写真:LUI
地図を見るお寺を訪れるときは、もちろん入口の門から中に入っていくことになりますが、青蓮院門跡の見どころは早くも門前から始まります。
最初に出迎えてくれるのは、京都市の天然記念物でもある巨大な楠木2本を両脇に持つ長屋門です(一般向けには使われていません)。この巨大な2本の楠木は、とんでもなく太い幹を持ち、なおかつ広々と枝葉を広げる姿は生命力にあふれています。また、浄土真宗の開祖、親鸞聖人が植えたといわれる由緒ある木でもあります。
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地図を見る青蓮院の境内見学順路の最初にあるのが、華頂殿です。華頂殿に訪れる人の目を引くのが、蓮を力強く描いた襖絵。歴史ある寺院の襖絵としてはなかなか見ることがないタイプの色遣いで描かれており、それぞれの間で違った趣の襖絵が配置されています。
これらは大きく分類すると、青い蓮の花を描いたもの、小動物と蓮の花を描いたもの、青・黄・赤・白の蓮の花が咲くものの3種類があります。
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地図を見る華頂殿から望む庭園「相阿弥の庭」は、室町時代に絵師として活躍した相阿弥の作庭と伝えられています。
この庭園は背後の粟田山を借景に利用した池泉回遊式庭園。華頂殿からの展望では、手前に立派な苔の絨毯、龍心池と呼ばれる池、山の裾野の竹林ともみじの木が配置されています。
華頂殿にはお抹茶席(別途料金要)も設けられており、縁側は日当たりもいいので、庭園を眺めながらゆっくりとした時間を過ごすのにぴったりな場所です。
また、秋にはもみじが紅葉して、彩りが増えてより一層きれいです。
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地図を見る相阿弥の庭の隣には、二条城や南禅寺も手掛けた小堀遠州の作と伝わる庭園「霧島の庭」が広がります。つつじ、もみじ、松といった様々な種類の木が植えられており、その奥に建物・好文亭がひっそりとたたずむこの庭園には、上品な静けさが感じられます。
五月には、庭園の名前の由来にもなった山の裾野の霧島つつじが咲き、秋にはもみじの紅葉と、四季それぞれの魅力があります。
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地図を見る宸殿は青蓮院で最も大きい建物で、主要な法事を行う場所。宸殿の前には一面立派な杉苔が広がっており、これだけでも一見の価値があるのですが、注目したい点は他にあります。
それは宸殿の大きさに負けないくらい、大きく枝葉を広げた大楠木です。前の庭園がシンプルな故に、その大樹の圧倒的存在感がより引き立ちます。京都市内の寺院の庭園では、大樹を楽しむタイプの庭園が少ないため、他ではなかなか味わうことができないものです。
青蓮院門跡は、紹介した以外にも、仮御所として機能した歴史から小御所を有するなど、由緒ある歴史の深い寺院です。
知恩院に隣接し、東山観光のルートに組み込みやすいので、ぜひ訪れてみてください。
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この記事を書いたナビゲーター
LUI
関西在住の社会人です。社会人でも中身の濃い旅行がしたい!という自分の素直な気持ちに従い遊びも仕事も両立させるスタイルで旅行をしています。旅のメインは写真撮影、温泉、グルメ。おもなエリアは関西周辺です。
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