写真:やま かづ
地図を見る知らず知らずのうちにお店の前を通り過ぎてしまいそうなくらい質素な店づくりで、ハングルの看板がしっくりときているのが「スターバックスコーヒー」です。
英語表記ではなく、ハングルの筆記体で書かれた店名は確かに「スターバックスコーヒー」となっています。このハングル表記のお店は、ここ景福宮駅店のほかに仁寺洞(インサドン)店があります。
景観保全に厳しい京都市でも「スターバックスコーヒー」の店名自体は英語で書かれており、それが日本語になるなんて想像したこともありません。それほど劇的なハングルへの表記変更が、ここソウルでは行われているのです。
写真:やま かづ
地図を見る日本では、アイスクリームショップといえば「サーティワン・アイスクリーム」が有名ですが、実は、海外では「バスキン・ロビンス」として知られています。
バスキン(Baskin)さんとロビンス(Robbins)さん、2人の創業者の頭文字をとってロゴが「BR」となっています。また、そのロゴの一部が「31(サーティワン)」となっているところから、あの有名なアイスクリームショップであることは一目瞭然です。
1カ月(31日)、毎日違うおいしさを楽しんでもらいたいという思いから「31」という数字がフィーチャーされたわけですが、韓国でも当然ながら、31種類以上のアイスクリームがあなたを待っています。
ちなみに、冬には外気温が氷点下まで下がるソウル。暖房のきいているショッピングセンターの中でなく、路面店として存在し続けていることにも驚かされてしまいます。
写真:やま かづ
地図を見るおなじみのオレンジ&グリーン&レッドのライン、「7」の文字、これは紛れもなく、日本を代表するコンビニエンスストア「セブン-イレブン」です。韓国でも、ちょっとした街には必ずと言っていいほど出店しており、すっかりおなじみになっています。
そんな「セブン-イレブン」も景観に配慮した店づくり、看板のはずですが、どこが違う???
ああ、そこが違いましたか。一見、間違い探しのような微妙な景観への配慮、恐れ入りました。
オリジナルのロゴは「7」の中央に英語で「ELEVEN」と入っていますが、このロゴにはハングルで「セブン-イレブン」と書かれています。
写真:やま かづ
地図を見る日本でドーナツといえば「ミスタードーナツ」ですが、韓国でドーナツといえば「ダンキンドーナツ」です。
しかし、その存在感は日本の比ではなく、どんなショッピングセンターにも駅にも必ず1店はあるという様相で、日本からの短期旅行者でも、滞在中に一度はお世話になっているかもしれません。
そんな「ダンキンドーナツ」の看板もすっかり周囲の景観に溶け込んでいますが、さりげなく存在感はアピールしています。
写真:やま かづ
地図を見る当然、周囲の景観に配慮した看板にしているのは、日本人におなじみのお店だけではありません。
メイン道路となっているチャハムンロ(紫霞門路)沿いには、ベーカリーショップのパリバケット(Paris Baquette)、カフェのエディヤコーヒー(Ediya Coffee)、ホーリーズコーヒー(Hollys Doffee)、ファストフードのパパイス(Popeyes)、コンビニのシーユー(CU)、ジーエス25 (GS25)など、続々とハングル看板へと変更しています。もとのデザインを知らないと、そのおもしろさは半減しますが、どのチェーン店も韓国の街なかを歩いていれば見かけるものばかり。その違いには何となく気づくはずです。
韓国屈指の宮殿、景福宮観光のその足で、景福宮西側に広がる歴史的な家屋・路地の景観を誇る地区を訪れてみませんか。
そのあたりは通称、西村(ソチョン)と呼ばれており、メイン通りの一つ、チャハムンロ(紫霞門路)沿いには、まちの景観に配慮した看板のお店が並んでいます。
ハングルを読めない旅行者にとっては、遠目に見ると何の店だかわからない!近寄ってみて、初めて何の店だかわかる!それがハングルの看板を掲げているお店を見つける楽しさです。
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(2025/2/14更新)
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