写真:堀内 京子
地図を見るもともと雲仙の名称は「温泉」と書いて「うんぜん」と読んでいましたが、国立公園に指定されたことを機に「雲仙」へ変更になりました。温泉街のすぐ側の雲仙地獄からモウモウと湯煙が上がり、強い硫黄臭が漂っています。
雲仙観光には地獄巡りもオススメです。お糸地獄・邪見地獄・大叫喚地獄・八幡地獄・清七地獄・雀地獄などがあり、宿の源泉としても使われています。ポコポコと湧き出ている地獄、ゴォーと音を響かせている地獄など見所が点在しています。
地獄内に遊歩道が整備され、温泉玉子なども販売しています。所々にベンチや東屋が設置されているので景色を眺めがら、おやつ休憩はいかがでしょう。温泉玉子も硫黄の香りたっぷり♪
写真:堀内 京子
地図を見る雲仙観光ホテルは外国人客向けのリゾートホテルとして1935年(昭和10年)に誕生しました。入口から続く並木道の奥に佇み、赤い屋根と丸太組みのスイス・シャレー風建築の外観はとても目を惹きます。
玄関を一歩入ると館内はとても重厚感がある造り、クラシカルな雰囲気が漂います。天井の太い梁や階段の手摺りなどは創業当時のまま。よく手入れが行き届き、ホテルの歴史が光ります。2003年(平成15年)、国の登録有形文化財に登録されました。
2004年から約5年の歳月をかけて改修工事が行われ、客室も全面リニューアルされました。創業当時の雰囲気を大切にしながら「新しくノスタルジア」をコンセプトにリニューアルされた客室はノスタルジックな雰囲気でエレガントな造り。
客室にはパティシエ特製の菓子(クッキー・マカロンなど)が用意され、売店にはホテルオリジナル商品も並びます。手作りのクッキー・マドレーヌ・フィナンシェなどの詰合せも人気商品です。お菓子をいただきながら一息ついたら、温泉へ向かいましょう。
写真:堀内 京子
地図を見る改修工事により浴場(硫黄泉浴室)もリニューアルされました。浴場はドーム型の天井やステンドグラスが使用されたドア、アールデコ調にデザインされたタイルなどレトロモダンな雰囲気。小さめですが露天風呂もあり、とても雰囲気のよい浴場です。
かけ湯はライオン型の湯口になっていて、湯は硫黄の香り、ほぼ無色透明。自然湧出の自噴泉(源泉は小糸地獄)を使用し、源泉掛け流し(加水あり)の温泉が楽しめます。貸切風呂もあり2,100円(1時間)、予約制になっています。
浴場入口には冷水が用意され、ヒーリングチェアも置かれています。ヒーリングチェアに座り、心地のよい音楽を聴きながらリラックスしましょう。上質の温泉に浸かり、湯上りにゆっくり寛ぐと日頃の疲れが段々とほぐれ、癒されるひとときです。
【温泉データ】
泉質/酸性・含硫黄ーアルミニウムー硫酸塩泉
源泉温度/93.5℃
外来入浴/温泉のみの利用は出来ません。食事利用をした方は1,050円で利用可能
(11:00〜17:00)
写真:堀内 京子
地図を見る約200畳の広さがあるダイニングルームは天井が高く、とても落ち着いた雰囲気。創業当時からのシャンデリアや調度品などが現在も使われています。外国人の避暑地として賑わっていた当時はダンスパーティなども開かれ、華やかに着飾った国内外の文化人や財界人などが集い、文化交流の場としても役割を果たしました。
宿泊プランは記念日プラン・カップルプラン・レディースプランなどもあり、ダイニングルームでいただくフレンチディナーも人気です。少しドレスアップして食事をすると気分もより一層盛り上がり、思い出に残る旅になりそうですね。ディナー後は館内の老舗バーにてバーテンダーが腕をふるうオリジナルカクテルをいただきながら素敵な一夜をどうぞ。
写真:堀内 京子
地図を見る食事は地元雲仙ならではの食材を活かした地産地消の料理になり、フレンチや日本料理が味わえます。フレンチディナーは特製和牛フィレ肉の備長炭焼きと島原高原の旬野菜など、彩りよく盛りつけられた料理がタイミングよく運ばれ、デザートワゴンも魅力的。朝食は和食と洋食がお好みで選べ、ビュッフェコーナーもあります。シェフ特製のエッグベネディクトもぜひ注文したい一品です。
ランチメニューもあり、こだわりの有機野菜や橘湾で水揚げされた鮮魚&特選肉料理などのコース、ボリュームを抑えた身体に優しく美味しいコース料理もあります。創業当時から引き継がれている伝統のビーフカレー、雲仙鹿肉のパテがヘルシーな雲仙バーガーセットも人気です。とても雰囲気のよいダイニングで味わう食事は贅沢な気分に浸れます。
雲仙温泉には温泉宿が十数軒ありますが、クラシカルで雰囲気のよいホテルがお好みでしたら、雲仙観光ホテルがぜひお薦めです。雲仙は初夏のミヤマキリシマ、秋の紅葉、冬の樹氷など四季折々の風景が楽しめます。普賢岳の溶岩ドーム「平成新山」を間近に見ることが出来る仁田峠、小浜温泉・島原城・島原湧水群・武家屋敷跡など、雲仙温泉を拠点に島原半島の旅を楽しまれてはいかがでしょうか。
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(2024/9/14更新)
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