陣馬山の頂上は北緯35度39分08秒、東経139度10分00秒になります。
ここで天体観測のポイントとなる「北極星(21世紀中はこぐま座α星)」の見つけ方ですが、実は北緯さえ知っていれば比較的簡単に見つけることができるのは御存知でしたか?北の夜空に明るく輝く北極星は、正面直線を0度として、頭上方向に北緯分視線を移せば見つかるはず。ね、簡単でしょ!
ただ、陣馬山は北極星が見つけづらいです。東京からの光源が影響しているのかも知れませんが、見つからない、そういった時は一年中見る事ができる「オリオン座」を見つけてみましょう!かなり大雑把だと南の空に見える星座で、明るい街中でも比較的簡単に見つけることができます。普段からオリオン座の形、時間帯における位置を確認しておきましょう!
基準星さえ見つかれば、後は寛ぎながら楽しく天体観測、掲載写真のような北斗七星が見つかるかもしれませんよ。陣馬山から西空そして南空が、東京の光、月明かりの影響を受けず天体観測にちょうど良いかと思います。登っている最中から木々の間から見え隠れする星空、陣馬山の頂上は日本で有数の絶景ポイントです!
掲載写真は陣馬山頂上より東方向、明け方の風景です。
ちょうど皇居の向こうから徐々に姿を現す太陽は、一生に一度は拝んでおきたい幻想的かつ壮大な風景の一つかもしれません。
さてこの写真を見ていただいて、右上に一等輝く星はなんだと思いますか?これはいわゆる明けの明星です。冬の明け方だと、金星はだいたいこの位置に姿を現し、絶景ポイントにスパイスをひとふりかけてくれます。
後、写真ではわかりづらいですが、金星の右横に寄り添うように光る星、左方向に少し離れたところ、そしてそこから下の方にも一点星があります。これはα星やβ星と呼ばれ、天体観測ファン御馴染みの「てんびん座」の一部なんですよ!陣馬山頂上で二度絶景が楽しめるだけではなく、探せば探すほど、三度、四度と絶景が増えていきます!金星に感動している最中に別の感動が来るスポット、それが陣馬山頂上をおススメする最大の理由です。
天体観測に切っても切れないのが、夜間の移動。
そうなってくると、できるだけ移動時間を短くしたいところですよね。そこでオススメするのが北ルートである新ハイキングコース。ここは入口さえ間違わなければ分かりやすい一本道、剥き出しの根っこに気を付けて登っていけば、ケガもしなければ遭難もしません。ヘッドライトをつけて緊張しながら登っていきましょう。
といっても初見で夜間登山をしたくない、入り口だけでも確認しておきたい、そういった方にオススメが、最寄り宿泊施設の陣馬街道沿いにある「おおるりの家」。ここを天体観測の中継地点としましょう!
・おおるりの家〜陣馬高原下バス停 距離3.3km 徒歩45分
・陣馬高原下バス停〜陣馬山頂上 4.4km 90分
・おおるりの家に駐車場あり
天体観測の締めは、骨の髄の髄まで温めてくれるお風呂をおススメします。
おおるりの家のお風呂は、太陽光を多く取り込めるよう設計した浴室によって、田舎のおばあちゃんのお風呂のようで、素朴ではあるが温かみのある最高の空間です。
こちらは日帰り入浴(13:00〜19:30)も可能で、掛け流しならではの新鮮な湯をいただくことができます。お食事も隣接する「いろりばた」で季節の旬をいただくことができます。詳細は下記関連MEMOに公式サイトを掲載させていただきますので、一度ご確認下さい。ちなみに部屋の名称である「高尾」「小仏」「景信」「堂所」「明王」「陣馬」「和田」「醍醐」「白沢」はそれぞれ山、峠などが後ろに付きます。(上記は登山ルート順にしてあります。)
何はともあれ天体観測は準備が肝要。
陣馬山頂上に闇雲に訪れても星の位置、名称、説明が分からないと今一つ面白さに欠けるかと思います。そこで用意して頂きたいものが天体マップです。市販品の星座図でも良いですが、おススメは天文シミュレーションソフト。パソコン上で実際に訪れたい日、時間、方角などを設定してあげると星座の配置図が一目で分かって便利。フリーソフト「つるちゃんのプラネタリウム」など気軽に使えるので、印刷して持参しましょう。
そしてもう二つ、夜間登山に必要な物はいくつかありますが、天体観測でぜひ持って行っていただきたいものが、毛布とお尻シート。半袖で登るような夏も、防寒をしっかりしている冬でも、上記があれば快適に天体観測ができて良いかと思います。
実現までに準備がかかるかもしれませんが、準備万端、最高の東京天体観測を実現させましょう!
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(2023/11/28更新)
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