古都の夜に煌めく!金沢城・兼六園ライトアップ(冬の段)が幻想的

古都の夜に煌めく!金沢城・兼六園ライトアップ(冬の段)が幻想的

更新日:2023/01/31 13:54

Mayumi Tのプロフィール写真 Mayumi T 金沢出身の歴史探索家、B級グルメマニア、北陸の旅先案内人
季節ごとに開催されている金沢城、兼六園のライトアップ。特に冬の時期は風情が感じられるとあって人気のイベントです。夜間は無料で入園できることから例年多くの人が訪れています。

金沢では冬の季節ともなると雪が降り積もることもありますので、雪のタイミングが合えば、金沢城と兼六園の幻想的な雪景色とライトアップとの融合が楽しめますよ。冬の金沢は海鮮グルメも美味しいので、ぜひ併せて訪れてみてくださいね。

歴史ある金沢城三御門

歴史ある金沢城三御門

写真:Mayumi T

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金沢城・兼六園のライトアップは、「金沢城・兼六園 四季物語」の一環として開催されています。毎年、時期が限定されていますが、期間中は夜間も開園、無料で入園できます(金沢城の石川門は通年ライトアップされています)。金沢城や兼六園の趣きが昼間とは違って感じられ、壮大な歴史と景観が観賞できます。

歴史ある金沢城三御門

提供元:金沢市観光協会

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金沢城は江戸時代に加賀藩主前田氏の居城でした。白漆喰の壁にせん瓦が施され、海鼠(なまこ)壁と屋根には白の鉛瓦が葺かれていることが特徴です。

石垣の修複が何度も行われていることから見ごたえのある何種類もの石垣を観賞することができ、ライトアップされた石垣からは長い歴史が感じられるでしょう。

歴史ある金沢城三御門

写真:Mayumi T

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金沢城内の城門の内、特に重要な役割の石川門、河北門、橋爪門は「金沢城三御門」といわれていますが、宝暦の大火(1759年)のあと天明8年(1788年)に石川門が再建、それがそのまま現在も残され、国の重要文化財に指定されています。その後2010年に河北門、2015年3月に橋爪門が復元されたことにより、江戸後期の三の丸一帯の景観がよみがえっています。

長い年月を経て復元された壮大な景観とライトアップの融合をご覧ください。

玉泉院丸庭園のライトアップ

玉泉院丸庭園のライトアップ

提供元:金沢市観光協会

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加賀藩三代藩主、前田利常により作庭が始まったとされている玉泉院丸庭園(ぎょくせんいんまるていえん)。その後の藩主によって少しずつ手を加えられながら、廃藩の時まで金沢城内玉泉院丸にありました。

明治時代には廃絶されているのですが、数々の発掘調査、残されている絵図や文献などに基づき、専門家による設計が行われ、2013年に整備工事に着手、北陸新幹線が開業した2015年3月、金沢城内に庭園が再現されています。

玉泉院丸庭園のライトアップ

写真:Mayumi T

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金沢城内に引かれている辰巳用水を水源としていますが、兼六園と同じ池泉回遊式の庭園で、この庭園でも美しい石垣を観賞することができます。こちらで昼間見ることのできる石垣もやはり美しいですが、夜間にこの「色紙短冊積石垣」と庭園にライトアップが施される光景をぜひご観賞ください。

玉泉院丸庭園のライトアップ

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玉泉院丸庭園ではイベント以外の通常の週末の金、土曜日の夜や祝日の前日などにも夜間に開園、ライトアップが行われていますが、冬の季節は風物詩でもある雪吊りも楽しめるのが特徴です。

ここでは演出1と2があり、1では「三つの灯り」と題して「夕焼けの庭」「宵の庭」「月見の庭」と、夕焼けから宵、そして夜更けの月見の庭へと移り変わる「三つの灯り」が厳かな音楽とともに鑑賞できます。2の「四季の灯り」では、尺八や筝などの和楽器の演奏ととともに、四季の移ろいが感じられるでしょう。音楽と雪吊り、幻想的なライトアップとの融合された庭園を目にすることができます。

兼六園内の主な見どころ

兼六園内の主な見どころ

写真:Mayumi T

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兼六園内には見どころがあちこちにありますが、この根上松(ねあがりまつ)もその一つです。高さ約15mの黒松で、地上から約2mまでせり上がった大小約40数本もの「根」はとても迫力があります。この松は加賀藩13代藩主、前田斉泰(なりやす)が土を盛り上げて松を植えたものですが、成長したあとに周囲の土をあえて除いて根をあらわにしたものといわれています。

こちらも冬の季節に雪が積もり、夜にライトアップされた様子はまさに荘厳の一言。歴史ある黒松の「根」が観賞できます。

兼六園内の主な見どころ

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こちらも見どころの一つで、19世紀中頃に造られた日本では最古といわれる「噴水」です。藩政期末の頃に、金沢城内の二ノ丸に水を引くため試作されたものと伝えられています。

