『一陽来復』のお守は冬至から節分の間に領布されます。
その間ならいつ行っても良いのですが、やはり冬至に行く人が圧倒的に多く、では何故冬至からなのでしょう。
一年の内、昼が最も短くなる冬至は、古代においても1年の始まりとされていて、現在でも冬至は暦の基準となっています。これは冬至になると太陽の力が弱まり、人間の魂も一時的に仮死する。つまり、冬至が過ぎると太陽の力が帰り来ることによって再び甦ると考えられ、悪運リセットの日とも言われています。
冬至からお守を頒布するのは、そんな理由からなのでしょう。
もちろん、冬至を過ぎてから受け取っても節分までの間なら、何の問題もありません。12月いっぱいなら8時から、1月からは9時から領布がスタートします。
初日には、徹夜組が出るほど混雑しますが、平日なら比較的空いています。穴場は日が暮れてから。それでも多少の時間並ぶのは覚悟しましょう。
階段を上がって本拝殿の左側に、お守が頂ける社務所があります。
境内には混乱を避ける為に、写真の様にロープが張られているので、それに沿って並び、順番が回ってくるまでじっと耐えましょう(笑)。
お守は二種類、壁に貼るものと、財布などに入れる携帯型がありますが、人気なのはもちろん壁に貼るタイプ。
お祀りする為の方角や日時が指定されていて、詳細はお守を頂く時に一緒に説明書が付いてくるので、それを参照して下さい。
お守を頂くのが大きな目的ですが、頂いた後はきちんと本殿にお参りをしましょう。(本当はお参りが最初ですが、殆どの人は、お守を先に頂いています)
お隣の放生寺は、穴八幡宮から歩いて数分の所にあるので、一緒に参拝するのにモッテコイ。境内は穴八幡宮より更に小さいですが、御府内八十八ヶ所霊場と、江戸三十三観音霊場の二つの霊場の札所となっています。
1642(寛永18)年、威盛院権大僧都・良昌上人(りょうしょうしょうにん)が、 高田八幡(穴八幡)の造営に尽力され、その別当寺として開創されたお寺との事で、やはり穴八幡宮とは深い関わりがありそうです。しかし一方の穴八幡宮のお札には、「当社とは全く関係ありません」と書かれているので、真相は結局のところわかりません。
穴八幡宮のお守は、先ほども言ったように商売繁盛・金運UPなど、お金を融通に関するご利益があるのに対し、放生寺は、商売繁盛以外にも、近年では人間関係の融通に効果があると言われています。
また、頒布時間はやはり冬至の朝5時から節分までで、同じように列に並ぶ事になります。
意味こそ多少の違いはありますが、2つのお守の領布日時や場所、ルールは同じ。
お守りを頂く日は、冬至から節分までの間ならいつでもOKですが、貼る日時は、「冬至・大晦日・節分」のいずれかの日の夜12時と決まっています。
ここがポイントなので、頂いたまま忘れないようにしましょう。
大晦日なら、除夜の鐘を聞きながら、新年になったと同時に貼れば良いのでわかりやすいですね。
場所はその年の恵方と反対側の高い場所に、恵方方向にお札の文字を向けて貼ります。2016年度の恵方は南微東(南南東からやや南より)。方角がわからない人は、スマホの方位磁石アプリを利用するのも1つの手です。
貼り方は、直接お守に画鋲などは使わず、一度台紙に張った物を、テープで壁に着けるといった方法をとる人が多いです。因みに左右に並べて貼るのではなく、一陽来福が下、一陽来復が上と、上下に貼って下さい。
そしてこれが一番大事。
絶対落ちないように貼る!
●穴八幡宮
一陽来復御守:800円
一陽来復懐中御守:300円
頒布時間
冬至:2015年12月22日/5:00-21:00
年内:2015年12月23日〜12月31日/8:00-19:00
正月から節分まで:2016年1月1日〜2月3日/9:00-17:00
●放生寺
一陽来福御守:800円
一陽来福懐中御守:300円
頒布時間
冬至:2015年12月22日/5:00-21:00
年内:2015年12月23日〜12月31日/8:00-19:00
正月から節分前日:2016年1月1日〜2月2日/9:00-17:00
節分:2016年2月3日/9:00-19:00
真冬の時期に長時間、吹きさらしの場所で列に並ばなければならないので、防寒はしっかりしておきましょう。折角金運がアップしても、健康を害してしまっては、何の意味もありません。
また、境内には屋台が出ていて、甘酒などの暖かい飲み物や食べ物が売られているので、冷え切った体を温めるのも良いでしょう。
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(2024/12/5更新)
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