下田「爪木崎」水仙まつりの絶景!灯台・ジオサイト・アロエも堪能しよう

下田「爪木崎」水仙まつりの絶景!灯台・ジオサイト・アロエも堪能しよう

更新日:2020/12/07 14:15

波奈 美月のプロフィール写真 波奈 美月 伊豆地元案内人、絶景ドライブ探求家
爪木崎(つめきざき)は、伊豆半島から突き出した須崎半島にある岬。伊豆七島をのぞむ透明な海、青い空を背景にそびえる白亜の灯台と、目を見張るような美しい景観が広がります。
約300万本の野水仙の群生地としても有名で、12月中旬〜2月上旬頃に見頃を迎え、可憐な花が岬を彩る光景は圧巻!その時期に合わせ、毎年12月20日〜翌年1月31日に「水仙まつり」が開催され、県内外から多くの観光客が訪れます。

文句なしの絶景の地、下田爪木崎

文句なしの絶景の地、下田爪木崎

写真:波奈 美月

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「爪木崎公園」に到着し、駐車場から入江のほうを眺めると、思わず声を上げてしまうほどの絶景が広がっています。白く美しい砂浜、澄んだ青い海、輝くような純白の灯台。それに加えて水仙の開花時期には、一面、可憐な群落が咲き誇ります。

この景観の良さから爪木崎のある須崎(すざき)には、皇族の別荘である御用邸が建てられました。駐車場左側の「雅(みやび)の丘」には、昭和天皇と香淳皇后がこの地を詠んだ歌碑があります。その辺りからの展望は特に素晴らしく、爪木崎一帯が見下ろせますよ。

文句なしの絶景の地、下田爪木崎

写真:波奈 美月

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夏は海水浴で賑わう爪木崎ですが、冬の主役はなんといっても野水仙!比較的温暖なこの地には、灯台下から池ノ段の草原一帯に約300万本が群生しています。日本水仙と呼ばれる種類で、毎年1月中〜下旬になると最盛期を迎え、一面を白く埋め尽くす美しい光景を見ることができます。

冬の主役、野水仙群落を楽しもう!

冬の主役、野水仙群落を楽しもう!

写真:波奈 美月

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遊歩道の入口にある「爪木崎」の門を過ぎると、より沢山の水仙に出会えます。一面に咲く水仙の背後に広がるのは、爪木島が浮かぶ澄んだ入江。青い入江と白い花のコントラストは見事というほかありません。
群落を縁取るように咲く赤い花はキダチアロエです。花の見頃が11月下旬〜1月中旬頃なので、水仙と一緒に楽しむことができますよ。

冬の主役、野水仙群落を楽しもう!

写真:波奈 美月

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遊歩道は綺麗に整備されているので、歩きにくいことはありません。丘陵で風が遮られるような所は、水仙の甘い香りが漂います。香りをたっぷり楽しむなら、風の無い日が良いですね。

冬の主役、野水仙群落を楽しもう!

写真:波奈 美月

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一番の見どころは、「野水仙群生地」と書かれた石碑がある周辺。少し奥になりますが、駐車場からほんの数分ですので、ぜひ行ってみましょう。可憐でありながら、丘陵一帯を埋め尽くす野水仙のたくましさには感動すること間違い無し!自然の素晴らしさを実感できますよ。
写真は「野水仙群生地」の石碑のあたりで撮影したものです。

青空をバックに気分爽快!白く輝く爪木崎灯台

青空をバックに気分爽快!白く輝く爪木崎灯台

写真:波奈 美月

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爪木崎の代表的な見どころといえば「爪木崎灯台」です。

今回、先に水仙群落をご紹介しましたが、コースとしては、まずは灯台に向かい、それから水仙群生地に降りて見物しながら遊歩道を一周し、駐車場に戻るのが一般的です。その時の気分で逆回りも良いですね。駐車場から灯台までは10分ほどかかります。

青い空、青い海を背景にして、堂々とそびえる真っ白な灯台は、見るだけでも爽快な気分になります。灯台の根元に描かれているのは、海上保安庁のマスコットキャラクター「うみまる」君。可愛らしい敬礼姿で愛嬌たっぷりです。

