JR大阪駅の真上でゆらめく癒しの光「Twilight Fantasy」幻想空間の水の中へ

JR大阪駅の真上でゆらめく癒しの光「Twilight Fantasy」幻想空間の水の中へ

更新日:2015/12/28 11:10

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ レトロ建築探訪家、地域の魅力伝え人
大阪ステーションシティ開業以来初めて試みられた、Twilight Fantasy。
大阪駅の上に、ゆらめく光の不思議な空間が創られています。コンセプトは「光が奏でる水のハーモニー」。そのイルミネーションは美しさとともに人々をほっとさせる癒しの空間となり、30分ごとに行われる音と光のショーが神秘的な水の世界へと人々を誘います。
都会の中心に、不思議な異空間。
さあ、光のアートを楽しみに夜の大阪へ。

「時空(とき)の広場」に広がる幻想空間

「時空(とき)の広場」に広がる幻想空間

写真:万葉 りえ

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「大阪駅の真上」と聞いてもピンとこないかもしれません。よくある、駅ビルの上の階を想像される方も多いのではないかと思います。

Twilight Fantasyの世界が創られているのは、大阪ステーションシティ5階にある「時空(とき)の広場」。
ここは、大阪駅をはさんで南側に建つアクティ大阪(大丸梅田店)のビルと、北側に建つルクアのビルを駅の真上でつないでいる、大きな橋のような広場なのです。

下には何本ものJRのホームが並んでおり、まさしく駅の真上に作られた広場。「5階」と表示されていますが、都会のビルのはるかかなたで色を変えていくこんな美しい夕焼けまで楽しめてしまう、開放感のある場所なのです。

幻想的なグラデーションに見入ってしまう「アクアハープ」

幻想的なグラデーションに見入ってしまう「アクアハープ」

写真:万葉 りえ

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「時空の広場」へ来て一番に目に入るのが、天上から降ってきたような「アクアハープ」と名付けられた光のオブジェでしょう。
カーテンのようにゆらゆらと揺れながらまたたく様子から、大空に現れたオーロラを思い浮かべるのではないかと思います。

しかし、青や緑色のグラデーションでおだやかに煌(きら)めく様子をじっと見ていると、谷川の清流が浮かんできたり、大海原の太陽の反射光や、南の島のサンゴ礁の海、深い色をたたえた湖など、水がある風景も自然と浮かんできてしまいます。
浮かぶ風景は人それぞれ。あなたを癒してくれる、記憶の中にある水の風景を楽しんでみませんか。

流れる水の物語

流れる水の物語

写真:万葉 りえ

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行きかう人々の間には、白いオブジェが並びます。
「アクアハープ」から煌めきながら落ちた光のしずくは、「アクアポール」という光の柱へと流れていき、やがて、アクアポールの足元に集まって光の泉をつくっていきます。

アクアポールは、オブジェの形から和ろうそくを連想される方もいらっしゃるかもしれません。
強い光を放つのではなく、ほわんと中の光を透けてみせるやさしいあかり。その様子は、ろうそくに描かれた模様のようにも見えてきます。

包み込むようなやさしさのあるあかりは、安らぎの空間を演出してくれます。ですから、この広場に置かれたベンチで、ほっとした時間を過ごされている方も珍しくありません。

17時から23時までの間、毎時、00分と30分には音と光のスペシャルタイムが始まります。
幻想的な音楽に合わせて、アクアハープのイルミネーションが様々に変化していきます。それだけでなく、アクアポールや、光の泉、そして泉のそばで見守っている雪だるまたちも、アクアハープと一緒になって素敵な光のショーを見せてくれるのです。

大きな駅を、こんな視線で

大きな駅を、こんな視線で

写真:万葉 りえ

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光の泉のそばでたたずむ雪だるまは、子供たちの友達。
色の違う雪だるまを順にさわってまわったり、写真を撮ったりする姿があちこちで見られます。

でも、ここは駅のホームの真上なので、Twilight Fantasyがひと段落したら、駅を見下ろしてみませんか。
乗り降りする人々が小さく見えて光に浮かび上がる巨大な駅は、いつもとは違った目線で見えてくるはず。旅情を感じる方もいらっしゃれば、日々の何気ないことに思いをめぐらす方もいらっしゃることでしょう。
たまにはこんな高さから、自分の日々を考えてみるのもいいのかもしれません。

おわりに

年末に開かれるイルミネーションは長くても一月初頭までという催しが多のですが、このTwilight Fantasyは2016年2月14日まで開かれています。
「時空の広場」にある店では、温かいスープも期間限定で提供されます。寒い日はおなかもほっこりしながら、テラス席で光のショーを見ることができます。

忙しい時間が過ぎていく都会。
そんな街の中心にありながら、大阪駅の真上で見ることができる幻想的な光のショー。ほっとできるひと時を過ごしに来ませんか。

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