黒川温泉や湯布院にも匹敵?奥満願寺温泉「旅館 藤もと」は全8室の上質な宿!

黒川温泉や湯布院にも匹敵?奥満願寺温泉「旅館 藤もと」は全8室の上質な宿!

更新日:2018/10/23 15:00

藤田 聡のプロフィール写真 藤田 聡 温泉研究家、紅葉ガイド
奥満願寺温泉「旅館 藤もと」(熊本県南小国町)は、黒川温泉の南側にある客室数8室の一軒宿。小さくて上質で独自の魅力が満載の「藤もと」ですが、一言で言えば「黒川温泉や湯布院にも匹敵」する滞在感が素晴らしい宿です。

黒川温泉の人気宿は連日満室で予約困難ですが、そんな時こそ「藤もと」の出番。一度泊まれば、黒川温泉に期待した以上の滞在感に驚き、大満足間違いなし。奥満願寺温泉「旅館 藤もと」の魅力を紹介!

奥満願寺温泉「旅館 藤もと」は、温泉の充実度が最大の魅力!

奥満願寺温泉「旅館 藤もと」は、温泉の充実度が最大の魅力!

写真:藤田 聡

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奥満願寺温泉「旅館 藤もと」は、温泉が大充実しています。立派な内湯と広い露天風呂(写真)に加えて、川沿いに「川湯」と呼ばれる露天風呂があり、その名の通り川の流れに手が届く程。周囲の自然環境も素晴らしく、浴室の湯船や風情が異なるので、翌日には男女交代して、両方の大浴場を楽しめます。

貸切露天風呂も4つあり、空いていれば自由に入れるシステム。フロントに置いてある「入浴中」のサインを掲示するダケなので、いちいちフロントに戻る必要は無く、空いている貸切露天風呂に次々入浴可能。貸切ですから夫婦やカップル水入らずで、混浴の温泉を思う存分楽しめます!

全8室の小さな宿なのに、これだけ温泉が充実しており、しかも上級客室は温泉付ですから、浴室は無人の貸切状態が多く、高級感も漂います。全ての浴場が、美しい渓流沿いに一列に並んでおり、自然環境の素晴らしさも堪能出来ます。温泉泉質も微褐色の濁り湯で、光線の加減により微白濁や青白く見える名湯。日帰り入浴は、土日のチェックアウト後からチェックイン前のみ。滞在中は完全に宿泊者専用です。

口コミやブログでも好評の「旅館 藤もと」ですが、特に温泉の評価が高い宿です。それも納得の温泉浴場群です!

奥満願寺温泉「旅館 藤もと」は、ライブラリーの居心地が素晴らしい!

奥満願寺温泉「旅館 藤もと」は、ライブラリーの居心地が素晴らしい!

写真:藤田 聡

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奥満願寺温泉「旅館 藤もと」の温泉に行く寸前にあるのが、ライブラリー(写真)です。バーとして営業出来る内装と設備ですが、ライブラリーとして常時開放されているのが、有り難い限り。居心地が素晴らしく、湯上がりについ立ち寄ってしまいます。全8室の小さな宿なので、ここでも他の宿泊客を見かける事がほとんど無く、貸切状態で自由きままに楽しめます。

客室は角部屋の和洋室「麦笛」がおすすめ!

客室は角部屋の和洋室「麦笛」がおすすめ!

写真:藤田 聡

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奥満願寺温泉「旅館 藤もと」の客室は、10畳の和室が主体ですが、同じ料金でツインと6畳の和洋室(写真)もあります。角部屋で2方向に窓があり、開放感も抜群。このタイプは「麦笛」1室なので、必ずこの角部屋になります。

夕食も朝食も素晴らしい!旅館 藤もと

夕食も朝食も素晴らしい!旅館 藤もと

写真:藤田 聡

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奥満願寺温泉「旅館 藤もと」は、夕食も朝食も食堂で頂きます。風呂場やライブラリーが閑散としていて、滞在中に他の宿泊客と滅多に合わない「藤もと」ですが、食堂には全員集合するので、意外に宿泊客が居て驚きます。

夕食(写真)は、熊本県特産の「馬刺し」も含まれた充実の内容ですが、「藤もと」はむしろ朝食が有名な宿です。全8室の小さな宿なのに、朝食はバイキング形式で、京都のおばんざいビュッフェという雰囲気。気に入った食材を集中的に取っても、すぐに補充されるので、安心して存分に満喫出来ます。

奥満願寺温泉「旅館 藤もと」の滞在感は、黒川温泉や湯布院にも匹敵!

奥満願寺温泉「旅館 藤もと」の滞在感は、黒川温泉や湯布院にも匹敵!

写真:藤田 聡

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夕食時は暗くて気付きませんが、朝食時には窓の外一面に、大きな水田が広がっています。米の生産現場を一望しながら、ご飯を頂くというのも変わった趣向。温泉も客室も渓流向きなので、唯一水田を向いた食堂が気分転換の場となります。

奥満願寺温泉「旅館 藤もと」に一泊して、朝食時にこの風景を見ると、何故か絶景に感じるから不思議です。稲の収穫も終わり、田んぼに茶色の切り株が点々と残るだけ。悪天候の濃霧で、向こう側の丘も見えません。それなのに「水田は季節の移り変わりや、天候の移り変わりを如実に映し出す鏡だ」と再発見し、「いかにも、この土地らしい絶景だ」と感じるのです。

これは黒川温泉を飛び越えて、日本を代表する湯布院の最高級旅館「由布院玉の湯」にも通じる滞在感です。「由布院玉の湯」でも、何の変哲もない中庭が、滞在が深まるにつれて見え方が変化し、最後には「玉の湯のポリシーを体現した庭」に見えてきます。

単なる水田を、感受性豊かに「絶景」と感じる事自体が、奥満願寺温泉「旅館 藤もと」に泊まる本当の価値です。たった一泊でも朝食までに、完全に「旅館 藤もと」のペースにハマり、虜になっているのです。

なお「由布院玉の湯」の中庭の見え方の変化については、別記事で詳細に紹介しましたので、是非ご覧ください。(記事の最後にリンクあり)

奥満願寺温泉「旅館 藤もと」から黒川温泉も至近距離

奥満願寺温泉「旅館 藤もと」は居心地抜群なので、一度チェックインしたら外出する気になれませんが、アクティブに過ごしたい方は、黒川温泉まで外出してみましょう。特に、日本を代表する高級旅館「界 阿蘇」の朝食にも出される「山吹色のジャージーヨーグルト」は、断然おすすめ。「やまびこ旅館」近くの国道沿いに、工場直売所があります。濃厚な飲むヨーグルトは、一度飲めば癖になる美味しさです!

冬の黒川温泉の風物詩「湯あかり」も、断然おすすめ。詳細は、別記事「冬の熊本・黒川温泉は「湯あかり」と「黒川かっぽ」で満喫!」で紹介しましたので、是非ご覧ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/11/18−2015/11/19 訪問

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