青空をバックに気分爽快!白く輝く爪木崎灯台

写真:波奈 美月

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爪木崎灯台は、昭和12年(1937年)4月1日に設置されました。地上から頭部まで17.32m、水面から灯火までは37.83mあります。無人ですが、下田海上保安部が遠隔監視しているそうですよ。4秒に1回、白色の閃光を放ち、海の安全を守っています。

灯台の先端からは、晴れた日には伊豆七島や、10kmほど沖合いに浮かぶ神子元島(みこもとじま)を見ることができます。神子元島には日本最古の洋式石造灯台があり、国の史跡にも指定されています。肉眼では少し遠いので、双眼鏡があると見やすいですよ。

しっかりチェックしよう!爪木崎ジオサイト

しっかりチェックしよう!爪木崎ジオサイト

写真:波奈 美月

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爪木崎は、ジオスポットとしても有名!
西側の海岸には「俵磯(たわらいそ)」と呼ばれる、柱を束ねたような面白い形の岩場が広がっています。これは柱状節理(ちゅうじょうせつり)というマグマが冷えて固まる際の収縮によってできたもので、静岡県指定天然記念物になっています。灯台へ行く途中、近くまで行って見ることができますよ。

しっかりチェックしよう!爪木崎ジオサイト

写真:波奈 美月

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同じく西側の海岸にある、「親子のドッグロック」と「爪木のプレーリードッグ」と呼ばれる奇岩も見逃せません。
写真の左側の岩の形、海を向いて座った親犬が子犬を背中に乗せているように見えませんか?右側の岩のほうは、プレーリードッグが腰を降ろして、前足を可愛らしく突き出している姿にそっくり!その微笑ましい姿に思わず笑みがこぼれます。

寄らないともったいない!こんな見どころ

寄らないともったいない!こんな見どころ

写真:波奈 美月

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駐車場の近くには「爪木崎花園」があります。小規模ですが、花園・温室ともに無料で入れるので、寄らないともったいない!
花園では、水仙・菜の花・チューリップ・パンジー・ハボタンなど四季折々の花を楽しめ、温室では、バナナ・パパイヤ・ブーゲンビリア・タコの木など多数の熱帯植物を見ることができます。

寄らないともったいない!こんな見どころ

写真:波奈 美月

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散策をするとお腹が空いてきますね。
水仙まつりの期間中は、入江に「ほうえい漁師直営店」が開かれ、「さんま寿司」や「漁師汁」など、おいしい地元料理が味わえます。この時だけのチャンス、こちらも見逃せません。
常時営業しているお店もありますので、まつり期間外の食事もご安心を。

イベントで、爪木崎名物「いけんだ煮味噌鍋」無料サービスの日もあるので要チェックです。詳細は、記事下にある関連MEMO「伊豆下田観光ガイド」より、公式サイトにアクセスしてご確認くださいね。

爪木崎の基本情報

爪木崎には、有料駐車場(乗用車1,000/1日)が完備されています。
お時間にゆとりがあれば、少し手前にある「爪木崎グリーンエリア駐車場」(九十浜海水浴場近く。海水浴シーズン以外無料)を利用する方法も。爪木崎まで十数分、景色を楽しみながらウォーキング感覚で歩くのも良いですね。

交通機関でのアクセスの場合、プランによっては伊豆急の「南伊豆フリー乗車券」や東海バスの「"300万本のみさきすいせん"と陸・海・空でめぐる!まるごと下田満喫号」などを利用すると便利でお得!詳細は、記事下の「この記事の関連MEMO」より、公式サイトにてご確認ください。

野水仙のいちばんの見頃は例年1月中〜下旬ですが、年によっては「水仙まつり」が終わっても、綺麗に咲いている時があります。見逃したと思っても間に合うかもしれませんよ。
開花状況は、「伊豆下田観光ガイド」に随時アップされます。お出かけ前に、記事下の「この記事の関連MEMO」より、ぜひご覧くださいね。

<基本情報>
住所:静岡県下田市須崎
電話番号:0558-22-1531(下田市観光協会)
駐車場:200台(乗用車1,000円/1日・バイク200円/1日)
アクセス:
・伊豆急行下田駅より10番「爪木崎行き」バスで約15分、「爪木崎」下車
・東名高速沼津ICから国道136号と414号経由で約1時間30分(国道135号沿い「須崎」「爪木崎」道路標識を左折→1つ目の信号を左折→突き当り)

2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/01/11−2016/01/17 訪問

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