写真:浦賀 太一郎
地図を見る荒波が寄せては返す海を乗り越える困難は今も昔も変わらず、現代においては鮎川港か、女川港から、観光船(モーターボート)が出ていますが、どちらも日曜の往復一便のみと、条件は厳しいです(詳しくは下段の各ホームページを参照下さい)。
車で目指すなら駐車場が充分にあり、船の所要時間も20分程度の鮎川港(写真)が、電車で目指すならJR女川駅から徒歩15分程、代行バスやタクシーも出ている女川港(船の所要35分)がおすすめ。女川港は駅付近の復興も進み、日帰りの「女川温泉 ゆぽっぽ」や、駅前商業エリアも日増しに充実して来ています。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る島内は東日本大震災の地震、津波による被害と、巨大台風の爪痕が随所に残っており、被害の甚大さが見て取れます。参道を歩いていると、多くの鹿に出会うことでしょう。金華山には、全域に渡り、およそ500頭の鹿が暮らしています。鹿たちは、奈良の春日大社と同じように、神の使い、「神鹿(しんろく)」として大切にされ、穏やかな島の雰囲気に溶け込んでいるようです。
表参道と裏参道が分岐する辺りには芝が広がり、多くの鹿がのんびり過ごしており、本土の牡鹿半島と金華山を隔てる金華山瀬戸の景観が広がります。境内までは登り坂の表参道を20分程歩きます。真っ白な鳥居(下段写真)の奥、荘厳な随神門の先に、拝殿があります。ここで、お賽銭を賽銭箱に放り、しっかりとニ拝、ニ拍手、一拝をし、お願い事をしましょう。ご利益はもちろん開運招福・商売繁盛。つまり金運アップ!
今から1200年以上も昔、「東北を治めていた国主が朝廷に黄金を献上し、大いに喜んだ時の天皇が、年号を「天平勝宝」と改めた」と古文書は語ります。黄金献上のおかげで、あの東大寺の大仏さま(奈良県)が完成したというのですから、その高徳は計り知れません。
これが日本史上初めての国内産金とされ、朝廷への黄金献上と年号改正を祝い、それまで「みちのく島」と呼ばれていたのを「金華山」と改め、「金」を司る神様・金山毘古神(かなやまひこのかみ)と、金山毘賣神(かなやまひめのかみ)を奉祀し、神社を創建したのが黄金山神社なのです。
実際に金を産出した場所は、同じ宮城県内の涌谷町にある黄金山神社周辺とされていますが、一説では、「金華山は黄金で出来ている」という伝説を鵜呑みにしたマルコ・ポーロが「東方見聞録」で、「黄金の国・ジパング」と記述したのではないか。という見解もあるほど、金華山黄金伝説は、まことしやかにささやかれていたのです。
神仏習合の時代は「大金寺」と呼ばれ、弁財天を祀り、日本五大弁財天とも称されました。かの戦国武将・伊達政宗の信仰も篤く、江戸時代には仙台藩主の伊達家が代々手厚く保護をし、戦国時代の兵火からの復興を遂げました。
あまり知られていませんが、日本三大燈籠の一つとされる、青銅製の大きな燈籠が拝殿の前に堂々と佇んでいます。「こんぴらさん」と呼ばれ親しまれている、香川県の金刀比羅宮。「山寺」の通称が有名な、山形県の立石寺。そして黄金山神社の青銅製の常夜燈ですが、二基(左右一対)奉納されているのは、ここ黄金山神社だけ。
常夜燈の高さは4.8mもあり、燈籠に施された彫刻は、非常に精緻で、繊細かつ威風のある創りとなっています。参拝の際はこの常夜燈は必見です。
日本初の金産出を祝して建立された金運パワーの元祖・黄金山神社をご紹介しました。史上最古であり、史上最強の金運パワースポットでもあります。1200年もの歴史の流れを経て、いつしか、「三年続けてお参りすれば一生お金に困ることは無い」。と言い伝えられるようになった黄金山神社。
行くのはけっこう大変。しなしながら行く価値大いにあり!そして、できれば三年参りを完遂し、黄金山神社の金運パワーを最大限に引き出しましょう!ついに念願の、宝くじの大当たりを引く日が来るかも!?
<金華山黄金山神社 基本情報>
住所:宮城県石巻市鮎川浜金華山5
電話番号:0225-45-2301
アクセス:鮎川港・女川港から船約20分
参拝時間:自由参拝(船のダイヤに注意)
2017年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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