写真:やま かづ
地図を見る客家(ハッカ)という言葉を聞いたことがありますか?
客家とは中華民族の一部族をいいます。もともと中国大陸の北部に住んでいましたが、戦乱から逃れるため、移住を繰り返しながら南下しました。そのため、移住先では「よそ者」を意味する客家と呼ばれ、厚い土壁で建造した土楼で集団生活するようになりました。
そのような厳しい環境で生活を続けた客家には、努力家で勤勉家が多いとされ、結果的には、歴史的な局面でたくさんの有能な人物を輩出することになりました。
「高雄市新客家文化園区」は、そんな客家の歴史と文化を今に伝えるべくつくられた施設なんです。
ちなみに、客家出身者の中には、中華人民共和国元最高指導者:ケ小平、台湾元総統:李登輝、シンガポール元首相:リー・クァンユー(李光耀)など、日本でもよく知られている人物がいます。
写真:やま かづ
地図を見る「高雄市新客家文化園区」の中核をなすのが「客家文物館」です。館内には、客家の衣・食・住に関連する資料が保存されています。
かつて、実際に使っていた農機具、家具や寝具などが展示され、また、客家伝統の民俗行事なども、パネル写真や映像を使って紹介されています。
決して恵まれていたとはいえない生活環境の中で、客家独自の文化を守り続けた様子がうかがえ、大変興味深いものがあります。
写真:やま かづ
地図を見る「高雄市新客家文化園区」には「客家文物館」のほかにも、客家料理が楽しめるレストラン「六福圓楼」、台湾大衆演芸を観劇できる「国際演芸館」、そして、手工芸品や農業特産品を展示・販売している建物があります。
また、愛河沿いに併設されている客家植物公園は、「光の塔 屋外劇場」を中心に、散策が楽しめるよう香花遊歩道や半月池が整備されています。
都会の喧騒から離れて、しばらくの間、ゆったりとした時間を楽しむにはもってこいです。
写真:やま かづ
地図を見る「新客家文化園区」でアカデミックな気分に浸ったら、同盟二路と同協路がまじわるところに建つ「ゴールデンパイナップルの城(黄金菠蘿城堡)」に行ってみましょう。
8階建ての「ゴールデンパイナップルの城」、いわゆるお菓子の城は、台湾各地で店舗網を広げているギフト用お菓子のトップブランドの一つ、維格餅家(Vogo Kobo)が運営しています。お城の内部は、台湾銘菓のパイナップルケーキを初めとして、台湾伝統のお菓子を身近に感じられるようなエンターテインメント施設になっています。お土産物ショップはもちろんのこと、レストラン、スカイデッキ、クリエイティブショップ、パイナップルDIY教室と、各階ごとにいろいろなスペースが広がっています。
体験型施設は予約が必要ですが、そばで見ているだけでも楽しいものです。
写真:やま かづ
地図を見るお城の1階と2階はお土産ショップとなっています。
売り場には、維格餅家が最新技術をもってつくり上げた台湾伝統菓子の数々が並んでいますが、中でも、パイナップルケーキのバリエーションの多さには驚かされます。
最高級の原材料を使ったもの、台湾原種のパイナップルを使ったもの、米や小麦麦芽、竹炭を使ったもの、卵黄が入ったものなど、珍しいパイナップルケーキも見かけます。しかし、一番の人気は、オリジナルのパイナップルケーキで、いろいろな食品コンテストで数多くの賞を受賞しています。
そのほかにも、緑豆のらくがん、タロイモケーキ、台湾バナナケーキ、ヌガーなど、どれも繊細な味つけで魅力的なものばかりです。
時間帯によっては試食も出ていますので、味や食感に納得の上、お気に入りを買うことができますよ。
MRT紅線の後驛(R12)駅4番出口を出て、前方に見える北平二街を西へ15分ぐらい歩きます。すると、前方に見えてくるのが「客家文物館」で、その周辺に広がるのが「新客家文化圏区」です。
15分も歩きたくないという方は、2番出口北側から紅28路バスに乗ると「客家文物館」前にとまります。
園内を散策、文物館を見学、そして最後はパイナップルの城でショッピング。1カ所で3度おいしい、こんな「高雄市新客家文化圏区」エリアはとってもお勧めです。
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(2024/12/13更新)
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