落ちる前に行きたい天空の城 〜竹田城(兵庫県朝来市)

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落ちる前に行きたい天空の城 〜竹田城(兵庫県朝来市)

落ちる前に行きたい天空の城 〜竹田城(兵庫県朝来市)

更新日:2013/07/19 14:30

津田 泰輔のプロフィール写真 津田 泰輔

最近、メディアに紹介されたり、観光地としてクローズアップされたりして、すっかり有名になってしまった竹田城。
元々は秋の朝霧に浮かぶ廃城の姿が天空に浮かんでいるように見えることから、写真好きや城マニアの間だけで人気のスポットだったが、今やひっきりなしに観光客が訪れる場所になっている。

山の上に築かれた壮大な城

山の上に築かれた壮大な城

写真:津田 泰輔

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竹田城までのアクセスは竹田駅から歩いて山の上まで登るコースか、車で中腹の駐車場まで行くコースの2つの方法がある。駅から歩くと本格的な山登りになるので、城を見る目的だけで行くのなら車で行く方をお勧めしたい。
ただし、どちらにしても難攻不落の山城だけあって、なかなか厳しい登りもあるので、行かれる際はある程度の覚悟はして欲しい。

この写真は下の道路から山の上を見上げて撮影したものだが、相当高い場所に築かれた城だったことがわかるだろう。

草木に覆われた石垣

草木に覆われた石垣

写真:津田 泰輔

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駐車場から登るなら、2つルートがある。ひとつは舗装した道路を進む道。もうひとつは山の中の急坂を登る近道だが健脚向けルート。
雰囲気を感じたいならぜひ健脚ルートを登って欲しい。
15分ほど汗をかきながら登ると森の中から巨大な石垣が現れて、ジャングルの中から古代遺跡を発見したかのような感じを覚えるだろう。

竹田城は古く室町時代の山名宗全の命によって築かれたとされる。その後、戦国末期に今のような壮大な石垣が完成したが、関ヶ原の戦いがあった1600年に廃城となったらしい。

石垣を覆うツタや草木は、廃城となった後の400年間の年月を感じさせてくれる。

交通の要所に築かれた城

交通の要所に築かれた城

写真:津田 泰輔

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石垣に囲まれた道を歩くと、眼下に朝来市の町並みが見えてきた。
まっすぐに走る道路は播但連絡道路だ。

竹田城へはこの播但連絡道路の和田山ICで降りて2kmほど南に行った所にある。
和田山ICはこの播但連絡道路の終着点でもあり、丹波から通じている北近畿豊岡自動車道のICでもある。
つまり、このあたりは今も昔も播磨・但馬・丹波の国を結ぶ交通の要所なのである。だからこそ、この地を押さえるべく巨大な山城が築かれたのだろう。

一部では崩落の進む箇所も

一部では崩落の進む箇所も

写真:津田 泰輔

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竹田城は山の頂上部分にあるため、どこに行っても素晴らしい景色が広がっている。
訪れた人達は思い思いの場所で写真を撮ったり弁当を広げたりして楽しんでいる。

ところが、あまりにも訪れる人が増えてしまったため、一部の石垣が崩れたりして遺跡の劣化が進んでいるという。
人がたくさん歩く場所には草が生えなくなってしまうため、水はけが悪くなって石垣の崩落を早めてしまったらしい。
城は草木に覆われて風化しているように見えるが、逆に植物達が石垣を守ってたという、まさにジブリ映画の「天空の城ラピュタ」を思い起こすようなエピソードである。

天守閣跡から見下ろす竹田城

天守閣跡から見下ろす竹田城

写真:津田 泰輔

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天守閣は廃城になったためにもう存在しないが、その跡地部分は周りより高くなっているため、竹田城全体を見下ろすには絶好の場所である。
天守閣跡まで行くには、少々不安定なはしごを登ったりしなければならないが、ここまで来たら是非行ってもらいたい。


こんな山の上に、これほど複雑な石垣を造るにどれだけの人の労苦が積み重ねられたのだろうか。
そしてこの天空の城も、映画と同じように人の手で崩されていくのかもしれない。
将来的に、あまりにも有名になりすぎた竹田城は、崩落の危険性によって立ち入りが制限されたり、逆に綺麗に整備されすぎて趣の無くなった普通の城になっていくような気がする。

そうなってしまう前に、この素晴らしい遺産を是非とも目に焼き付けて欲しい。

掲載内容は執筆時点のものです。

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