ブナの原生林の霧氷と雪原を楽しもう!愛媛「皿ヶ嶺」

ブナの原生林の霧氷と雪原を楽しもう!愛媛「皿ヶ嶺」

更新日:2016/01/12 18:15

最近人気が高まっているトレッキング。秋の紅葉を愛でた後、今度は真っ白な雪の山にチャレンジしたくなる方も多いのではないでしょうか?しかし、装備や技術が必要だったりと積雪期に登ることができる場所は多くありません。そこで、初心者でも比較的簡単に登れる雪の山を紹介します。愛媛県東温市にある「皿ヶ嶺(さらがみね)」です。瀬戸内海を眺めながら、霧氷や雪原などの絶景も楽しめる絶景の山です。

瀬戸内海から1時間で真っ白な雪景色に到着!

瀬戸内海から1時間で真っ白な雪景色に到着!
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皿ヶ嶺へのアクセスは車。標高約950メートルの上林森林公園までは冬でも車で登れます。とはいえ、冬の林道になるのでスタッドレスは必須。積雪状況によっては森林公園まで車で入れないこともあります。その時は、林道入口付近の広い路肩か、林道途中の「水の元」の駐車場に車を停めて登山道を登ります。

皿ヶ嶺の登山口となるのが上林森林公園。冬はファミリーの姿も多く見られます。実はこの上林森林公園は松山の雪遊びスポットのひとつ。温暖な松山から僅か車で1時間ほどで雪遊びが楽しめると人気です。広場や急斜面の雪道があり、雪合戦や雪だるまづくり、そり遊びが楽しめます。冬場は水道が凍るので、手洗いや飲み物の準備はしっかりとしておきましょう。

瀬戸内海を見下ろしながら登る雪山

瀬戸内海を見下ろしながら登る雪山
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上林森林公園からは北側斜面をつづら折りに登ります。付近はブナやミズナラの巨木が林立する手付かずの原生林。急斜面の沢を横断する箇所は注意を要しますが、その他は危険な場所はほとんどありません。途中、十字峠を経由し、皿ヶ嶺へ向かうルートの分岐がありますが「竜神平」を目指します。急斜面を直登するルートなので間違って入らないように気を付けましょう。

ある程度登るとベンチがあり展望の開けた場所があります。遠くは瀬戸内海に浮かぶ島々の風景を雪の向こうに望むことができます。ここで一息ついたら登りは一段落。緩やかな道を霧氷を楽しみながら先に進みましょう。

皿ヶ嶺のお皿の中は真っ白な雪景色

皿ヶ嶺のお皿の中は真っ白な雪景色
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なだらかな道を進むと分岐点に出ます。右に進むと「竜神平」という高層湿原にでます。竜神平は皿ヶ嶺のお皿の底にあたる部分。真っ白な森に囲まれた一面の雪景色は最高の美しさ。今まで頭上を覆っていた森はなくなり、とても開放的な風景を楽しめます。日の光が入り暖かい場所なので、ランチは竜神平でとるのがお薦めです。

静かな霧氷の原生林の尾根道を行こう

静かな霧氷の原生林の尾根道を行こう
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「霧氷」を楽しむならお薦めの場所が、先程の竜神平へ右折した分岐点をまっすぐ進む道。竜神平のお皿の縁にあたる稜線を行きます。密度の濃いブナの原生林になっており、頭上には真っ白な霧氷が覆い被さります。太陽の光も入るので、輝くような白さがとても美しい場所です。

そのまま進むと竜神平に降りる道が右に分岐します。なだらかに広がる雪の森の中の散策はとても気持ちいいです。ただし、雪が積もると竜神平に降りる森の道はルートがわからなくなります。踏み跡がついていない時は熟練者以外は引き返しましょう。また、雪が多いと分岐字体もわからなくなります。森が途切れ、電波塔を見ながら山を一気に下る階段に出たならば行き過ぎなので引き返しましょう。

装備と経験があれば、絶景の山頂へも行きましょう

装備と経験があれば、絶景の山頂へも行きましょう
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竜神平から皿ヶ嶺頂上までの登りは急斜面など注意を要する箇所があるので、ここから先は初心者だけで進まないようにしてください。

標高1271mの皿ヶ嶺頂上からは真っ白な四国カルストの山々が遠望できます。四国がこんなに雪深いとは驚きの風景。反対側には瀬戸内海も望める展望抜群の山頂です。頂上にはいくつかのベンチとテーブルがあるので、天気が良ければここでランチというのも気持ちいいですね。

登山装備と下山後の楽しみ

皿ヶ嶺登山の装備は軽アイゼンがあれば充分。必要に応じてスノーバケットを装着できるストックを用意しましょう。歩行がずいぶん楽になります。山頂付近の気温は氷点下になることもあるので防寒具はしっかりと。ズボンは夏山の登山に使うものでも充分ですが、雪が入らないようにゲイターがあれば快適です。

下山後の楽しみはやはり温泉。皿ヶ嶺から下界まで下るとすぐに「レスパスシティ」というショッピングモールがあります。モール内にある「利楽」という温泉が気持ちよくてお薦めです。雪山で酷使して冷えた体にぜひ癒しを。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/02/22 訪問

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