噴水より高い位置にある霞ヶ池を水源とし、水の高さは通常約3.5m、池の水面との落差を利用して自然の水圧で吹き上がっています。その為、霞ヶ池のその時の水位の高さによって、吹き上がる水の高さが変わることになります。

兼六園内の主な見どころ

提供元:金沢市観光協会

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こちらは約5800平方メートルもの大きさを誇る、園内では最も大きな池、霞が池周辺の景観です。園内のほぼ中心部にありますので、周辺の徽軫(ことじ)灯籠、虹橋、唐崎松、蓬莱島などを廻遊しながら景色が楽しめます。池の中程に浮かぶ蓬莱島は形が亀に似ていることから亀甲島ともいわれています。

眺める位置によって異なった景観を見ることができ、池にはカモやサギ、鯉などの姿も。見どころがこの池の周辺にありますので、散策の際はこの池を中心に巡ってみてくださいね。

徽軫灯篭と雪吊り

徽軫灯篭と雪吊り

写真:Mayumi T

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兼六園ではおなじみの徽軫灯篭(ことじとうろう)付近の景観は、この真冬の時期に施されるライトアップにより、いっそう幻想的な景観に。風のない晴れた日には池の湖面に雪景色が映りこむこともありますので、こちらも貴重な景観です。湖面の景観も昼と夜とではまた違った印象に感じられるでしょう。

徽軫灯篭と雪吊り

写真:Mayumi T

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冬の季節の金沢は雪が連日のように降り続いたり、短時間のうちに何十cmもの雪が一気に積もってしまうことがあります。天候などの情報を確認されて、雪が予想される際には雪道を歩くのに適した靴を履かれるか、ご持参されるとよいでしょう。兼六園内は坂道が多いので、すべりやすいため足元には十分ご注意ください。

写真は昼間の様子ですが、風もなく雪景色が湖面に映っている様子がわかります。この日はちょうどまとまった雪が夜中に降り続いたあと、午前中に撮影したもの。雪吊りにも雪が降り積っています。

徽軫灯篭と雪吊り

写真:Mayumi T

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夜間は金箔のように煌めく唐崎松の雪吊り、霞ヶ池や灯徽軫篭とを併せてご覧ください。

灯徽軫篭付近は人気の撮影スポットですが、ライトアップの時間帯には写真撮影の為に多くの人が訪れて、長い行列になってしまうこともあります。ライトアップの終了時刻近くになると比較的空いてくる場合もありますが、旅行中などで新幹線や飛行機の時間がせまっているなど時間に余裕のない場合は、ライトアップの開始時間とともにこの付近に到着しておくことをおすすめします。

冬の季節に煌めくライトアップ

冬の季節に煌めくライトアップ

写真:Mayumi T

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このライトアップのイベントは、どの季節も金沢城や兼六園内の樹木や自然を見事に彩っていますが、冬の季節のライトアップは、より金沢らしさを感じることができます。金沢城公園や玉泉院丸庭園、兼六園はあちこちに見ごたえのあるスポットが点在していますので、特に初めて訪れる場合は、Mapなどを参考にしながら霞が池を中心に巡ることをおすすめします。

冬の季節に煌めくライトアップ

写真:Mayumi T

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唐崎松周辺のこの構図が撮影できる箇所も園内では人気のスポットで、写真撮影の為に多くの人が訪れています。荘厳な雪吊りを真近で観賞できるスポット。タイミングが合えば金箔のように輝く雪吊りが池に映り込み、とても美しい光景です。灯徽軫篭周辺のスポットと併せてご観賞くださいね。

同じ時期、金沢市内ではイルミネーションも施されています。また冬に旬を迎える海鮮グルメが美味しい季節でもありますので、ぜひ併せて訪れてみてはいかがでしょうか。ライトアップは悪天候などによって何らかの変更も予想されますので、訪れる際は公式サイトなどでご確認ください。

金沢城・兼六園ライトアップ(冬の段)の基本情報

開催期間:2023年1月21日(土)〜28日(土)、2月3日(金)、4日(土)、10日(金)、11日(土)、17日(金)、18日(土)、23日(木・祝)〜25日(土)
開催時間:18:00〜21:00(入園20:45まで)
開催場所:金沢城公園(玉泉院丸庭園含む)、兼六園
入園料:夜間無料

<兼六園の基本情報>
住所:石川県金沢市丸の内1番1号(石川県金沢城・兼六園管理事務所)
電話番号:076-234-3800(石川県金沢城・兼六園管理事務所)
アクセス:電車…金沢駅 兼六園口(東口)よりバス約15分、兼六園下バス停、または広坂バス停下車徒歩すぐ
車…北陸自動車道 金沢西ICより約30分、または金沢東IC、金沢森本ICより約20〜25分

2023年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/02/01−2019/02/03 訪問

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