写真:乾口 達司
地図を見るパールロードの正式名称は、三重県道128号鳥羽阿児線。全長約24キロメートルにおよぶ一般県道です。供用のはじまった1973年当初は有料道路でしたが、2003年以降、段階的に無料化が推し進められ、現在は全線無料開放となっています。
鳥羽側から出発すると、まず出迎えてくれるのが、写真の麻生の浦大橋です。1972年に橋が架けられ、その長さは196.6メートル。アーチ部と補剛桁とのあいだを結ぶケーブルが綾状に張られたニールセンローゼ橋で、1972年度の土木学会田中賞を受賞しています。周囲はリアス式海岸になっており、内湾には、牡蠣の筏もたくさん浮かんでいます。
写真:乾口 達司
地図を見るパールロードを国崎(くざき)方面に向かうと、集落のはずれに、国崎海水浴場が現れます。こじんまりした隠れ家的な海水浴場で、訪れる人も少なく、訪れる日によっては、海水浴場を一人占めすることも出来ます。ただし、付近には売店もなく、設置されているシャワー室もさびれています。海水浴を楽しむのであれば、事前にしっかりと準備をしてから、訪れることをお勧めします。
入場料 : なし
写真:乾口 達司
地図を見る国崎から車で約10分。相差(おおさつ)の集落には、鳥羽・志摩地域でもっとも多くの海女さんたちが暮らしています。実際、相差を訪れると、収穫した魚介類を手にして歩く海女さんたちの姿を、ごく普通に見掛けます。
集落のなかほどには、海女さんたちの暮らしを紹介した相差海女文化資料館が設けられています。写真のように、館内では、海女さんの海中での作業風景が、等身大のジオラマによって再現されています。
海女の少女を主人公とした2013年度前期NHK連続テレビ小説『あまちゃん』が大人気ですが、海女さんたちの暮らしを知るためにも、『あまちゃん』ファンには、ぜひ訪れていただきたいスポットです。
入館料 : なし
写真:乾口 達司
地図を見る相差海女文化資料館の裏手、歩いて5分ほどのところに、地元の氏神・神明神社がたたずんでいます。その参道の途中にまつられているのが「石神さん」です。
「石神さん」は、女性の願いを必ず一つ叶えてくれる神さまとして、古来、海女さんたちの信仰を集めています。パワースポットブームや『あまちゃん』ブームも手伝ってか、近年は、若い女性の参拝者が急増しています。隣接する社務所では、海女さんたちに伝わる魔除けの印「ドーマン」と「セーマン」がデザインされたお守りが授与されています。
拝観料 : なし
写真:乾口 達司
地図を見るパールロードの南側の終点・鵜方から、安乗埼方面に車を走らせると、10分ほどで志摩国分寺に到着します。志摩国分寺は、奈良時代、聖武天皇の勅によって建立された国分寺の一つで、当寺のある国府という地名ともども、かつては志摩国の中心地であったところです。
本堂の内部には大きな厨子が置かれ、その内部には、1507年、定栄によって作られた本尊・薬師如来坐像(像高194センチメートル)が安置されています。正式な御開帳は20年に1度とされていますが、本堂脇の庫裏に声をかけると、厨子の横から、そのお姿を拝ませていただけます。
いかがでしたか?
パールロードの周辺には、ほかにも志摩スペイン村のような複合リゾート施設があり、リゾート気分を満喫することが出来ます。道沿いには展望スポットも設けられており、雄大な太平洋を眼下におさめるのも、快適でしょう。海あり、山あり、歴史あり。それぞれの目的にあわせて、ドライブがてら、パールロードとその周辺地域の魅力を堪能していただけたらと思います。
拝観料 : 志納
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(2024/10/5更新)
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