近鉄奈良線「瓢箪山」「枚岡」「石切」各駅停車で巡る参詣旅

| 大阪府

| 旅の専門家がお届けする観光情報

近鉄奈良線「瓢箪山」「枚岡」「石切」各駅停車で巡る参詣旅

近鉄奈良線「瓢箪山」「枚岡」「石切」各駅停車で巡る参詣旅

更新日:2015/12/22 11:12

和山 光一のプロフィール写真 和山 光一 ブロガー

大阪府東大阪市を走る近鉄沿線にある「瓢箪山」「枚岡」「石切」と連なった3駅には、それぞれに歴史ある神社があります。瓢箪山駅には、珍しい「辻占」がある「瓢箪山稲荷神社」、枚岡駅には、河内国一ノ宮の古社「枚岡神社」、そして石切駅には、石切さんの名で親しまれている「石切劔箭神社」があります。3社とも駅から降りてすぐの距離。コトコトと電車に揺られて、神様のご利益満載の神社めぐりの旅はいかがでしょう。

日本三大稲荷神社と言われる?「瓢箪山稲荷神社」

日本三大稲荷神社と言われる?「瓢箪山稲荷神社」

写真:和山 光一

地図を見る

近鉄奈良線瓢箪山駅で下車し、稲荷参道の朱い鳥居を模した柱が朱色の商店街を500Mほど歩いたところにあるのが、日本三大稲荷神社のひとつと言われる「瓢箪山稲荷神社」です。その歴史は古く、豊臣秀吉が天正11年(1584)大阪城築城の際、巽(東南)の方向三里の聖地に、桃山城から「瓢箪(ふくべ)の神」を分霊し、守護神として祀らせたのが起源の神社です。神社のある丘は実は瓢箪山古墳と呼ばれる双円墳の上にあり、いつの頃からか神使のキツネが住んでいたそうです。

全国的に珍しい「辻占(つじうら)」が今も行われています。かつて、この門前の東高野街道と交わる辻は俗称「みこの辻」といわれ辻占のメッカで占の里とも呼ばれていたとのこと。辻占は道行く人によって神意を占う、古代でもっともポピュラーな占いのひとつで、現在行われている辻占の手順は、まずおみくじを引きます。そして東参道入口の占場に立ち、おみくじの番号が仮に3なら3番目に通る人の性別、服装、持ち物等を観察し、社務所に戻って宮司さんに報告します。宮司さんはこのデータをもとに神意を判断するというものです。単に紙のおみくじを引くよりも、何か神がかりな感じがしませんか?

河内国一ノ宮であり、元春日と呼ばれる古社「枚岡神社」

河内国一ノ宮であり、元春日と呼ばれる古社「枚岡神社」

写真:和山 光一

地図を見る

瓢箪山駅の隣駅の枚岡駅の真ん前にあるのが「枚岡神社」です。奈良県と大阪府を分ける生駒山の西麓に位置し、「ひらおか」とは、一字一字に意味があったとされる“やまとことば”では、「ひ」は神の御霊、「ら」はいっぱい、たくさんという意味、つまり「ひらおか」は神々の御霊がいっぱいの「神気満ち満ちた場所」という名前なのです。

枚岡神社の創祀は神武天皇即位前3年。768年には、ご祭神の天の岩戸開きに功績を上げたとされる天児屋根命と后神である比売御神の二神を、奈良の春日大社に分祀したとのことで、「元春日」とも呼ばれています。中世には河内国一ノ宮とされた古社として鎮座している由緒正しい神社です。

鳥居から46段ほどの階段を登ると拝殿に着きます。参道の両脇には、奈良の春日大社の鹿と関係があるのであろうか、本殿を守る狛犬ならぬ「なで鹿」が配されていて親しまれています。御本殿前の中門も美しく、豊臣秀頼が片桐且元の造営させたと伝わる四柱の神様を祀る四棟が連なる御本殿が、素晴らしく美しいです。

“石切さん”と親しまれるでんぼの神様「石切劔箭神社」

“石切さん”と親しまれるでんぼの神様「石切劔箭神社」

写真:和山 光一

地図を見る

枚岡駅から一つ飛ばした先の石切駅から石切参道商店街の先にあるのが「石切劔箭神社」です。生駒山の麓にあり、関西では通称“石切さん”と呼ばれ、神話の時代に起源をもつ物部氏ゆかりの古社。創建は神武天皇紀元2年と伝わり、ご祭神は、天照大御神の孫にあたる饒速日尊とその子、可美真手命で、神武天皇とともに大和建国に尽力されたと伝わっています。「石切劔箭」の名は、二柱のご祭神の偉大さを、「岩をも切る剣と貫く矢」に例えて讃えたことに由来しています。

