金沢の冬は“かに面”!ひがし茶屋街で押寿し体験・金澤寿し

金沢の冬は“かに面”!ひがし茶屋街で押寿し体験・金澤寿し

更新日:2016/01/08 11:13

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 癒されたい系女子旅ライター、ラグジュアリーホテルライター
冬の限られた期間しか味わえない金沢グルメ・香箱ガニ。これを丸ごと使い、かにの甲羅の中にほぐしたかに身、かにみそ、内子、外子と、かにの美味しさ全部を詰め込んだのが“かに面”。金沢おでんで人気のおでんだねです。
押寿し体験厨房・金澤寿しでは、この“かに面”をお寿司にアレンジした“かに面すし”作りが体験できます。所要時間は約30分。金澤寿しのお母さんたちに教えてもらい、金沢の伝統食を楽しみましょう。

香箱ガニって?

香箱ガニって?

写真:東郷 カオル

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香箱ガニとは北陸地方で獲れる雌のズワイガニのこと。雄と比べると小さくて価格も安め。あまり県外には出回らずに地元で消費されることが多いので、北陸地方に来て香箱ガニという言葉を初めて聞いたという人も。
小ぶりな甲羅の中には、茶色の外子(そとこ)と呼ばれるつぶつぶの卵、そして濃厚な味わいのオレンジ色の内子(うちこ)を持ちます。小さな分だけ旨味が凝縮されていて、地元では季節の味覚として大人気。
この香箱ガニ、保護のため11月から1月頃までしか味わうことができません。まさに一度食べたら病みつきになる北陸の冬のグルメです。

お母さんに教えてもらいながら…

お母さんに教えてもらいながら…

写真:東郷 カオル

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ひがし茶屋街にある押寿し体験厨房・金澤寿しでは、金沢の伝統的な押寿しをアレンジしたものを旅行客が気軽に体験できるようにサポート。金沢の祭りでは欠かせないハレの日の料理・押寿しを、金沢のお母さんたちに教えてもらいながらワイワイと楽しく作ります。

メニューは金澤寿し体験、笹寿し体験、昔ながらの祭寿し体験など、複数ありますが、今回は香箱ガニを使った“かに面すし”に挑戦。
手順どおりにカニを分解していくと、おもしろいようにキレイにバラせます。
写真で手にしているのは外子。プチプチの食感がクセになる部位です。

素人でもここまでできます

素人でもここまでできます

写真:東郷 カオル

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お母さんの指示通りにカニを分解していくと、写真のようにキレイにバラせます。驚いたことに捨てる部分は殻だけ。他の部位はほとんど食べることができるのです。小さくて細い足からも上手に身を取り出せる技があります。普段どれほど無駄にカニを食べてきたか反省する一幕。
写真右に用意されているのは、お店であらかじめ準備されている酢飯。ここまでできたら、あとは盛り付けるだけ。

あとは好きなように盛り付け

あとは好きなように盛り付け

写真:東郷 カオル

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酢飯を甲羅に詰めて、その上に酢をかけた外子と内子、カニ身を飾ればもう完成です。そしてお好みでまたお酢を少々。こぼれそうなくらいゴージャスな“かに面すし”の完成です。途中で何度か食べてしまいそうになる誘惑さえ乗り越えられれば、誰にでも作ることができます。

“かに面すし”体験では、普段料理をされない方でも盛り付けさえキレイにできればOK!お料理の腕は問われませんので、カップルで体験して、上手に盛り付ければ彼にエラそうな顔もできます(笑)。

お店でそのまま食べるなら…

お店でそのまま食べるなら…

写真:東郷 カオル

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“かに面すし”はお持ち帰りができますが、せっかくならお店でそのままいただきましょう。その場合は、治部煮セットを付けてもらうのがおすすめ。なす素麺、くるま麩、ドジョウのかば焼き、べろべろ、ふぐの卵巣のぬか漬け、ごりの佃煮、くるみの佃煮など、金沢の伝統的な味が楽しめるセットです。写真には写っていませんが、金沢の郷土料理の治部煮も美味。かたくり粉ではなく小麦でとろみをつけるのが特徴。

自分で作った“かに面すし”は言うまでもなく、超美味!ぎっしりと詰まったカニの旨味は病みつきになる味です。

美味しくて楽しいお店

押寿し体験厨房・金澤寿しは、単に押寿し体験ができるだけではありません。地元食材を中心に、金沢に昔から伝わる伝統を受け継ぎ次の世代に繋いでいくことを大切にしているお店。
お母さんたちと楽しく会話をしながら、金沢の伝統食に触れるひと時は素晴らしい旅の思い出となるでしょう。
体験終了後には記念の修了書もいただけます。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/25 訪問

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