箱根海賊船は、箱根町港を起点に、元箱根港から桃源台港を循環しています。乗車券の購入方法からは、箱根町を起点に元箱根を経由して桃源台までが往路、桃源台から直接箱根町に戻るのが帰路というようになっていますが、桃源台を起点に箱根町を経由して、桃源台に戻る方法もあります。
現在、箱根海賊船はパーサ、ビクトリー、ロワイヤルIIの3隻が航行し、それぞれの船ごとに外観、室内ともに違いがあります。時間帯によっては箱根町の乗船口に2隻並んでいることもあるので、その違いをじっくり観察してみるのもよいでしょう。
3隻の海賊船のうち、筆者が乗ることができたのは、2013年3月に就航したロワイヤルII。見た目は18世紀のフランス製帆船を模したものですが、芦ノ湖海賊船の中では最新鋭となっています。これらの海賊船は外観だけでなく、内装もそれぞれ個性あふれるものとなっていて、乗り比べてみる楽しみもあります。
建造が新しいだけあって、ロワイヤルIIはエレベーターやトイレなどにバリアフリーを取り入れた設計となっています。
海賊船にはそれぞれに、趣向を凝らした特別船室があり、別料金で豪華さを味わえます。オススメは、晴天ならば普通船室の展望台で、芦ノ湖の涼やかな風を直に受けると船旅気分を大いに楽しめます。
箱根海賊船の所要時間は、箱根町港から桃源台港まで片道およそ30分、往復で約1時間程度の行程です。
この間の見所は、芦ノ湖から見える箱根の山々。360度のパノラマビューは四季を通じて様々な変化を楽しむことができます。船室にも様々な撮影ポイントがあり、景色だけでなく内部も見て飽きないものとなっています。
ロワイヤルIIの一般船室のシートの座り心地はとてもよいものですので、是非一度腰を下ろしてみてください。
桃源台港ではいったん船から下りることになります。ここは、箱根ロープウェイや路線バスの乗り場にもなっています。ロープウェイは大涌谷への観光ルートとして利用者が多く、東京の新宿駅から高速バスが桃源台まで直通しています。
ここには、芦ノ湖の風景を眺めながらゆったり食事ができる「桃源台ビューレストラン」、そして土産物屋があります。土産物屋では、コーヒーやソフトクリームなどの軽い飲食ができるようになっています。
アニメ、「新世紀エヴァンゲリオン」の主要な舞台となっているのが第三新東京市、箱根付近がモデルとなっており、桃源台は半水上都市として設定されています。そのため、この土産物屋にはエヴァンゲリオン関連の商品もたくさんの種類が販売されていて、ここでしか手に入らないものもあるという、ファンならずともぜひ訪れたい場所なのです。
筆者が今回訪れたのは真夏ですが、秋には箱根の紅葉、冬には雪景色を見ることができます。芦ノ湖は水面が凍ることがなく、冬場も運航しているので、季節を問わずに景色を楽しむことができますよ。
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