寿/徒歩約7分)

■麻布十番
十番稲荷神社(宝船/徒歩すぐ)
大法寺(大黒天/徒歩約5分)
氷川神社(毘沙門天/徒歩約12分)

※2018年の開催期間は1月1日(金)〜1月8日(月)。
時間は9時〜17時ですが、最終日の集印開始は14時で受付が終了するのでお早めに!

掲載内容は執筆時点のものです。

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