出雲大社のシンボルでもある長さ13.5m重さ4.5トン、約1.5ヘクタールもの稲わらを使った日本最大級の大しめ縄。あの大きさと美しさに、出雲大社に訪れて目を奪われた方も多いのではないでしょうか。
しめ縄は、神社や寺院など内側に神や仏が占有する神聖な場所をしめし、神仏と人との境界を現すそう。お正月に飾るしめ飾りにも同じ意味があり、自分の家が神様をお迎えするのに相応しい清浄な場所であることを示しているそうです。
ここ出雲の「大しめなわ創作館」には、そういった身近な日本の風習でもあるしめ縄の話しから、神仏に奉納する大しめ縄が稲から出来るまでの制作工程、出雲大社に奉納したおよそ500キロもの実物の「しめこ(しめ縄の一部でふさの部分)」まで、それぞれが解りやすい解説とともに展示されています。
日常生活で口にするこしひかりを天日干しした稲と、しめ縄用の青くて香りの良い赤稲もちの2種の稲わらで創作されるしめ縄には、知らなかった文化や技術もたくさん!大相撲の横綱のまわしをはじめ、様々な結びのしめ縄展示もワクワクするほど美しく圧巻です。
館内の展示スペースの奥には、職人さんたちが作業している工房があり、しめ縄の制作現場を自由に話しを聞きながら見学することができます。
細い稲わら1本1本を束にしていく緻密な作業から、何人もで大しめ縄へと結びを作っていく大がかりな作業まで、目の前で繰り広げられる工程はここでしか見られない貴重なもの!
「一粒の米種がたくさんの実を実らせる」米・稲のもつ神秘的な力にあやかって、しめ縄の素材には稲わらが用いられるようになった話しや、出雲・飯南町の稲作文化と今もこの地に続く新年に幸福をワラ馬で願う伝統行事の話しなど、職人さんたちとのお話しも、楽しく興味深いものばかりです。
職人さんに教えてもらいながら制作できる、しめ縄手作り教室も「大しめなわ創作館」の人気企画。一年中しめ縄作りが体験できます!
細い稲わらを左右交互に編み込みながら作る「輪じめ」は、材料費も全て込みで800円で体験できます!写真のように、見本を見ながら職人さんがほぼマンツーマンに近い状況で教えてくれますから、初心者でも1時間もあれば作ることができますよ。
長い1本に編み込んだ「輪じめ」を最後に2重や3重にまとめる結びを「ご縁結び」とも呼ぶそうで、数種類用意されている短冊に願いを書いたり好きなスタンプをおして、リボンで飾り付けたら完成です。
本格的なしめ縄作りの上級コースや、フラワーアレンジメントをつけるデコレーションコースなど様々な体験メニューが用意されています。(コースや料金の詳細は下部MEMOのリンク先よりご確認ください)
しめ縄体験教室に参加しなくても、誰でも自由にしめ縄作り気分があじわえるのが、展示スペースにあるしめ縄・ご縁結びのコーナーです。
1本のワラを抜き取って、願いを込めてコーナーにあるしめ縄に結びましょう。みんなの願いや思いが込められたこのしめ縄は、約6年ごとに奉納される出雲大社の大しめ縄のどこかに必ず入れられますよ。
他にも、触ると幸せが訪れる館内のパワースポットでもある金や朱の3つのわらじが飾られた「三幸のわらじ」コーナーや、職人さんたちが作ったしめ縄の販売コーナーもありますから、出雲の旅の思い出に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
2014年9月にオープンした「大しめなわ創作館」。まだ開設してからの年数が浅いのにも関わらず、口コミやリピーターで人気が広がり、手作りしめ縄体験教室は予約でいっぱいなほどの盛況ぶりだそうです。手作りでしめ縄作りを体験したい方は、MEMOのリンク先から予約してお出かけされるのがお勧めです。
もし、予約がいっぱいでもご紹介したしめ縄・ご縁結びコーナーは開館していれば無料で自由にしめ縄結びができますので、ぜひ出雲大社の大しめ縄作りに参加してみてくださいね。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索