写真:小林 理沙
地図を見るカフェの名前の由来となっているのが、すぐ目と鼻の先にあるサンタ・カタリーナ教会(Iglesia Santa Catalina)です。この教会には女性的な美しさがあると言われるスラリとそびえる塔があり、カフェに行かれる際も塔が目印になります。
時々、夜にコンサートが催されることがありますので、滞在中ツーリストオフィスなどで確認してみてください。
写真:小林 理沙
地図を見るなんと1世紀以上にわたって、バレンシア人やバレンシアを訪れる人たちに親しまれてきたカフェ「サンタ・カタリーナ (Horhatería Santa Catalina)」。正式にはオルチャータ屋さんです。オルチャータ屋さんとしては、バレンシアでも歴史の長さで首位を争う老舗中の老舗です。
オルチャータは、チュッファと呼ばれる植物の根から抽出されたミルクのような白い飲み物で、スペイン人に人気があります。日本でも健康食品に関心のある人たちの間では知られ、タイガーナッツと呼ばれナッツのように食べられています。
写真:小林 理沙
地図を見るバレンシア空港が位置するマニセスは、陶器を生産する町として知られています。サンタ・カタリーナはそのマニセス産のタイルで壁全面装飾されています。タイルというと、日本では銭湯や台所の壁など限られた使い方をされていますが、ヨーロッパではより積極的なインテリアの素材として使用されています。
サンタ・カタリーナの店内外を飾っているタイルには、バレンシアの風俗や歴史を題材にした絵が描かれています。地中海地方ではタイルの絵は太陽を象徴する黄色、地中海の海と空を象徴する青、そしてオリーブなどを象徴する緑が多用されています。地方ごとに彩色も変わるので、他の都市のタイルと比べてみても面白いですね。
カフェに何かを飲みに行くだけでなく、地元の工芸品に触れることができるのはうれしいサプライズですね。
写真:小林 理沙
地図を見る前述したように、サンタ・カタリーナは正式にはオルチャータ屋さんですが、オルチャータは独特のクセがあり、その独特の味にハマる人もいますが、あまり日本人受けしない飲み物でもあります。
そこで、日本人の口に合うものとしてオススメは、ホットチョコレートです。甘過ぎるお菓子も多いスペインですが、ホットチョコレートは意外と甘さ控えめです。
いくつか種類がありますが、その中でも1番オーソドックスなのは、チョコラテ・トラディショナル(chocolate tradicional)。カカオ70パーセントのチョコレートにシナモンで風味付けたものです。
こってりが好みの方なら、迷わずチョコラテ・スイソ(chocolate suizo)がオススメです。スイス風チョコレートという意味で、アルプスの雪山を彷彿させる山盛りの生クリームがチョコレートの上に乗っているものです。
チュロスやパウンドケーキなど飲み物にディップして食べるのが好きなスペイン人は、よくホットチョコレートにもチュロスや写真にあるファルトンを頼んで浸して食べています。
写真:小林 理沙
地図を見るクラシックな雰囲気でありながら、小綺麗な店内です。観光名所の多い場所にありますが、地元の人たちも日常的によく行くところにありますから、客層も夏季などヨーロッパ人のバカンスシーズンを除けば、地元客が多く活気に満ちた店内です。
オーダーは、まずご自分で席を探して着席すれば、注文を聞きに来てくれますが、お店の奥にショーケースがあり、お菓子類が見られるので、どんなものがあるかご覧になりたい方は見てみてください。
滞在時間に限りある旅行では、エキゾチックなその土地のものを味わいたいという気持ちの反面、たとえ1杯のコーヒーでも飲食での失敗を避けたいというのが旅行客の心情です。
2016年ユネスコの世界遺産に登録された3月の「火祭り」、8月の「トマティーナ」などでバレンシアを訪れる方も多いでしょう。ぜひ失敗しない老舗サンタ・カタリーナで、バレンシアの味を味わっていただきたいです。
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この記事を書いたナビゲーター
小林 理沙
スペインでは国技と冗談で言われるシエスタ(昼寝)を子どもの頃からしていたら、いつの間にかスペインに流れ着いていました。そんなスペインで物に頼らない小さなしあわせを学んでいます。岩手に生まれ、ポルトガル…
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