写真:鶴長 あき
地図を見る「國立故宮博物院南部院區・亞洲藝術文化博物館」(故宮南院)は台湾の北部と南部との文化の差を縮めることをめざし、計画から約14年の歳月をかけて作られました。台北にある、国宝級の宝物が何十万点と収集されている「國立故宮博物院」の分館としての位置づけで、これからも相互発展し台湾の新たな文化拠点となっていくことが期待されています。
故宮南院は2015年12月29日にプレオープン、博物館内部の展示も見ることができるようになりました。
写真:鶴長 あき
地図を見るこの故宮南院、敷地全体の大きさは70ヘクタール(東京ドーム約15個ぶん!)と広大。博物館以外の場所は庭園と人工池で構成されており、散策ができます。
庭園には様々な現代アーティストの彫刻なども置かれており、日本からは「ウォーターフォール」などで有名な日本画家『千住博』の作品「TIMELESS WATERFALL」と、水玉モチーフで有名な芸術家『草間彌生』の作品「南瓜精靈」が展示してあります。
写真:鶴長 あき
地図を見る博物館内部の常設展示としては「アジアの仏教芸術」「アジアの織物」「アジアの茶文化」「嘉義発展史」「アジア認識映像」の5テーマを扱っており、中国の清や明の時代の物を始め、インドや東南アジアなどの美しい宝物が展示されています。
また特別展として、毎期ごとにアジアにちなんだ様々な展示を行っています。他国の博物館からの収蔵展が行われることも。精緻な技巧や装飾が施された宝物はため息をつかずにはいられません。
開館当初は國立故宮博物院の「顔」とも言える清時代の至宝「白菜翠玉」や「肉形石」がこちらの南部院区にて展示されていました。どちらも「故宮博物院」なので、今後もそのような展示物の移動がありそうですね。訪問前に公式HPをぜひチェックしてください。
写真:鶴長 あき
地図を見る個人用の音声ガイドは台北と同じく、故宮南院でも貸し出しを行っています。10カ国以上の言語に対応しており、日本語もあります。音声ガイドカウンター(「語音導覧」カウンター)にて申し込みで、レンタル料は一台100元です。その他、毎日二回出発の中国語と英語の定刻ガイドや、映像と字幕のマルチメディアガイド(日本語もあり)なども音声ガイドカウンターで申し込みができます。
写真:鶴長 あき
地図を見るこちらの「國立故宮博物院南部院區・亞洲藝術文化博物館」は以前は完全予約定員制となっていましたが、現在9人以下の個人旅行客なら予約なしでその場でチケットを買って入場できます。10人以上の団体は予約が必要です。
公式ホームページから個人で予約もできますので、週末などの混雑が予想できるときは予約していくのもありです。
2018年8月31日までは、台北にある「國立故宮博物院」の3か月以内のチケットがあれば無料で故宮南院を観覧できるお得な制度も!また、先に故宮南院で台北の故宮博物院チケット(350元)を買えば、南院も無料で観覧でき、3か月以内なら台北の故宮博物院に入館できます。なので、この機会に台北・嘉義の両方の故宮博物院をまわろう!と思っている方はこれがお得ですね。
写真:鶴長 あき
地図を見る故宮南院のある「嘉義」までは、台北や高雄などの大都市からは台湾新幹線(高鉄)を使って移動するのが便利です。新幹線指定席は台北駅から片道1080元で約90分、高雄の左営駅からは410元で約30分ほどで着きます。
新幹線「嘉義」駅から故宮南院までは車で約10分。タクシーの他、バスでも行くことができます。
2番出口4番バス停から30分間隔で出ている「蒜頭蔗埕文化園区」行105バスまたは、「台湾好行故宮南院106線」が便利です。月曜休館で9:00-17:00の開館です。
いかがでしたか。多くの観光客が訪れる、台北・國立故宮博物院の分館「國立故宮博物院南部院區・亞洲藝術文化博物館」(故宮南院)がついにオープンを迎え、台湾南部でも貴重な宝物を鑑賞することができるようになりました。台湾中南部の観光と共に、訪れてはいかがでしょうか?
住所:嘉義縣太保市故宮大道888號
電話番号:+886-5-3620777
アクセス:台湾新幹線(高鐵)「嘉義」駅からバスで約10分
2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/9/17更新)
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