車で前を通るだけで思わず足を止めてしまいそうに美しい旧大社駅。
建物の情緒溢れる佇まいと、美しく歴史漂う魅力溢れる建物で、国の重要文化財にも指定されています。
明治時代から走っていた大社線。途中戦争などの影響もありましたが、廃止になった平成2年まで出雲にたくさんの観光客を運んできてくれたのだと思うと、感慨深いものがある場所です。屋根の装飾なども凝っているので、芸術性も高く見ているだけで楽しめる建築物です。大正13年に建てられたこの建物は、大社駅としては二代目。当時はわずか5ヶ月で完成したそうです。
旧大社駅の中に入ると、ガラスの向こうに何やら人影が・・・。
誰もいないと思って入ると、突然現れるガラスの向こうの人形達にちょっとビックリします。
待合室や、きっぷうりばに何体もの人形があり、とてもリアルに感じます。でも、それらの人形達がいることで、昔はこういう風景だったんだなぁとイメージが浮かばせてくれる楽しい場所です。
部屋全体はとても天井が高く、和風シャンデリアがモダンな感じでおしゃれ。このシャンデリアは30個備え付けられているそうで、当時にしてはとても豪華な駅だったんだろうなというのが窺えます。前回の遷宮の時も出雲大社は賑わったようですが、当時もたくさんの人がこの駅を利用して出雲を訪れた歴史ある場所なのです。
もちろん、ホームに行く事もできるので、外に出てみました。
線路もそのまま残っているので、タイムスリップしたような気持ちになります。「大社」駅の看板や、駅長事務室の看板は時代を感じさせ、木造の駅舎に囲まれていると、線路の先には現代的な景色が見えていても、やっぱり大正・昭和時代にその場所にいるような不思議な気分に浸れる場所です。
途中、家族連れが来て、小さい子供が楽しそうに線路を歩いていました。確かに線路を歩くなんて今どきの子どもにしたら珍しいのでしょう。機関車の展示もあるので、喜ばれると思います。
私が訪れたのは平日だったので、とても残念だったのですが、駅舎の中にはにはとてもモダンでおしゃれなカフェ「Tea Room 野の花」があります。
土日と祝日だけ営業している、大正ロマンの空気を味わいながらお茶を楽しめるとっておきの場所です。
この雰囲気に浸りたいという方は平日を避けていらしてくださいね。
カフェがオープンしていない時は、駅舎の中の待合場所に座りながら、駅舎の風情を楽しむ事もできます。この待合場所もとても雰囲気があり、時代の流れを感じられる場所です。
当時の空気を楽しんだところで、隣の部屋に足を運べば、いろんな貴重な品々が展示されています。
これらは、旧国鉄やJRのOBによる組織、日本鉄道OB会大社分会の方々のご厚意で提供されているものだそうです。
時代が進んでこうやって愛される場所を作れるのも、この場所を愛してくれている人がいらっしゃるからなんだと感じながら展示品を楽しむ事ができます。
旧大社駅は大人が楽しめるおしゃれでノスタルジックな場所だと感じましたが、子供たちも使われていない駅で楽しそうに遊んでいる姿が印象的でした。
鉄道が好きな方のみならず、出雲大社に行くのなら、是非この場所に立ち寄ってもらいたいと思います。
昔の人が歩んだルートで参拝するのもいいかもしれませんよ。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索