写真:乾口 達司
地図を見るワインに欠かせない果物といえば、もちろん、ブドウ。ブドウ栽培に適した地形や環境であることから、羽曳野市を中心とした南河内地方でブドウの栽培がはじまったのは、明治時代中期のこと。昭和に入ると、全国一の生産高も記録しますが、昭和9年の室戸台風により、ぶどう畑は大きな打撃を受けます。
これを契機として、ブドウを原材料とするワインの生産を志した人物こそ、河内ワイン館を営む株式会社河内ワインの創業者・金銅徳一氏でした。果実酒製造免許を取得した金銅氏は金徳屋洋酒醸造元を設立。以後、ワインをはじめとする数々のお酒を製造・販売します。昭和53年には地元で収穫されたブドウを100パーセント使った「河内ワイン」を発売し、河内ワインのブランド化がはかられました。現在の社名である株式会社河内ワインに名称が変更されたのは、平成8年のこと。今回、ご紹介する河内ワイン館はその社名の変更を契機として、平成9年に建てられています。
河内ワイン館の2階には、金徳屋洋酒醸造元時代の貴重な文物が展示されており、河内ワインの百年近い歴史をうかがい知ることが出来ます。河内ワインの意外な歴史に驚かされることでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見るもちろん、河内ワイン館では、河内ワインが製造・販売する数々のワインが並べられています。気に入ったものがあれば、買い求めましょう。
写真は「河内葡萄酒ロゼ2014」。その名のとおり、2014年に醸造された赤ワインです。赤ワインといえば、真紅の色をイメージする人も多いでしょうが、この「河内葡萄酒ロゼ2014」は真紅ではなく、琥珀色に近いロゼ色。その色が象徴するように、味わいも甘過ぎず、辛過ぎずで、ワインに詳しくない方でも充分楽しめます。それでいながら、果実の味はしっかりしているので、ワインの醍醐味も堪能出来ますよ。
写真:乾口 達司
地図を見る写真は「河内葡萄酒デラウェア2015」。当地のデラウェア栽培には百年以上の歴史があり、デラウェアは河内ワインを代表する原材料だといえるでしょう。そのデラウェアで作られたのが「河内葡萄酒デラウェア2015」。和食にもよく合うので、ぜひご堪能下さい。
写真:乾口 達司
地図を見るしかし、河内ワインで製造・販売されているのは、何もワインだけに限りません。写真は「エビス福梅」。そう、ここでは梅酒の製造・販売も手掛けられているのです。原材料は梅・砂糖・醸造アルコール・ブランデー。ブランデーを使っているとはなんとも珍しいですが、それだけに濃厚で芳醇な香りが引き立ちます。梅酒の場合は量り売りもしていただけるので、お店の方に気軽に声をかけてみましょう。
写真:乾口 達司
地図を見るワインを買って帰りたい。しかし、そのワインが自分好みのものかどうか、心配でどれを買おうか迷ってしまう。そんな方に嬉しいのは、販売スペースの一角に試飲コーナーも設けられていること。試飲コーナーでは約20種類のワインを試飲することが出来るため、じっくり吟味(味見)してお好みのワインを求められます。ワイン好きには特に嬉しい配慮ですね。もちろん、飲み過ぎには注意!お車で来られる方も飲んではダメですよ。
河内ワインの魅力、ご理解いただけたでしょうか。もちろん、今回、紹介したのは、数々のワインのなかのごく一部に過ぎません。実際にご自身で河内ワイン館まで足を運び、河内ワインをご堪能下さい。
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(2023/12/8更新)
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