九州を駆け抜ける黄金車両!幻の豪華列車「或る列車」に乗って極上スイーツを味わう旅!

九州を駆け抜ける黄金車両!幻の豪華列車「或る列車」に乗って極上スイーツを味わう旅!

更新日:2016/01/12 14:28

野山 苺摘のプロフィール写真 野山 苺摘 グルメライター、覆面調査員、推理イベント作家
明治時代に発注され運行する機会がないまま消えた幻の豪華客車が2015年夏に蘇り、JRKYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」としてスタート。「ななつ星」の設計で知られるデザイナー水戸岡氏がデザインした列車の車内では、なんと豪華なスイーツコースを堪能することができます!黄金に輝く幻の列車に乗って優雅なひと時を過ごしてみてはいかがでしょう。長崎コースならハウステンボス観光とセットで楽しめます。

蘇る黄金の豪華列車!

蘇る黄金の豪華列車!

写真:野山 苺摘

地図を見る

明治39年に「九州鉄道」がアメリカのブリル社に豪華客車を発注しましたが、活躍する機会のなかった「九州鉄道ブリル客車」。その通称が「或る列車」で当時の日本で最も豪華な設備を備えていたと言われています。

そんな幻の豪華客車が2015年夏に九州に蘇り、8月8日から運行がスタート。
JR大分から日田までの2時間20分を著名シェフ成沢由浩氏監修のスイーツと共に楽しむコースが開始。
2015年秋からは新しく長崎コースも加わり、今回紹介するのは長崎駅から佐世保駅までのコース。

1号車は2名用と4名用のテーブル席があり、明るく優しいメープル材を使用したロマンチックでクラシカルな内装。「ななつ星in九州」でも用いた格(こう)天井には三つ葉が描かれているのですが、その中に3つずつ四つ葉と七つ葉が隠されています。
じっくりと天井を眺めながら探してみるのも面白いです。

個室車両で2人だけの優雅な時間

個室車両で2人だけの優雅な時間

写真:野山 苺摘

地図を見る

2号車はウォールナットの組子に囲まれたコンパートメント。2名用の個室で組子は「ななつ星in九州」でも使用された技術を起用しています。
扉を開いたまま開放的に過ごしても良いですし、もちろん閉め切って自分たちだけの空間を愉しむことも。

2名用と聞くと狭いのではないか?と思うかもしれませんが、実際はパンフレットから想像していた広さよりもゆったりとしており寛げる空間。
上着や手荷物等は乗車時に預けることもできるので足も伸ばして快適に過ごせます。

個室席の場合は左右どちらの席になるかによって海側か山側の片方の風景のみを見ることになるので、反対側の景色を楽しみたい方は食事の合間の時間に1号車に遊びに出かけるのも良いでしょう。

車内で愉しむスイーツコース!

車内で愉しむスイーツコース!

写真:野山 苺摘

地図を見る

車内で提供されるスイーツはシーズンごとにメニューの内容が異なります。
その時期に九州で旬を迎える食材をふんだんにとり入れたスペシャルなスイーツが何皿もコースで登場。
その見た目の鮮やかさに思わず歓声をあげる乗客も多いです。

取材時は12月だったのでコースの内容はクリスマスをイメージしたメニュー。
テーブルには各メニューのタイトルと使用している食材についてが記載された紙があらかじめ備えられています。

1品目はどの季節に乗車してもスイーツではなく木箱に入った3種の料理。
取材時のメニューは「冬の贈り物」というタイトルで福岡県産のたまごを使用したキッシュ・大分県産の冠地どりと熊本県産の車海老を使用したパロティーヌ・長崎県産のフグのから揚げが入っていました。

その後「聖なる海」という名のオイスターチャウダー、「スノーマン」という名の雪だるまの形をしたパルフェ等が続き、ラストには写真の3つのスイーツが並びます。
「もみの木の下で…」というタイトルで、クリスマスツリーに見立てた八女茶のモンブランやキャンドル風の焼き菓子など目でみて愉しめるスイーツに感動!

様々なサプライズに感動!

様々なサプライズに感動!

写真:野山 苺摘

地図を見る

スイーツコースの中にはスタッフがその場でソースをかける演出のあるデザート等、サプライズもいっぱい。

さらに誕生日であることを事前に伝えて置くと、メインの皿にハッピーバースデーのメッセージが!
メインは「メリークリスマス」というタイトルのイチゴのガトー。
白いプレゼントボックスの中にはいちごのソース。
いちごで作られたサンタがとてもキュートです。

黄金列車の撮影を楽しむ旅も!

黄金列車の撮影を楽しむ旅も!

写真:野山 苺摘

地図を見る

或る列車は乗車するだけでなく、九州の様々な地を駆け抜ける優美な姿を撮影する楽しみもあります。
現在までにも多くの鉄道ファンや旅行者が黄金に輝く列車の走る様子をカメラにおさめています。

予約がうまく取れなかった方も、九州旅行の際にこの列車に出会うことができたなら是非シャッターチャンスを狙ってみてはいかがでしょう。
緑の中や海岸沿いを走り抜けていく様はとてもかっこよく、乗車していたら見られないシーンを目の当たりにすることができるかもしれません。

最後に

「或る列車」の2016年4月〜9月分の先行予約は2016年1月15日よりスタート。
4月から6月までは大分コース、7月から9月までは長崎コースで価格は1号車でも2号車でも2名であれば1人24000円。

応募が多数の場合は先着ではなく抽選になりますが、記念日やお祝いの日程等と合わせて今から応募しておくのも良いかと思います。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/23 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -