江戸時代の街並みと養老渓谷!房総半島・山奥の街「大多喜町」

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江戸時代の街並みと養老渓谷!房総半島・山奥の街「大多喜町」

江戸時代の街並みと養老渓谷!房総半島・山奥の街「大多喜町」

更新日:2016/01/09 17:04

やまと ふみよしのプロフィール写真 やまと ふみよし アクティブシニアの旅行ガイド

千葉県房総半島の真ん中にある、大多喜町は面積の約70%を森林が占める自然豊かな街。かつて房総を定める要所であった大多喜町は城下町として栄え、また、房総半島の東西を結ぶ宿場町として栄えました。

時代と共に宿場町としての役割を終えましたが、近代化の流れに流されずに当時の街並みが残っています。町の南西側には、全長約100メートルの粟又の滝を代表とする養老渓谷が有り、文化と自然が融合した歴史都市です。

宿場町の面影を残す古い街並み!駅前の観光本陣から散策開始

宿場町の面影を残す古い街並み!駅前の観光本陣から散策開始

写真:やまと ふみよし

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小湊鉄道との乗換駅の上総中野駅から、鉄道ファンに人気のいすみ鉄道に乗り約20分でデンタルサポート大多喜駅に到着します。駅に着くと大多喜城の城主、本多忠勝の像が2人の忍者と共に迎えてくれます。

徳川四天王の1人、本多忠勝は安房の里見氏を抑えるために、大多喜に配され現在の町割りの基礎を築いたと言われています。大多喜の高台にあった、本丸跡に再現された城郭は博物館として昭和50年から開館し、街のシンボルとなっています。

駅を出ると左手に町役場直営の観光本陣があり、手荷物の預かりやレンタサイクルのサービスがあります。ここで、「大多喜城下町散策マップ」をもらい街中散策へ出発です。

古い町並みだけじゃない!!大多喜町は天然ガス発祥の地

古い町並みだけじゃない!!大多喜町は天然ガス発祥の地

写真:やまと ふみよし

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観光本陣の隣にあるのが「天然ガス記念館」です。大多喜町は、国内で初めて天然ガスが発見された天然ガス発祥の地と言われています。明治時代に水井戸を掘ったところ茶褐色の水と共に天然ガスが噴出し、家庭燃料や灯火などに利用されました。昭和6年には大多喜天然瓦斯株式会社が設立され、現在も都市ガスの供給と共に天然ガスの開発を続けています。記念館前には3本のガス灯が設置され、新たな街のシンボルとなっています。

記念館脇の大手通りを抜け旧大多喜街道に出ると、正面に「大多喜活版所」と書かれた高師邸と「奈美喜手房」と書かれた奈美喜邸が目に入ります。道を曲がると街道右手に国指定重要文化財の渡辺家住宅があり、江戸時代にタイムスリップした感覚になります。

街道の沿いには、国登録有形文化財の伊勢幸(酒屋)や質屋・金物屋を営んでいた釜屋、甲冑教室が開かれる博美堂と江戸の街並みが続きます。

国の登録有形文化財の、豊乃鶴酒造と大屋旅館は今も営みを続けています

国の登録有形文化財の、豊乃鶴酒造と大屋旅館は今も営みを続けています

写真:やまと ふみよし

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昭和通りを右折すると、創業江戸天明年間の豊乃鶴酒造があります。街道沿いの母屋と赤レンガの煙突、酒蔵、元精米所が国の有形文化財に登録されています。今も麹は手作りで作られているお酒は、大多喜城の大吟醸と、純米大吟醸、銭神(ぜにがみ)の純米大吟醸などがあります。

夷隅神社の参道脇に江戸時代から旅籠を営み、今も旅館を続けている大屋旅館があります。明治24年に歌人・正岡子規が房総の旅に出た時に泊まった宿とする説もあり、現在では、本業の旅館の他、ドラマや写真集のロケ地として利用されています。

その先には、大多喜小学校があり、「街づくり協定」に沿って建てられた校舎と高台に再現された大多喜城が見える町並みは江戸時代の城下町を見ているようです。

歴史博物館として再現された大多喜城!白壁が青空に映えています

歴史博物館として再現された大多喜城!白壁が青空に映えています

写真:やまと ふみよし

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大多喜城は豊臣秀吉により小田原城が攻め落とされた後、徳川家康は徳川四天王の1人と言われた、本多忠勝を配し安房の里見氏の抑えとしました。当時の城は夷隅川と谷に囲まれた標高73メートルの台地に建てられ、西側の本丸から東に向かって二の丸、御殿、三の丸と続いていました。

城郭は夷隅川に落ち込む深い崖と、丘陵地の尾根を切った空堀や土塁で固め要害堅固を誇りましたが、その後、城主が入れ替わり石高も減り衰退して行き、明治3年に城は取り壊されその後本丸も削平されました。

現在の天守閣は、大多喜城末期の図面を基に千葉県立中央博物館・大多喜城分館として再建されました。博物館のテーマは「房総の城と城下町」で、城郭や武士に関する資料や城下町に暮らしぶりを紹介する商工業用具や調度品が展示されています。

最奥の金神の滝は落差35メートルの新名所!自然が削り出した養老渓谷

最奥の金神の滝は落差35メートルの新名所!自然が削り出した養老渓谷

写真:やまと ふみよし

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養老渓谷は、大多喜町粟又地区から市原市の朝生原地区までひろがる養老川沿いの渓谷です。渓谷と言うと山と山に囲まれた谷をイメージしますが、養老渓谷は養老川の流れが盛り上がった丘陵を深く浸食した谷です。

春の新緑、秋の紅葉と四季折々の自然と触れ合える養老渓谷はハイキングのメッカです。粟又の滝を起点とした「滝めぐりコース」や小湊鉄道・養老渓谷駅を起点とした「大福山・梅ヶ瀬コース」、「バンガロー村・弘文洞跡コース」など、温暖な気候の房総を楽しむことができます。

有名な粟又の滝の上流に、あまり知られていない新名所「金神の滝(こんじんのたき)」があります。ごりやく亭から案内板に従って木製の橋を渡り、養老川に沿って約300メートル、鳥居の奥に一筋に落ちる滝が現れます。滝は知恵の穴を通って養老川に注ぎます。水量が多くないため間近に見ることができ智慧の穴を通ることもできます。見学者も少ない為、滝を独り占めできる新名所です。

人が創った文化と自然の創造物が調和する街!大多喜

房総半島の真ん中に位置する大多喜町は江戸時代の城下町、宿場町の街並が今も残り、暮らしそして営みを続けています。大多喜町粟又地区から市原市の朝生原地区までひろがる養老渓谷は、四季折々の自然と触れ合えるハイキングのメッカです。

面積の70%占める森林からは、関東屈指と言われるタケノコや猪などの自然の恵みがあり、街の特産物になっています。また、小湊鉄道やいすみ鉄道のローカル線に乗るのも、もう一つの楽しみではないでしょうか。

大多喜町への旅行には、電車を利用の場合、東京駅から特急わかしお号で大原駅まで約70分、大原駅からいすみ鉄道で大多喜へ30分の1時間40分、車を利用の場合、大多喜圏央道・市原鶴舞T.Cから約12キロメートルです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/19−2015/12/20 訪問

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