そんな石切さんは、“でんぼの神様”として病気平癒に篤い信仰を集めていて、「お百度参り」は、ご利益があるとして全国的に有名で、「願いが叶うように」と社殿前ではお百度参りの石柱の間を、大勢の参詣者がぐるぐると回っている姿を見かけます。

奥に進むと、病魔災難除け、学問向上の神様として篤い信仰を集めている「穂積殿」があり、その手前の穂積池には、お腹に願い事を書いた紙を入れた小さな陶器の亀が、神霊水に置かれています。「祈り亀」と言われるもので、亀が石切の大神様に願いを届けてくれるのだそうです。

下町情緒満点「石切参道商店街」は、西の巣鴨地蔵通り商店街か?

下町情緒満点「石切参道商店街」は、西の巣鴨地蔵通り商店街か?

写真:和山 光一

地図を見る

お参りが終わったら下町情緒が懐かしい「石切参道商店街」を散策しましょう。独特の雰囲気が漂う、狭い参道の両側には、さまざまな店が軒を連ね、「東の巣鴨、西の石切」という言葉もあるように、巣鴨地蔵通り商店街に似た雰囲気となっています。

この参道はとにかく占いの類が多いことでも有名で、占い専門のお店だけでなく、衣料品店や飲食店でも店先に「手相見ます」や「結婚相談」と謳っているところがあり、「陰陽師占い」といった珍しい占いまであります。また漢方薬店など健康をウリにした店も多く、それらの看板は刺激的。団子や煎餅、佃煮などの名物みやげにおばちゃん向けのブティック、小物店、“よもぎうどん”が名物のようで“よもぎ”の文字もよく見かけます。ディープでパワフルな参道は、見応えたっぷりです。

三社参りの精進落としに石切温泉「ホテルセイリュウ」

三社参りの精進落としに石切温泉「ホテルセイリュウ」

写真:和山 光一

地図を見る

石切駅に戻ったならば、帰りに生駒山山麓に立つ「ホテルセイリュウ」で、日帰り入浴を楽しみましょう。きっと温泉に入らないと帰れないぐらい足が疲れているのでは。線路沿いを歩くこと5分ほどで到着する、日本建築界の鬼才・黒川紀章氏が設計したアーバンリゾート「ホテルセイリュウ」での入浴料は1000円です。地上70階相当の高さにある、男女日替わりの「見晴らしの湯」と「夕ばえの湯」の趣が異なる大浴場や露天風呂からは、大阪平野が一望できる絶景が楽しめ、特に夜景はおすすめです。泉質は天然ラジウム温泉(放射能泉)で、身心ともにリラックスできます。

まだまだディープな生駒山麓の大阪府東大阪市

大阪近鉄なんば駅を出発して、電車で乗り降りしながら由緒ある3社を巡る旅を紹介しましたが、実は「瓢箪山稲荷神社」から「石切劔箭神社」までは、距離にして4.1Km、車で20分、歩いて1時間程度の近さなのです。

大阪府と奈良県の県境に南北に連なる生駒山には、古くから大阪・奈良を結ぶ峠道が発達し、山中には修験道ゆかりの山岳寺院が多くあります。その為参詣道も多く、それらは今ハイキング道として歩かれています。東大阪市には幾つかのハイキングコースがあります。

もし体力に自信があれば、枚岡神社から石切劔箭神社まで生駒山を縦走(約8Km)してみてはいかがでしょうか?枚岡神社本殿右側から2月中旬には約30種、350本もの梅が咲き誇る梅林を抜け、かつての枚岡神社鎮座地で元春日と呼ばれた神津嶽本宮にお参りし生駒山を目指します。生駒山頂からは辻子谷コースで石切駅まで石仏群を見ながら下っていくのですが、生駒山頂からはケーブルカーで、弘法大師も修行したという商売繁盛の聖天さんとして有名な「宝山寺」に寄り道して参拝するのもいいでしょう。

東大阪生駒山麓で、たくさんお参りしてたくさんの御利益を授かりましょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/02/01 訪問

- PR -

条件を指定して検索

トラベルjp 旅行ガイド

トップページへ戻る

トラベルjpで一緒に働きませんか? 旅行ガイド編集部では運用サポートスタッフを募集中です!

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